【コラム】インドネシア日本語学校だより(2024年7月号)
弊社インドネシア総合研究所は、インドネシアで特定技能・技能実習の人材を育てる日本語学校を運営しております。この学校だよりでは毎月先生から皆さまへ、それぞれの日本語学校の様子やワークショップの様子などをご紹介しております。
今月は、5月に行った日本人の先生向けのワークショップについてご紹介いたします。
ワークショップ:学生への生活指導、どこまで行う?(場所:オンライン)
日本で働くために日本語や技能の習得に励んでいる学生ですが、雇用主や職場の人と良い関係を築くためには、言語だけでなくマナーやエチケットも習得して欲しいものです。インドネシアと日本では、何を悪いマナーとするかが異なります。学校で唯一日本人の感覚を持つあなたが、学生の気になる所作を見つけたら、どのように指導したら良いのでしょうか?
5月のワークショップでは、実際に先生方から報告された具体的な事例をもとに、どのような対応を取るとスムーズか、学生や現地の先生はどう感じるか、ディスカッション形式で考えました。
参加者からのコメント
授業中の態度や清掃などの日常の活動での学生の様子を見ていると、文化の違いによる違和感を感じることがしばしばあります。叱られ慣れていないインドネシアの学生にとっては、日本人的な頭ごなしの叱り方が馴染めないのは勿論です。今回のワークショップでは、そのような場合には、率直にローカルの先生たちに相談をすることの重要さを再確認しました。違和感の原因が文化の違いによるものなのか、インドネシア文化においても問題なのかの判断はチームで行い、ローカルの先生から学生に伝えて貰う、というプロセスを意識的に行うようにしています。
学校運営・授業運営はチームプレイですので、学生の心身の状況をタイムリーに共有し、早期に対応することは、集団生活をしながら学んでいる学生にとって重要なことであると思います。インドネシア人と日本人の協力のもと、気づきからの課題解決を図り、入国前までに様々なスキルを磨いてもらえたらと感じています。
今月の学校便りは、いかがでしたでしょうか?
弊社インドネシア総合研究所は、インドネシア人人材が日本への渡航前にインドネシアで質の高い教育を受けて準備を行うことが重要だと考え、2021年よりインドネシアにおける学校設立支援事業、学校運営事業を行っています。
インドネシアでの学校設立や、インドネシア人材の受け入れにご興味のあるかたは、弊社までお気軽にご連絡ください。