【コラム】弊社の送り出し教育機関が提供する「カウンセリング」サポート
弊社では2022年に提携パートナーと共に、インドネシアで送り出し教育機関を設立致しました。弊社のインドネシア送り出し教育機関は5か月でN4相当の日本語習得ができるようなカリキュラムを組んでいます。
弊社がインドネシアで最初に設立した送り出し機関は、介護従事者のための日本語・日本文化を学ぶ場所です。この学校の卒業生は、日本の高齢者施設の送り出し機関で働くことができます。
弊社がインドネシアで設立した送り出し教育機関では、単に短期間での日本語習得のみならず、介護従事者として日本で生活していくためのストレス耐性を高めることも重要視しており、そのためには入学試験時と入学後のカウンセラーのサポートが必要不可欠と考えております。
今回は、来日したインドネシア人たちが介護従事者として日本での生活に適応できるように、弊社の送り出し教育機関において、どのような独自入学試験や入学後のカウンセリングサポートを行っているかをご紹介いたします。
なぜカウンセラーが必要なのか
自国と異なる文化や生活環境、ビジネス習慣に慣れず、メンタルの変調を訴える外国人労働者も少なくないとされています。以下は弊社独自で、日本での3年間の実習を終えたインドネシア人に、「これから来日するインドネシア人に対して伝えたいこと」についてインタビューを行った回答の一部です。
「 日本で働くには、精神的に強い心の準備が必要です。日本での仕事は、規律正しくハードなので、心を強く保たなければなりません。」
異なる言語・文化にさらされた環境下ではストレスがかかります。来日後のミスマッチを防ぐためにも、学生の適性が労働市場と専門分野にマッチしているか、現地の送り出し機関で確認しておくことが大切です。
日本が外国人人材の登用を加速させる中で、外国人人材に最適な形で自分の能力を発揮してもらうために、身体だけでなく心の健康の維持管理が求められてきます。
日本での暮らしに馴染むために語学力の以外に必要なもの
日本での暮らしに馴染むために、語学力の他に必要なものはメンタルコントロールです。自国のインドネシアでメンタルコントロールが出来ていなければ、自国ではない日本での生活でストレスをコントロールするのはとても難しいでしょう。
弊社が設立した送り出し教育機関はカウンセラーを雇い、学生が抱える心理的ストレスを解消しています。実際のケースとしては、外的要因から上手くメンタルをコントロール出来ず、周りの人にあたってしまった生徒がいました。その生徒に対し、プロのカウンセリングのノウハウを用いることで、徐々にメンタルコントロールができるようになっています。
また5か月に一回、カウンセラーの方がスタッフや生徒に対し、メンタルコントロール研修を実施しています。
せっかく日本で働く資格を手に入れたのに、未然に防げたストレスコントロールが原因で離脱すると、本人にとっても送り出し機関にとっても痛手となってしまいます。
「カウンセリング」サポートの実例
弊社が設立した送り出し教育機関では、入学試験から在学中においてインドネシアの学生たちをカウンセリングサポートしています。
弊社の送り出し機関の入学試験では心理テストを採用しており、入学候補者が介護職に適したストレス耐性があるかをチェックしています。
心理テストに合格した候補者は面接に進みます。弊社は面接官4人のうちカウンセラーを1名起用しています。その目的として、心理テストをもとに、候補者が「嘘をついていないか」や「介護従事者としての適性があるか」を評価しています。
ストレス耐性や介護の適性があれば、日本で介護従事者として活躍できるという理由でこのプロセスを設置しています。
これからインドネシアから日本に行く学生たちにも、日本生活をより良いものにして欲しいという思いから、これからも「カウンセリング」サポートを続けていきたいと思います。
日本はこれから深刻な人材不足に陥ると言われています。弊社ではインドネシアにおける送り出し機関設立から生徒の募集、教師の採用も実施しております。
インドネシアにおける人材育成にご興味をお持ちの皆様、ぜひお気軽に弊社までお問合せください。
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