【コラム】インドネシアと日本の学校の違い
インドネシアの人口は右肩上がりで、毎年増加の一途をたどっています。
インドネシアは17歳以下の人口だけで約8,000万人にものぼり、これは人口の約30%にあたります。
子供人口が多いこと、経済発展が著しくインドネシア人の経済力がアップしていることなどから、インドネシアにおける教育ビジネスは魅力的な市場として注目を集めています。
以前もコラムにて、インドネシアの義務教育や就学率、高校の種類についてご紹介しました。
では、実際にインドネシアと日本の学校にはどのような違いがあるのでしょうか?
体制や環境の面から見ていきたいと思います。
セメスター
日本では昨今、大学のような2学期制の学校も増えているようですが、現状は3学期制が一般的でしょう。
また、新学期といえば一般的に4月です。
一方、インドネシアでは前期と後期の2学期制が一般的で、前期は7月頭から12月末まで、後期は1月頭から6月末までです。インドネシアではちょうど新しい学期が始まる時期ですね。
休暇
日本には春休み、夏休み、冬休みがありますが、インドネシアではどうでしょうか。
インドネシアの休暇は以下のものがあります。
①レバラン休暇
レバランに合わせた休暇(その年のレバランの日程によって異なる)で、2週間程度。
②クリスマス休暇
クリスマス頃から年明けまでの2週間程度。
③前期休み
前期が終わり後期が始まるまでの、12月中旬からクリスマス頃までの1週間。
④後期休み
後期が終わり新学期が始まるまでの7月頭の1週間。
インドネシアで学生を対象に調査を行う場合は、日本とは異なる上記のスケジュールに注意して行う必要があります。
始業時間
日本は8時台にホームルームが始まるのが一般的でしょう。
しかし、インドネシアでは朝が大変早く、6時台もしくは遅くとも7時台からスタートします。
インドネシアではイスラム教を信仰する国民が多いため、早朝のお祈りが済んだあと、そのまま学校の準備をして登校するため朝の開始が早いようです。
授業は入れ替え制?
子供の人口がとても多いインドネシア。小学校では、なんと午前に授業をする生徒と午後に授業をする生徒の入れ替えをする2部制をとっている学校もあるのです。
午後の部で勉強する生徒は13:00頃から学校が始まります。
これは、人口が多いインドネシアならではのシステムですね。
制服
小学生でも制服の着用が義務付けられています。
白いシャツに、えんじ色のパンツやスカートなど、インドネシアの国旗をイメージした色合いの制服が多いようです。
全国統一試験
インドネシアでは、小学生から高校生まで全国統一試験(Ujian National=UN)の受験が必須となっており、これに合格しなければ次の学年にあがれません。
塾では、この全国統一試験対策のコースなどもあるようです。
いかがでしょうか。
弊社はインドネシアの学校への調査などを行った実績がありますので、インドネシアの学校・学習状況などについてご興味がある方はお気軽にご連絡ください。
インドネシアの大学についてはこちらの記事をご覧ください。
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