レバラン2026 インドネシアの消費・移動・市場動向

イスラム教徒が約9割を占めるインドネシアにおいて、ラマダン(断食)明けの「レバラン(断食明け大祭)」は、大型連休となり消費が活発化する重要な時期です。
本コラムでは、2026年のインドネシアにおけるレバランの動向についてご紹介します。
インドネシアのレバラン休暇の期間
2026年の断食明けに伴う大型連休は、有給休暇取得奨励日と祝日が重なり、最大で3月18日〜24日の7日間となりました。
2026年レバラン期間の大型連休
- 3月18日:有給休暇取得奨励日
- 3月19日:ニュピ(カサ暦の元日)
- 3月21〜22日:レバラン(断食明け大祭)
- 3月23〜24日:有給休暇取得奨励日
参考WEBサイト:detiknews公式「2026年のレバラン休暇はいつまで?」
レバラン2026の移動者数
西ジャワ州ブカシにあるジャサ・マルガ料金所指令センターによると、2026年3月24日の交通量はピークを迎え、約25万6,338台に達しました。これは前年比で5.9%の減少となっています。
また、ジャカルタへ戻った車両総数は約196万台に達しました。
統合イード交通センターのデータによると、移動のピークはレバランの3日前となりました。交通手段別では、フェリーが403,883人、鉄道が401,238人、飛行機が311,836人、車やバスなどの陸上交通が232,016人となっています。
なお、長期休暇期間中の事故件数は2025年と比較して約16%減少し、31件から26件となりました。
参考WEBサイト:インドネシア国家事務局公式サイト「安全かつ円滑に帰省ラッシュを迎えるために、政府は国民に帰省時期を早めるよう呼びかけています。」
2026年レバラン休暇で人気の旅行先

旅行予約サイトAgodaの宿泊検索データによると、2026年のレバラン休暇において人気の観光地は以下の通りです。
- 1位:バリ(インドネシア)
- 2位:ジョグジャカルタ(インドネシア)
- 3位:バンドン(インドネシア)
- 4位:クアラルンプール(マレーシア)
- 5位:東京(日本)
- 6位:ジャカルタ(インドネシア)
- 7位:バンコク(タイ)
- 8位:シンガポール(シンガポール)
- 9位:ペナン(マレーシア)
- 10位:マラン(インドネシア)
バリやジョグジャカルタといったリゾート志向の需要がある一方で、クアラルンプールや東京など都市型の刺激を求める需要も見られます。
また、2026年3月20日〜23日の期間において、Agoda内の宿泊施設検索数は前月比で55%増加しており、レバラン期の旅行需要の高さがうかがえます。
ラマダン休暇旅行の増加
ラマダン休暇中は、複数の旅行プラットフォームによるキャンペーンの影響もあり、旅行市場は約2,300億ドル規模に達すると見込まれています。
特にホテル業界では、イスラムフレンドリーな宿泊施設の需要が高まっており、Agodaのレポートによると、ラマダン休暇期間中の収益は通常時と比較して約59%増加しています。
参考WEBサイト:LIPUTAN6公式サイト「2026年最も人気のあるレバラン休暇の旅行先」
レバラン休暇中の経済の活性化
インドネシア銀行のデータを基に作成されたレポートによると、2026年のレバラン前の貨幣流通高は1兆3,700億ルピアに達し、前年比10.4%増と過去最高を記録しました。
また、銀行外で保有される現金(現金通貨流通高)は1兆2,410億ルピアとなり、前年から1,040億ルピア増加しています。
これらの動きは、人々の移動需要の高まりと一致しており、各交通機関の利用者数も増加が見込まれています。
レバラン期の消費拡大は、インドネシアの第1四半期GDPにも大きく寄与すると考えられます。
これらは、インドネシアの第一四半期のGDP大きく貢献するすると予想されます。
参考WEBサイト:Bloomberg Technoz公式サイト「2026年のレバラン休暇の公共支出は1兆3,700億ルピアに達する見込み」
ラマダン・レバラン期における小売売上の増加予測
インドネシア銀行は、小売売上高調査に基づき、2026年2月の小売売上高は、前年比および前月比のいずれにおいても増加が見込まれると予想しました。
年間ベースでは、アクセサリー、家庭用機器、衣料品などのカテゴリーが売上増加を牽引しており、月間ベースでは、情報通信機器、自動車燃料、衣料品などの分野で伸びが見られます。
また、小売物価指数(IPR)も多くのカテゴリーで上昇しており、ラマダン期間中の消費拡大およびレバランに向けた準備需要の高まりが影響していると考えられます。
2026年1月の小売物価指数は前年比で5.7%増加しました。特に、文化・娯楽用品が大きく伸びたほか、食品、飲料、タバコ、衣料品といった生活関連分野でも上昇が見られます。
これらのデータから、ラマダンからレバランにかけては、生活必需品に加え、衣料品や娯楽関連商品など「消費の質」が広がる傾向があることがわかります。
特に衣料品やアクセサリーは、レバランに向けて新調する文化的背景があり、毎年安定した需要が見込まれる分野です。
また、通信機器や家庭用品の需要増加は、帰省や家族との時間を快適に過ごすための支出増加とも関連していると考えられます。
参考WEBサイト:METROTV公式サイト「ラマダンの影響もあり、2026年2月の小売売上高は増加すると予想されている」
レバランは、インドネシアにおける最大級の消費シーズンであり、交通・観光・小売など幅広い分野に影響を与える重要なイベントです。
今後も引き続きラマダン・レバラン期間は、旅行需要の拡大や消費の活性化が見込まれており、日本企業にとってもビジネス機会の多い時期と言えるでしょう。
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