【コラム】インドネシアの宅配便について 

日本と同様に、インドネシアでもオンラインショッピングで買い物をする人が増えており、配送サービスを利用する頻度も増えています。インドネシアの調査会社Populix社の調査によると、回答者の38%の人々が月に2〜3回配送サービスを利用していることがわかっています。配送サービスは、インドネシアの人々に欠かせないものとなっていると言えます。

今回のコラムでは、インドネシアにおける宅配便についてご紹介します。

参考WEBサイト:
https://databoks.katadata.co.id/datapublish/2023/08/08/seberapa-sering-konsumen-ri-gunakan-jasa-pengiriman-saat-belanja-online

目次

インドネシアの配送サービスについて

インドネシアでも、日本と同じように宅配業者の営業所へ荷物を持っていくか、自宅に取りにきてもらい、宅配便を送るのが一般的です。

以下は、宅配業者で配送サービスを利用する際の配送サービスごとの到着日数の目安です。

通常配送(REG)

到着までに2〜3日かかる通常の配送サービスです。

翌日配送

発送の翌日に商品が届くサービスです。

エコ配送(EKO)

到着までに5〜15日ほどかかりますが、通常の料金より送料が安く利用できます。
※宅配業者によってサービス名が異なるサービスもあります。その他に、インドネシア国内には各配送会社が提供する以下のようなサービスもあります。

J&T

・J&Tスーパー

ジャボベタデックエリア内であれば、午前10時までに営業所に荷物を持っていくと当日の配送をしてくれるサービス

TIKI

・TDSサービス

発送から2日で届けるサービス

・HDSホリデーデリバリーサービス

土日祝日でも商品を配送するサービス

・SDSサービス

また、ほとんどの宅配業者が以下のようなサービスを提供しています。

  • 代引き支払い
  • 追跡可能
  • アプリでの宅配依頼
  • 荷物保護のための保険

インドネシアではクレジットカードの所有率が低いため、代引き支払いのサービスがあることは、消費者にとって非常に重要です。

また、会社によって精度は異なりますが、追跡サービスも利用することができます。

インドネシアの宅配業者の種類

配送サービスの利用の増加に伴い、宅配業者の種類も増えています。
以下はインドネシアでよく利用されている宅配業者とその特徴です。

POS Indonesia

通常配送の配送料:ジャカルタ〜バンドン Rp11,000(約100円)

POS Indonesiaは、インドネシアで郵便サービスを提供している国営企業です。インドネシア全土に4,800の郵便局を展開、約24,000の配送拠点を持っており、インドネシアの地区のほぼ100%の配送を網羅しています。
また、郵便だけではなく金融サービスや貨物サービスなど幅広いサービスを展開しています。

参考WEBサイト:https://www.posindonesia.co.id/id/content/sejarah-pos

TIKI(ティキ)

通常配送の配送料:ジャカルタ〜バンドン Rp11,000(約100円)

TIKIは、1970年からインドネシアで物流サービスを提供している老舗の宅配業者です。インドネシアの65都市でサービスを提供し、3,700の営業所を持っています。24時間営業の店舗サービス、荷物のリアルタイム追跡、ドライブスルーサービス(ジャヤカルタ、プカンバルのみ)などの幅広く、時代に沿ったサービスを提供しています。

参考WEBサイト:https://tiki.id/id/tentang-tiki

JNE

通常配送の配送料:ジャカルタ〜バンドン Rp11,000(約100円)

JNEは1990年にTIKIの子会社として設立され、元々はTIKIの海外専用の宅配サービスを展開していました。今ではTIKIから独立し独自のサービスを展開しており、83,000以上の配送ポイント、8,000以上の営業所を持つほどに拡大しています。

大都市を中心に展開している”JNE YES”という、サービスでは、24時間以内の配送を提供しており、配送が遅延した場合は返金の対応も行っています。

参考WEBサイト:https://www.jne.co.id/yes-id

日本の郵便局、ヤマト運輸、佐川急便のような位置付けが、インドネシアでは、POS Indonesia 、TIKI、JNEとなりますが、その他にも以下のような宅配業者があります。

 Wahana Logistik

通常配送の配送料:ジャカルタ〜バンドン Rp6,000(約54円)

送料が他と比べて安いのが特徴で、ジャカルタ〜バンドン の平均配送料Rp11,000のところを、Wahana Logistikは、Rp6,000で配送することが可能です。また、シンガポールへの配送も取り扱っています。

 Go Send

配送料:初期配送料Rp20,000(約183円)に、1kmごとにRp2,500(約23円)が加算されるシステム

Go Sendは、インドネシアの大手配車サービスGojekが提供している配送サービスです。
Gojekのアプリを使用して手軽に宅配を頼むことができます。
他の配送サービスと比較すると値段が高いですが、即日配達が可能で、近距離で配送をしたい時に便利です。
また、1kmごとに料金が変動するのが特徴です。

ご紹介した宅配業者以外にも、インドネシア国内にはいくつかの宅配業者が存在しています。オンラインショッピング利用の増加に伴い、宅配業者の数や、利用サービスも少しずつ変化していることがわかります。

参考WEBサイト:
https://www.gojek.com/gosend/
https://bekaci.suara.com/read/2021/08/25/105154/daftar-11-jasa-pengiriman-terbaik-di-indonesia-mana-yang-paling-cepat-dan-aman
https://kiriminaja.com/blog/7-rekomendasi-jasa-pengiriman-murah-dengan-estimasi-cepat

今回のコラムでは、インドネシアの宅配便についてご紹介しました。

今後もオンラインショッピングが拡大していくと予想されるインドネシアにおいて、宅配便のサービス内容も変わってくるのではないでしょうか。

インドネシアでオンラインショッピングなど展開する際は、宅配サービスにも目を向けていく必要があるでしょう。
日本とインドネシアに拠点を持つ弊社では、インドネシアの様々な分野の現地調査や現地視察が可能です。

インドネシアへビジネスを展開する際は、お気軽にご相談ください。

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