【アルビー日記】インドネシアの陸軍施設を訪問しプレゼンを行いました

こんにちは。インドネシア総研代表のアルビーです。

先日、インドネシアの軍の施設を訪問し、講演を行ってまいりました。

弊社は現在、インドネシアにすでに進出された日系企業様の労使コンサル、コミュニケーション代行業務なども行わせていただいており、お客様のインドネシア法人に在籍するスタッフが円満に退職できるための取り組みなど行っております。

その一環で、最近弊社はインドネシアの労働組合とのやり取りを頻繁に行っており、先日は労働組合の長からデポックの軍自治区司令部(Kodim)に招待いただき、軍の施設にて講演を行ってまいりました。軍がデポックの若者を160人も集めてくださり、彼らに対して弊社が行う人材事業などお話させていただきました。

実は、このデポックの軍自治区司令部のImam Widhiarto大佐は、私の母校タルナ・ヌサンタラ高校の1つ上の先輩です。懐かしい話をしながら、デポックの環境課題、経済などについても協議しました。

Imam 大佐

軍自治区司令部の役割には、地域の治安維持、行政支援、領土開発、陸上防衛エリアの整備、軍としての強さと能力の開発などがあります。

プラボウォ次期大統領の方針の一つに食糧安全の強化がありますが、軍のユニークな取り組みとしては、今現在、国の土地で軍がとうもろこしを軍が植え育て、余った土地があれば近隣の農民にも協力して耕してもらったりもしています。

また、陸軍には協同組合(Koperasi)もあり、陸軍の隊員の家族や子供への融資などを行っています。

その他、今回の講演の目的とつながりますが、デポックは失業率が高いことが問題になっています。これは軍の役割の一つである「治安維持」にも一致するため、軍の課題の一つにもあたります。その解決策の選択肢の一つとして、弊社が取り組む人材事業についてご紹介をさせていただきました。

以下はインドネシアの2024年の予算が多い省・組織のランキングです。

最も多いのは公共事業・公共住宅省となっており、2位は国防省、3位は教育文化・調査技術省です。

単位:兆ルピア
出典:https://www.cnbcindonesia.com/research/20230817141856-128-463868/rapbn-2024-10-kementerian-lembaga-dengan-belanja-terbesar

あまり知られていませんが、インドネシアでは軍の予算は実は大きく、とても影響力があります。毎年、大体トップ3に必ず入っています。

また、こちらはインドネシアの失業率の推移を示すグラフです。

出典:BPS WEBサイト
https://www.bps.go.id/id/statistics-table/2/NTQzIzI=/tingkat-pengangguran-terbuka–februari-2024.html

2020年の新型コロナウイルス発生以降失業率はやや高い傾向にあり、徐々に数字は落ち着いてきてはいますが、それでもデポック並びにデポックがある西ジャワ州については、インドネシア全体の失業率の平均よりもやや高い数字となっています。

デポックは高い失業率を解消するための取り組みも行っており、デポック内の専門学校で企業と学生のマッチングを行うジョブフェアを開催したり、今後は求職者が求人情報をより取得しやすくなるような情報のデータベース化を行っていくことが発表されています。そのほか、デポックの若者が海外での労働人材として活躍するための職業訓練やインターンシップなどの取り組みも行っているそうです。

参考:
https://www.antaranews.com/berita/4103478/pemkot-depok-ajak-perusahaan-ikut-kurangi-angka-pengangguran
https://berita.depok.go.id/2023-tingkat-pengangguran-terbuka-di-depok-turun-jadi-697-persen

上述の通り、失業率をどう減らしていくかは、デポックの大きな課題の一つです。デポックの取り組みとも重なりますが、仕事を探す若者を日本に行かせることは選択肢の一つになります。海外で働きたいと思うインドネシアの若者は多いですが、信頼できる学校に行くことが非常に重要です。

この他、デポックはごみ処理も問題になっており、弊社の過去のごみ問題に関する取り組みなどもご紹介させていただきました。

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先日の記事でもご紹介いたしました通り、私はインドネシアの国軍付属のタルナ・ヌサンタラ高校を卒業しておりますが、この卒業生の間には強固なネットワークがあります。タルナ・ヌサンタラ高校の先輩や同期、後輩たちは陸軍だけでなく空軍や海軍でも活躍しており、インドネシアにおいて強固なパイプをお求めの方は弊社がサポートさせていただきます。

デポックの人材問題と、日本の深刻な人手不足は相互に解決できる課題になると考えています。

インドネシアにおける人材事業など、ご興味のある方はぜひお気軽にお問合せください。

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