【コラム】2024年最新　インドネシアで実施される特定技能の試験スケジュール

2022年末に16,327人（特定技能全体の12.5%）だったインドネシアの特定技能人材は、2023年末に34,255人（特定技能全体の16.4%）に増加しています。

参考：https://www.moj.go.jp/isa/content/001359454.pdf

特定技能人材が日本に渡航するためには、入国前に日本語と技能の２つの試験に合格する必要があります。特定技能人材増加の流れを受け、これまで限定的だったインドネシア国内での技能試験の受験機会が増えています。特に、2024年度から国際交流基金日本語 基礎テスト、介護日本語評価試験と、複数の業種の技能試験でCBT方式による試験が導入され、国内外での受験機会が拡大しました。

インドネシア国内での受験機会の拡大が、今後のインドネシア人特定技能人材の追い風になると期待されています。

今回のコラムでは、インドネシアで受験できる試験のスケジュールについて紹介いたします。

比較対象となる昨年の試験スケジュールについては、こちらのコラムをご参照ください：

特定技能人材が働くことの出来る業種（2024年5月現在）

特定技能１号による外国人の受入れ分野（特定産業分野）は、こちらの１２分野です。

そのうち特定技能２号での受入れ対象は、介護分野以外の１１分野です。

※介護分野は、専門的・技術的分野の在留資格「介護」があるため、特定技能２号の対象分野となっていません。

分野	2023年12月時点での特定技能1号在留インドネシア人数	技能試験	日本語試験	インドネシアでの試験実施の有無	PROMETRIC社のサイトより予約可能な試験（CBT）
介護	7,411	介護技能評価試験	国際交流基金日本語 基礎テスト 又は、 日本語能力試験 (上記に加えて) 介護日本語評価試験	〇	〇
ビルクリーニング	686	ビルクリーニング分野特定技能１号評価試験	国際交流基金日本語 基礎テスト 又は、 日本語能力試験	〇	×
素形材・産業機 械・電気電子情報 関連製造業	5,983	製造分野特定技能1号評価試験	同上	〇	×
建設	2,201	建設分野特定技能1号評価試験等	同上	〇	〇
造船・舶用工業	1,274	造船・舶用工業分野特定技能1号試験等	同上	×	×
自動車整備	216	自動車整備分野特定技能評価試験等	同上	×	〇
航空	37	特定技能評価試験（航空分野：空港グランドハンドリング、航空機整備)	同上	〇	×
宿泊	73	宿泊業技能測定試験	同上	〇	〇
農業	6,743	農業技能測定試験（耕種農業全般、畜産農業全般）	同上	〇	〇
漁業	2,141	漁業技能測定試験（漁業、養殖業）	同上	×	〇
飲食料品製造業	6,574	飲食料品製造業特定技能１号技能測定試験	同上	〇	〇
外食業	914	外食業特定技能１号技能測定試験	同上	〇	〇

参考：https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/2
https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/zairyu#03
https://www.sswm.go.jp/exam_f/examination_result.html
https://jac-skill.or.jp/exam
https://www.moj.go.jp/isa/content/001401780.pdf
https://www.jaspa.or.jp/mechanic/specific-skill
https://exam.jaea.or.jp/?paged=3
https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/12
https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/5
https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/8
https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/9
https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/6
https://otaff1.jp/gaisyoku/?c=kokugai
001402077.xlsx (live.com)

インドネシア国内の特定技能試験スケジュール

• 介護：介護技能評価試験
  2024年4月17日～2025年3月10日の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• ビルクリーニング：ビルクリーニング分野特定技能１号評価試験
  2023年は4回実施されました。2024年は5月に行われることが決定しています。試験の詳細は公益社団法人全国ビルメンテナンス協会のウェブサイト「ビルメンWEB」で確認できます。（https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/zairyu#%E4%BC%9A%E5%A0%B4）
• 素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業：製造分野特定技能1号評価試験
  2023年は1月と11月に2回実施されました。2024年のインドネシア試験の予定はまだ公表されていません。試験情報は経済産業省のポータルサイトで確認できます。（https://www.sswm.go.jp/exam_f/examination_index.html）
• 建設：建設分野特定技能1号評価試験等
  2024年4月17日～2025年3月10日の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• 造船・舶用工業：造船・舶用工業分野特定技能1号試験等
  現在海外での試験は実施されていません。将来的にフィリピン、インドネシアで開催される方向です。
• 自動車整備：自動車整備分野特定技能評価試験等
  現在インドネシアでの試験は実施されていません。日本、フィリピン、ベトナムに限り、2024年4月17日～2025年3月10日の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• 航空：特定技能評価試験（航空分野：空港グランドハンドリング、航空機整備)
  2023年は10月にジャカルタとバリで開催されました。2024年は9月に開催される予定です。試験日や会場情報など試験案内は試験の2か月前に公益社団法人日本航空技術協会のホームページで公表されます。https://exam.jaea.or.jp/?page_id=30#section1
• 宿泊：宿泊業技能測定試験
  2024年4月17日～2025年3月10日の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• 農業：農業技能測定試験（耕種農業全般、畜産農業全般）
  2024年5月2日～2025年3月10日の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• 漁業：漁業技能測定試験（漁業、養殖業）
  養殖、漁業共に現在インドネシアでの試験は実施されていません。
  養殖は日本、フィリピンに限り、2024年4月17日～2025年2月28日（養殖業）の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。漁業は日本に限り、2024年4月17日～2024年5月31日（漁業）の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• 飲食料品製造業：飲食料品製造業特定技能１号技能測定試験
  2024年5月1日～2024年7月31日の間はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。
• 外食業：外食業特定技能１号技能測定試験
  2024年5月1日～2025年3月10日以降はCBT（Computer Based Testing）により頻繁に開催されます。

◆CBT方式について

CBT方式とは、Computer Based Testingという、指定された試験会場でコンピューターを用いて行われるテストの方法です。CBT方式の試験の運営はプロメトリック社が行っています。CBT方式を採用している試験では、試験情報の確認や予約をPPROMETRIC: Specified Skilled Worker Testsのホームページから行うことが出来ます。（https://www.prometric-jp.com/ssw/）

弊社インドネシア総合研究所では、インドネシアにおける日本語学校や送り出し機関の設立、生徒の募集、教師の採用などの学校運営委託も行っております。インドネシア人材にご興味がございましたら、ぜひお気軽に弊社までお問合せください。