【コラム】インドネシアの海洋観光の可能性

O-DAN
https://pixabay.com/photos/fish-water-sea-clown-fish-water-2241634

海洋観光とは、ビーチ、島、海の中などの海域で行われる観光またはレクリエーションのことを指します。
島国であるインドネシアは様々な海洋観光資源に恵まれています。

インドネシアのサンディアガ・ウノ観光・創造経済大臣は、インドネシアの海洋観光の可能性を示しています。

今回のコラムでは、インドネシアの海洋観光の可能性についてご紹介します。

参考WEBサイト:https://kemenparekraf.go.id/berita/siaran-pers-menparekraf-dorong-penguatan-keselamatan-wisata-bahari-di-indonesia

目次

海洋資源が豊富なインドネシア

インドネシアの海洋水産省のデータによると、インドネシアには2,087万ヘクタールの海洋・沿岸があり豊かな海洋資源が広がっています。

インドネシアには、590種類のサンゴ、2057種類のサンゴ礁魚、12種類の海草、34種類のマングローブなど豊富な海洋生物が生息しています。

そのため、インドネシアは豊富な海洋資源を活かした観光ビジネスに最適な国であることがわかります。

参考WEBサイト:https://www.liputan6.com/hot/read/4646692/wisata-bahari-pengertian-potensi-dan-destinasinya-di-indonesia?page=6

インドネシアにおける海洋観光の種類

以下は、インドネシアにおける海洋観光の種類です。

マリンスポーツ

バナナボート、ジェットスキー、ダイビング、サーフィン、シュノーケリングなどのマリンスポーツは、インドネシアの海洋観光を広げるうえで重要な存在です。

特に、ダイビングやシュノーケリングは多くの観光客が好むマリンスポーツで、世界的に有名なインドネシアの観光地、バリ島をはじめとしてインドネシアの様々な地域で楽しまれています。

潜水艦ツアー

潜水艦ツアーは、主に上位、中流層の人に楽しまれている海洋観光です。

インドネシアバリ島の観光用潜水艦「オデッセイ・サブマリン」は、観光客に人気の潜水艦で、多くの外国人観光客に楽しまれています。

釣り

魚の種類が豊富なインドネシアでは、観光客が体験できる釣りスポットもいくつか存在します。

バリ島にある、ケドンガナン海域と、タンジュンベノア海域や、ロンボク島にあるギリ・トランワンガン海域、タンジュンルアー海域では釣りを楽しむスポットとして知られています。

水泳

海や川で泳ぐだけではなく、イルカ、カメ、サメと一緒に泳ぐ体験ができ、これも海洋観光のひとつとなります。

綺麗な写真が撮れるビーチエリア

綺麗な海や砂浜だけではなく、より写真映えする写真が撮れるフォトスポットが、ビーチに設置されています。

海がきれいで有名な、インドネシアのギリ島には、海の中に立つブランコがあり海を背景に写真を撮影することができます。

ビーチだけではなく、このような体験を提供することで海洋観光を活性化することができます。

参考WEBサイト:https://barakudamarine.id/potensi-pariwisata-bahari/

海洋観光の可能性を秘めているインドネシアの島々

以下は、インドネシアにおいて海洋観光の可能性を秘めている島です。

ラブアンバジョ(東ヌサトゥンガラ州)

フローレス島の西側にあり、「夕焼けの村」と呼ばれています。海と山双方の魅力を持ち、近年人気が急上昇している島です。

海には、数千〜数百万の魚やサンゴ礁が生息しており、野生のマンタも見ることができます。

ブナケン島(北スラウェシ)

北スラウェシ州の州都マナド沖に位置しています。

世界有数のダイビングスポットとして知られており、各国からダイバーが集まる場所でもあります。

3,000種類以上の魚が生息しており、珍しい魚もたくさん存在する他、イルカやジュゴンなども生息しています。

ラジャアンパット島(西パプア州)

4人の王の意味を持つラジャアンパット島は、大小1,500を超える島からなる群島です。

世界中のダイバーの憧れのスポットとして知られており、ラジャアンパット海域には、540種類のサンゴ礁、1,511種類の魚が生息しています。

この数字は、世界の海洋生物のうちの75%の種類を網羅しています。

参考WEBサイト:https://indonesia.travel/jp/ja/destinations/maluku-papua/raja-ampat.html

アナンバンス諸島(リアウ州)

インドネシアのバタム島の東に位置する小さな島です。

西はマレーシア本土、東はボルネオ島の間に位置しています。

インドネシアでも有数のダイビングスポットとして知られており、様々な海洋生物が存在しています。

参考WEBサイト:https://anambas.indonesia-tourism.com/

ピエ島(西スマトラ州)

インドネシアの西スマトラ州の州都パダンのパリアマン県に存在し、5つの島から構成されています。2000年に国の海洋保護区に指定されました。

海が綺麗なことはもちろんのこと、ピエ島周辺には、珊瑚礁、カメ、イルカ、クジラが生息しています。

参考WEBサイト:https://sumbar.antaranews.com/berita/559053/kawasan-konservasi-pulau-pieh-merupakan-habitat-lumba-lumba-hingga-paus
https://eticon.co.id/potensi-wisata-bahari-indonesia/

このように、インドネシアには海洋観光に適した島々が多数あることがわかります。

インドネシアで海洋観光が発展するメリット

インドネシアで海洋観光が発展すると以下のようなメリットがあります。

観光地周辺の経済の活性化

海洋観光地になると、観光客を誘致することができ、観光地周辺の経済が活性化します。

また、ホテル、レストラン、交通、観光サービスなどで新たな雇用を生み出すことができます。地元の人はツアーガイド、お土産店の運営などに携わることができ、地域の収入向上にも繋がります。

自然保全の意識の高まり

観光地化することで同時にその環境を保全する活動も生まれます。

そのことにより、海洋観光の地域全体の自然保全のへの意識が高まります。

実践的な海洋問題教育ができる

海洋観光地が増えることで実践的に海洋問題について学ぶ商材が増えます。

子供だけなく、大人も世界的に必要である海洋問題についての知識を得ることができます。

海洋観光が発展すると様々なメリットが得られることがわかります。

参考WEBサイト:https://eticon.co.id/potensi-wisata-bahari-indonesia/
https://www.geografi.org/2024/08/potensi-pariwisata-bahari-di-indonesia.html

今回のコラムでは、インドネシアの海洋観光の可能性についてご紹介しました。

インドネシアには、豊富な海洋資源があり、今後海洋観光が発展する可能性があることがわかりました。

しかし、海洋観光が発展すると、海の生態系へのダメージが問題となります。

海洋資源が豊富なインドネシアであるからこそ、海洋観光を発展させていくためには、海洋保護を強化していく必要があると言えます。

弊社インドネシア総研は、インドネシアの様々な分野における市場調査、現地視察、出張のサポートを行っております。

また、現地にもインドネシア人スタッフが多く在籍しており、インドネシアの最新情報を得ることができます。

インドネシアにおけるビジネスにご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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