【コラム】インドネシアでの落とし物の探し方:公共エリアとその他の場所での対処法
外国で落とし物をすると、どうしていいか分からず困ってしまうことも多いのではないでしょうか?特に旅行中など移動の多い時に落とし物や無くしものをすると心配になりますよね。
インドネシアでは、公共エリアやプライベートエリアで共通の落とし物のルールが定められているわけではなく、落とした場所によって対応の仕方が異なります。
場所によっては、わざわざ取りに行かなくとも、落とし物を自分のいる場所まで届けてもらえる場合もあります。
今回のコラムでは、インドネシアにおける落とし物の手続きについてご紹介いたします。
公共の場所での落とし物対応(道路、公園など)
公共の場所で書類、スマートフォン、財布、モーターバイクなど重要な物を無くした場合、最寄りの警察に報告することが出来ます。警察署での落とし物の手続きは以下の通りです。:
- 落とした場所の警察署を訪問します
- 受付、または公共サービス部門のカウンターにて、紛失届(SKTLK)の作成を申し込みます
- 紛失物や紛失した経緯などに関する情報を提供されたフォームに記入します
- 警察の要求に従い、パスポートなどの身分証明書を提出します
- フォームと身分証明書の提出後、警察がその場で紛失届(STLK)を発行します
- 紛失物が届けられた場合、警察から所有者に連絡が来ます
- 警察署まで、引き取りに行きます
紛失届の発行は比較的簡単ですが、警察がものを探しに行ってくれるわけではありません。落とし物を拾った人が警察に届けた場合に、警察が所有者に連絡します。モーターバイクなどの大きなものについては、多くの紛失届が出された場合のみ、警察は盗難の調査を行います。
施設での落とし物対応(モール、駅、空港、ビルなど)
インドネシアでは、小さな施設であっても警備員を常駐させることが一般的です。モール、駅、空港、オフィスビルなど民間の施設で落とし物をした場合、警備員を通じて施設のセキュリティー部門に問い合わせを行います。
施設によっては紛失物のフォームがあり、これを提出しておくことで、紛失物が届けられた際に、所有者として連絡を受けることが出来ます。
引き取りに行く際には、所有者確認の為に紛失物の仕様についての質問を受けることがあります。
オンラインタクシーサービスで移動中の落とし物対応(Grab、Gojek、オンラインタクシー)
GrabやGojekなどモバイルアプリを使った配車・バイクタクシーサービスを利用中に落とし物をした場合、予約アプリを通じて簡単に報告することが出来ます。
紛失物の報告を受けたアプリの管理者は、所有者に電話をして詳細を訪ね、その後管理者がドライバーに対して、物が見つかったかどうかの確認をします。
急ぎの場合は、アプリの管理者にドライバーの個人の電話番号を聞き、ドライバー本人とやり取りをすることも可能です。その場合の手続きは以下の通りです。
- モバイルアプリで紛失物の報告をする
- アプリ管理者からの電話をうける
- アプリ管理者に、ドライバーの個人の電話番号を尋ねる
- アプリ管理者から折り返しの電話があり、ドライバーの個人の電話番号を教えてもらう
- ドライバーに電話し、紛失物が車内にあるかどうかを確認してもらう
- ドライバーに自分の場所まで持って来てもらうように依頼する
- 紛失物を受け取る
ドライバーが無償で紛失物を届けてくれた場合には、お礼にチップを渡すことが一般的です。また、警察での引き渡しとは異なり、本人が受け取ることの出来ない場合には、事前に状況を伝えば、ホテルのフロントや会社の同僚など、信頼できる第三者への引き渡しを依頼することも出来ます。
今回のコラムでは、インドネシアで落とし物をした際の対処法についてご紹介いたしました。
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