【コラム】「安心して学び、着実に成長」―インドネシア日本語学校の学生たちが語るリアルな声

近年、日本での就労を希望するインドネシアの若者が増加する中、職業訓練機関(LPK)は、言語能力だけでなく、日本の文化や労働倫理、そしてメンタル面での日本での就労準備も含めた人材育成において、重要な役割を果たしています。インドネシア総合研究所並びにインドネシア総合研究所ジャカルタオフィスは、日本での就職を目指す複数のLPKを運営・支援する機関として、引き続き、質を重視した標準化された研修システムの構築と提供に力を入れています。
現在、弊社はインドネシアにおいてそれぞれに異なる特色と強みを持つ4つの職業訓練機関(LPK)を運営しています。それが、LPK Nakamura、LPK Suenami、LPK Manpower、そしてLPK Terakoya Tokyoです。
これら4つのLPKに通う複数の学生へのインタビューを通じて、学習体験に関する興味深い実態が明らかになりました。研修の技術的な側面だけでなく、指導の質や講師の熱意が、学生のモチベーションや成長に大きな影響を与えていることが浮き彫りになっています。
わかりやすく整理された指導システム

学生から最もよく挙げられる評価の一つは、「わかりやすく整理された指導システム」です。各LPKのカリキュラムは明確な目標に基づき、学生の習熟度に応じた段階的な構成となっています。教材は体系的に提供され、日本語の基礎習得からマナー、そして日本特有の職場文化への慣れまで、順序立てて学べるよう工夫されています。
「学び方がとても気に入っています。体系的で、毎日何を学ぶのかがはっきりしているので、集中しやすくやる気も出ます」とLPK Nakamuraの学生の一人は語りました。
これは、規律を重んじながらも、コミュニケーションを大切にした柔軟な指導方針が、学生に安心感を与えていることを示しています。学歴に関係なく、すべての受講者が無理なく学べるように各学習ステージが設計されているため、取り残される人がいないのです。
理解するまで寄り添ってくれる先生


学生から高く評価されているもう一つのポイントは、「先生」の存在です。先生たちは単に教材を教えるだけでなく、学生が本当に理解し、身につくまで丁寧に指導してくれます。
「わからないところがあれば、できるようになるまで何度でも教えてくれます。怒られることはなく、いつも励ましてくれるんです」と、別の学生は語ります。
LPK IRIJの先生たちは、カリキュラムを教えることにとどまらず、学生一人ひとりの理解度やニーズに応じてしっかりと向き合います。こうした人間味のある柔軟な指導スタイルこそが、外国語という大きな壁に挑む学生たちの自信を育み、異国での生活準備を支える上で、非常に効果的な方法であることを証明しています。
明確で目的に応じた料金設定
学校の授業料の問題は、多くの求職者訓練希望者にとって大きな検討材料のひとつです。中には、高額な費用を提示しながらも、訓練の成果に関する明確な保証がなかったり、重要な設備が含まれていなかったりするLPKも存在します。それに対し、弊社が運営代行を行うLPKでは、宿舎(寮)、食事、そして資格試験の費用といった学生に必要な主要項目をすべてカバーした、明確で目的に応じた料金設定が用意されています。
「以前いたところでは、寮費や食費、試験代は心配しなくていいと聞いていたのに、結局すべて自分たちで負担することになりました。でも、ここでは最初からすべて明確で、きちんと約束通りに提供されています」と、ある学生は話します。
このような制度は、特に地方出身者や中・低所得層の参加者にとって大きな安心材料となります。住居探しや食事の心配をせず、費用の不安に悩まされることなく、学習に集中できる環境が整っているのです。
語学を超えた実践的な人材育成


弊社が運営代行を行うLPKの主な目的は就労訓練と日本語教育ですが、実際に学生たちが学ぶ価値はそれ以上に広がっています。学生たちは、日本で働く際に役立つ労働倫理や時間管理術、日本特有の規律ある文化など、実践的かつ日常に根差した姿勢を身につけていきます。「寮生活は少し甘やかされているようにも感じる」という声も一部ありますが、学習時間を無断で抜けた場合にはきちんと指導やペナルティが行われるなど、一定の厳しさも保たれています。また、地域交流イベントやモチベーション向上セッション、日本企業(オフテイカー)からの訪問なども実施され、学習に感情的・社会的なつながりが加わるのも特徴です。学生たちは、単に知識を得るだけでなく、海外で働くための精神的・社会的な準備もバランスよく整えていくのです。
希望、そして続く約束
職業訓練プログラムの成功は、システムの良さだけでなく、参加者のニーズを継続的に評価し、耳を傾ける機関の姿勢にも大きく依存します。弊社では定期的な学生インタビューやフィードバックを通じて、日本の産業界や変化し続ける労働市場のニーズに即した質の高い訓練を維持する努力を続けています。
今後は、奨学金制度の充実や日本企業との連携拡大など、訓練の機会をより多くの人に開放し、すべてのLPK卒業生に実際かつ持続可能な就職の道を保証することにも力を入れていく予定です。
弊社が運営代行を行うLPKは、日本語を学ぶ場であるだけでなく、海外でのキャリアを目指すインドネシアの若者たちの成長の場でもあります。整った教育システム、熱心な教師陣、そして公正で透明な費用体系が揃っていることで、学生は安心して学べるだけでなく、自分の未来に自信を持つことができます。
今回のインタビューからわかるのは、質の高い職業教育は決して高価で複雑である必要はなく、
大切なのは、真摯な想いときちんとしたシステム、そして学生を夢の未来へ導く強い commitment(約束)だということです。
インドネシアの人材、インドネシアでの学校運営にご興味のある方は是非お気軽にお問合せください。



