【インドネシアのたばこ規制】気になるたばこの銘柄や値段は
インドネシアは世界的に見て膨大な喫煙者を抱えるたばこ大国で、男性の喫煙率は世界第1位の76%にも及びます。今回はインドネシアのたばこ市場、税、規制に焦点を当て、解説していきます。
インドネシアのたばこ
インドネシアのたばこ消費量は中国に次ぐ世界第2位で、男性の喫煙率は世界第1位の76%にも及びます。インドネシアは、世界的に見ても莫大な喫煙者数を抱えるたばこ大国です。
先月日本たばこ産業(JT)によるインドネシアのたばこメーカーの買収が発表されました。日本のたばこ産業も、インドネシアたばこ産業への可能性を見出している証拠です。
インドネシアのたばこの銘柄や値段
インドネシア国内で有名なたばこ会社にはHM SAMPOERNA、GUDANG GARAM、DJARUM、NOJORONO、WISMILAKが挙げられます。
銘柄にもよりますが、インドネシアのたばこは日本の半分以下の価格設定となっており、20本入りの最も安価な物はRp.18,000(約150円)、最も高価な物でもRp.22,000(約180円)程度です。
喫煙者人口に関しては、前述したよう世界トップレベルで2015年時点で7500~8000万人と言われています。男性の喫煙者人口は世界1位で、今後も加速するとみられます。
インドネシアのたばこ税
日本のたばこの税負担率は60%を超え、その内訳は国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税となっています。
これらの合計が、たばこ購入の際に発生する税で、原価よりを遥かに超えるこの税こそがたばこが高価な理由です。
インドネシアの2017年現在たばこ税は日本の1/6以下の9.1%です。(2016年は8.7%)
日本と比較するとインドネシアでのたばこの価格は大幅に安価とは言え、日本同様たばこ税は年々上昇の傾向にあります。
インドネシアのたばこ規制
日本では2020年の東京オリンピックに向け、公共の場を禁煙にする取り組みが行われています。今年に入り厚生労働省は受動喫煙の防止策として、悪質な場合には施設管理者には50万円、たばこを吸った本人には30万円の罰金を科すことも発表しました。
日本だけでなく、世界的に、飲食店でも喫煙室が設けられたり、時間による分煙体制を実施する動きが広まっています。
インドネシアのたばこ規制には以下のようなものがあります。()内は制定年度。
- 禁煙の場所で喫煙すると禁固刑(2009年)
- たばこの無料サンプルの配布禁止(2012年)
- たばこのテレビCM放送時間は21:30 – 05:00の間に限定(2012年)
- たばこ製品のディスプレイの仕方が決められている(2012年)
- たばこのラベル/パッケージにたばこのリスクを記載すること(2013年:保健省)
- 自動販売機によるたばこの販売禁止(2012年)
- 18歳以下、妊婦への販売を禁止(2012年)
インドネシアではモールや駅といった公共の場、医療福祉施設内、教育施設、モスク等の宗教施設、オフィス、公共交通機関内といった場では原則禁煙とされています。
しかしながら実際のところ、病院や学校、路上での喫煙や歩きたばこは日常茶飯事で、飲食店にも禁煙や分煙がなく、人々はあまり意識していないようです。
たばこ大国インドネシア。インドネシア人の赤ちゃんがたばこを吸っている様子を写した映像も世界中に衝撃を与えました。
インドネシアのたばこ産業の現状、健康被害や今後直面する問題等、色々探ると奥が深そうです。
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