【コラム】インドネシアで人気のあるアパレルブランド
アパレル市場は、インドネシアで成長している産業の一つです。
インドネシア国内のブランドから、海外ブランドまで様々なブランドが存在しています。
今回のコラムでは、インドネシアで人気のあるアパレルブランドについてご紹介します。
インドネシアのアパレル市場
2023年のインドネシアのアパレル市場の収益は、216億9,000万ドルに達し、2023〜2027年の間に毎年4.1%の市場成長が見込まれています。
アパレル市場の中でも市場規模が大きいのがレディースアパレルで、2023年の市場規模は102億5,000万ドルに達します。
また、インドネシアでは中間層が急激に増えており、手頃な価格で購入ができるインドネシア製の商品の需要が急増しています。
参考WEBサイト:https://www.statista.com/outlook/cmo/apparel/indonesia
人気のあるアパレルブランドと特徴
以下は、インドネシアで人気のあるアパレルブランドとその特徴です。
インドネシア国内のアパレルブランド
Excective
画像参照:https://executive.co.id/(EXECTIVE公式HPより)
価格帯:Rp85,000〜Rp600,000
1979年に設立された、インドネシア国内の老舗アパレルブランドです。
スーツなどのフォーマルウエアなどを中心にインドネシア国内で地位を確立しました。
最近では、日本のアニメSPY×FAMILYとコラボのTシャツなども展開しており、フォーマルウエアにとどまらず販売を広げているようです。
3Second
画像参照:https://3second.co.id/(3SCOND公式HPより)
価格帯:Rp70,000〜Rp300,000(約660円〜2,840円)
インドネシアの西ジャワ州バンドン から生まれたインドネシア国内のアパレルブランドです。
Tシャツのみの販売からスタートし、今ではインドネシア全土に広がっています。
Tシャツ、ズボン、カバンなどカジュアルな商品を多く販売しています。
トレンドを取り入れたカジュアルなデザインの洋服が人気で、Instagramのフォロワー数は、113万人に及びます。(※2023年12月時点)
ERIGO
画像参照:https://erigostore.co.id/(ERIGO公式HPより)
価格帯:Rp70,000〜Rp300,000(約660円〜2,840円)
2013年に設立された、インドネシア国内のアパレルブランドです。
ECアパレルブランドとして人気があり、最近では実店舗も増えてきています。
ユニークなデザインが人気で、Instagramのフォローワー数は、248万人に及びます。(※2023年12月時点)
また、インドネシアだけでなく東南アジアにも展開しています。
インドネシアで展開されている海外のアパレルブランド
ユニクロ
画像参照:https://www.uniqlo.com/id/id/(ユニクロ公式HPより)
価格帯:Rp100,000〜Rp1,000,000(約950円〜9,480 円)
日本の大手アパレルブランドのユニクロは、インドネシアでも人気があります。
2013年に首都ジャカルタ に1号店をオープンして以来、2023年10月時点でインドネシア国内に65店舗を展開しています。
実店舗だけではなくオンラインストア でも購入が可能なため、幅広い世代の人々に親しまれています。
参考WEBサイト:https://www.fastretailing.com/jp/group/strategy/southeastasia.html
ZARA
画像参照:https://www.zara.com/id/en/ (ZARA公式HPより)
価格帯:Rp45,000〜Rp650000(約430円〜6,160円)
ZARAは日本でも人気がありますが、インドネシアでは大型ショッピングモールに行くと必ず入っているほど、有名なアパレルブランドです
インドネシアのZARAの製品はインドネシアの繊維会社と提携し、国内の工場で作られているのが特徴です。
そのため、海外ブランドの中ではお手頃な価格で購入することができます。
H&M
画像参照:https://id.hm.com/(H&M公式HPより)
価格帯:Rp300,000〜Rp1,000,000(約2,840円〜9,480円)
スウェーデンの会社であるH&Mもインドネシアで人気があります。
インドネシア市場では、ユニクロの競合他社の一つであり、若者向けに幅広いジャンルの服を展開しています。
参考WEBサイト:
https://www.idntimes.com/men/style/yogama-wisnu-oktyandito/brand-baju-terkenal-di-indonesia
https://www.mampu.or.id/merk-baju-terkenal-di-indonesia/
https://ekbis.harianjogja.com/read/2023/06/14/502/1138603/10-brand-baju-distro-lokal-terbaik-yang-sempurnakan-gayamu
https://www.blibli.com/friends/blog/brand-lokal-indonesia-yang-terkenal-00/
2023年のインドネシアのファッショントレンド
2023年のトレンドとしては、プレタポルテ(高級既製服)が主流なると予想されており、Tシャツやブラウス、スカート、ニットなどもファッション好きの間で注目が集まっています。
また、その他に注目すべき点が、インドネシアの伝統的な生地を使用したファッション「Wastra Nusantara」がトレンドとして予想されていることです。
「Wastra」はインドネシアの伝統的な4つの布、バティック布、イカット布、ソンケット布、織布の4つの布の総称です。
バティックは無形文化遺産に指定されており世界的にも有名ですが、インドネシアにはバティック布以外にも様々な魅力的な布が存在しています。
Wastraのようなインドネシアらしいファッションがトレンドに含まれることは、インドネシアのファッション産業を通してインドネシアの文化を保護することができるため、注目が集まっています。
参考WEBサイト:
https://kemenparekraf.go.id/en/articles/wastra-is-featured-in-the-2023-fashion-trend-of-indonesia
https://indonesiabaik.id/videografis/4-wastra-indonesia-yang-mendunia
今回のコラムでは、インドネシアで人気のあるアパレルブランドについてご紹介しました。
インドネシア国内、海外ともにお手頃な価格帯で購入できる商品を販売しているブランドが人気な傾向があることがわかります。
急激な経済成長を遂げているインドネシアの経済発展とともに、消費者の傾向も変化し続けているため、インドネシアの市場に参入する際は市場調査が必要になります。
日本とインドネシアに拠点を持つ弊社では、インドネシアの様々な分野の市場調査や現地視察が可能です。
インドネシアへビジネスを展開する際は、お気軽にご相談ください。
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