日本とどう違う?インドネシアの学校について詳しく解説 ― 教育制度・休暇・制服のリアル(2025年版)

インドネシアの教育制度は、小学校6年・中学校3年・高校3年の合計12年間が基本で、日本と同様の仕組みが導入されています。

本コラムでは、インドネシアの セメスター制度・休暇・祝日・テスト・授業時間・制服 についてご紹介します。

目次

インドネシアのセメスター制度

インドネシアでは小学校から高校までは、奇数学期(7月〜12月)と偶数学期(1〜6月)の2学期制に分かれており、新学年は、7月からはじまります。

一方、大学になると学校によって異なり、3学期制を導入している場合もあります。

参考WEBサイト:https://mysch.id/blog/detail/244/1-semester-berapa-bulan#:~:text=Bagi%20siswa%20SMA%20dan%20SMK,pelajaran%20dibagi%20menjadi%20dua%20semester.

インドネシアの学校の休暇

インドネシアの学校の長期休暇は大きく以下に分けられます。

偶数学期休暇

  • 時期:通常6月下旬〜7月上旬
  • 期間:約2〜3週間
  • 目的:新学期の準備のため

年末年始休暇

  • 時期:クリスマス〜新年にかけて
  • 期間:約2週間
  • 目的:奇数学期終わり、クリスマス・年末年始

レバラン休暇

  • 時期:ラマダン終了後のレバランの時期
  • 期間:約2週間
  • 目的:イスラム教のレバランのお祝い

このほかに、宗教や国家的記念日に基づく祝日があります。
※2025年〜2026年

<奇数学期(7月〜12月)>

2025年8月
2025年8月17日 インドネシア独立記念日

2025年9月
2025年9月5日 預言者ムハンマド生誕祭

<偶数学期(1月〜6月)>

2026年1月
2026年1月16日 ムハンマド昇天祭

2026年2月
2026年2月17日 旧正月

2026年3月
2026年3月19日 ニュピ

2026年4月
2026年4月3日 聖金曜日

2026年5月
2026年5月1日 メーデー
2026年5月14日 昇天祭
2026年5月27日 イスラム犠牲祭
2026年5月31日 ウェーサーカー祭

2026年6月
2026年6月1日 パンチャシラの日
2026年6月17日 イスラム暦1447年

イスラム教、キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、中華系の伝統行事など、多民族・多宗教国家ならではの祝日 が制定されています。なお、宗教行事は各暦で日付が決まるため、毎年変動します。

また、祝日ではありませんが、インドネシア政府が定める先生の日(Hari Guru)という日があり、生徒が先生に感謝する日とされています。学校では生徒から先生に向けたイベントが開催されます。

参考WEBサイト:https://www.kompas.tv/pendidikan/599394/libur-sekolah-semester-genap-juni-juli-2025-cek-jadwal-tiap-provinsi-di-sini#:~:text=Jadwal%20Libur%20Sekolah%20Semester%20Genap%202025%20per%20Provinsi,21%20Juni%20%E2%80%93%2012%20Juli%202025
https://kta.okbank.co.id/id/blog/article/kapan-libur-sekolah-2025-ini-jadwal-lengkapnya-dari-sd-hingga-sma

インドネシアの学校のテスト

日本と同様に、学期の終わりにテストあります。

奇数学期のテストは、11月〜12月の上旬に行われます。偶数学期のテストは、5月〜6月にテストに行われ、その後成績表が配布されます。

インドネシアの授業開始時間と授業時間

インドネシアの学校は、朝が非常に早いことが特徴です。

・授業開始時間:午前6時30分〜7時ごろ
・授業時間の目安:小学校 約5時間/中学校 約6時間/高校 約7〜9時間

授業は早朝から始まり、午後には終わるため、放課後の時間を比較的長く確保できます。

参考WEBサイト:https://guruberdaya.org/perbandingan-jam-sekolah-di-negara-maju/

インドネシアの学校の制服

インドネシアの学校では制服着用が義務づけられており、その歴史は日本占領時代に広く普及したと言われています。

現在の公立学校では、学年ごとに全国統一の制服が定められています。

・小学生:白シャツ+赤いズボン/スカート
・中学生:白シャツ+紺のズボン/スカート
・高校生:白シャツ+グレーのズボン/スカート

更に、以下のようなバリエーションもあります。

・バティック柄の制服:伝統柄を取り入れた制服で、水曜・金曜に着用することが多い
・プラムカ(Pramuka)の制服:スカウト活動用の薄茶シャツ+濃茶ズボン/スカート。週1〜2回着用
・特別な場面での制服:宗教行事では伝統服、国旗掲揚式では上下白の制服が着用される

日本のように1種類の制服を通年で着るのではなく、シーンや曜日によって制服を使い分ける点が特徴です。

参考WEBサイト:http://portal.tarakankota.go.id/post/jenis-seragam-di-sekolah-indonesia
https://mediakasasi.com/pendidikan/3101/sejarah-seragam-sekolah-di-indonesia-tiap-warna-punya-makna.html

インドネシアの学校の制服

今回のコラムでは、インドネシアの学校制度や祝日、制服についてご紹介しました。

日本と共通する部分がある一方で、新学期が7月から始まること、宗教や民族ごとの祝日が多いこと、制服が複数種類あること など、独自の特色も多く見られます。

インドネシアでの出張や視察、ビジネス展開をスムーズに進めるためには、こうした教育制度や文化的背景を理解しておくことが重要です。

弊社インドネシア総研では、現地市場の動向調査からビジネス展開のご支援まで、幅広くサービスを提供しております。

インドネシア市場に関するご相談やご関心がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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