【コラム】インドネシアの労働人口と求人
インドネシア中央統計局(BPS)のデータによると、2023年の8月時点でインドネシアの労働者は1億3,985万人に達し、前年同月と比較し3.37%増加しています。
今後も、労働人口が増加すると予想されるインドネシアの労働者はどのような業種が多く、求職者数はどのようになっているのでしょうか。
今回のコラムでは、インドネシアの求人についてご紹介します。
インドネシアで労働人口が多い業種
以下は、2023年のインドネシアにおける労働人口が多い業種上位5つと、全労働人口に占める業種別人口の割合です。
上図より、インドネシアで従事している人が多い業種は農業であることがわかります。
続いて卸売業、製造業となっています。
またインドネシアの事業分野17事業のうち13事業で労働者が増加しており、特に農業の労働者は2022年と比較し75万人増加しています。
今後も多分野で労働者が増加することが予想されます。
インドネシアにおける求職者数と求人数
インドネシア中央統計局(BPS)によると、2023年のインドネシアにおける求職者数は1,819,830人で、この数字は前年より94.18%増加しています。
また、求人数に対する求職者数は6倍で有効求人倍率0.06と非常に低い数字となります。
この数字からも、現在のインドネシアにおける職探しは難しいことが読み取れます。
インドネシアで求人数が多い州
以下は、2023年のインドネシアにおいて求職者が多い州上位5つです。
インドネシアで一番求職者が多いのは、西ジャワ州で50万人以上に達します。
次に東ジャワ、中部ジャワとなり、人口が多いジャワ島の求職者が多い傾向にあります。
一方で求職者が最も少ない州は、西パプア州でわずか2,693人でした。
農村部より都市部の方が求職者数が多いことがわかります。
https://sumsel.bps.go.id/indicator/6/347/1/jumlah-pencari-kerja-terdaftar.html
インドネシアで人気の高い求人プラットフォーム
以下はインドネシアで人気の高い求人プラットフォームとその特徴です。
jobstreet
インドネシアだけでなく、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムで利用されているマレーシアに本社を置く求人サイトです。
日本にも現地法人が存在しています。
ビジネス特化型のSNSであるLinkedInは、求人を探す際にも広く利用されています。
ダイレクトリクルーティングが可能で、企業側にもメリットが多いのが特徴です。
2023年時時点で2,318万5千のユーザーが利用しており、圧倒的人気を誇ります。
参考WEBサイト:https://napoleoncat.com/stats/linkedin-users-in-indonesia/2023/02/
glints
glintsは、シンガポールの求人サイトですが、インドネシアで広く浸透しています。
これまでに、500万人のインドネシア人がglintsを通じて仕事を探しています。
参考WEBサイト:https://glints.com/id/
indeed
日本の求人サイトであるindeedは、インドネシアでも利用されています。
kalibrr
kalibrrは、フィリピンとインドネシアで展開している、新卒向けの求人サイトです。
インドネシア国内だけではなく、アジアの求人も探すことができるのが特徴です。
karir.com
インドネシアの南ジャカルタに拠点を置く、インドネシアの求人サイトです。
1999年に設立された会社で、登録者数は140万人に及びます。
databoksの調査によると上記の中で最も広く利用されている求人サイトは、jobstreetで次にLinkedInとなります。
上記より、インドネシアにおいても求人サイトを活用して仕事に応募していることがわかります。
しかし求人数に対する求人登録数が多く、webから手軽に応募することができても採用される倍率が非常に高いのが現状です。
参考WEBサイト:https://www.cnnindonesia.com/teknologi/20231127101452-190-1029415/7-rekomendasi-situs-lowongan-kerja-terbaik-dan-tepercaya
https://databoks.katadata.co.id/datapublish/2023/06/13/ini-situs-lowongan-kerja-yang-banyak-digunakan-masyarakat-indonesia-ada-favoritmu
今回のコラムでは、インドネシアの求人についてご紹介しました。
経済発展が著しいインドネシアにおいて、人材は経済を支える宝とも言えます。
しかし現状は、求人数に対して求職者数が上回っている状況で、インドネシア国内では優秀な人材も就職できる機会が低いです。
そのため、このような優秀な人材を日本へ送り出すことで両者にとって良い機会になると言えるのではないでしょうか。
弊社インドネシア総研は、優秀なインドネシア人材の受け入れサービスを行なっております。
独自スクリーニング試験を通過した人材のみを紹介しておりますので、インドネシア人材の受け入れが初めての方も安心してご利用いただけます。
インドネシア人材についてご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。