【コラム】インドネシアの大手銀行5選

2023年4月の時点で、インドネシアには大小様々の106の銀行が存在しています。

インドネシアの金融サービス庁(OJK)は、小規模の銀行を複数存在させるのではなく、大規模で資金力をもった銀行をつくっていくことを目指しており、今後インドネシアが発展していくために大手銀行の力が必要になります。

今回のコラムでは、インドネシアの大手銀行についてご紹介します。

参考WEBサイト
https://www.cnbcindonesia.com/market/20230718135109-17-455327/ojk-akan-punya-senjata-baru-kawinkan-bank#:~:text=Per%20April%202023%2C%20jumlah%20bank,Indonesia%20sekitar%20Rp%2011%20triliun.

目次

インドネシアの銀行の数

インドネシアの金融サービス庁(OJK)によると、2023年6月時点のインドネシアにおける銀行の支店数は24,784で、前年と比較すると793減少していることがわかっています。

前年より銀行数は1行しか減少していないのにも関わらず793の支店が閉鎖しており、要因としては、時代の変化に伴い銀行ではなくネットバンキングを利用する人が増えたことが考えられます。

参考WEBサイト
https://finansial.bisnis.com/read/20230908/90/1693048/separuh-tahun-berjalan-ratusan-kantor-bank-tutup-tak-lagi-beroperasi#:~:text=Sementara%2C%20jumlah%20bank%20umum%20yang,bank%20umum%20pada%20Juni%202023.

インドネシアの銀行の種類

インドネシアの銀行の種類は大きく分けると以下の通りです。

商業銀行

個人、法人向けに一般的な銀行のサービス全般を提供しており、民間と国営の両方があります。

また、商業銀行の中では大きく、国営・民間と分けられています。

庶民銀行(BPR)

地方や郊外に住む人々向けに定期預金、預金、貸付などの銀行サービスを提供している銀行で、当座預金、外国為替業務、支払い処理業務等は禁止され、商業銀行より狭い範囲でサービスを提供しています。

中央銀行

インドネシアの中央銀行は、インドネシア銀行(Bank Indonesia)です。

金融政策の実施、国の金融システムの規制、金融機関の監督等を行っています。

また、インドネシアでは、従来型の銀行に加え、「シャリア銀行」というイスラム教原理に基づいて銀行サービスを提供している銀行も存在します。

参考WEBサイト
https://ojk.go.id/id/kanal/perbankan/Pages/Bank-Umum.aspx
https://ojk.go.id/id/kanal/perbankan/Pages/Bank-Perkreditan-Rakyat.aspx#:~:text=Bank%20Perkreditan%20Rakyat%20(BPR)%20adalah,jasa%20dalam%20lalu%20lintas%20pembayaran.

インドネシアの大手銀行

以下は、2023年第三四半期時点で資産規模が大きいインドネシアの大手銀行(商業銀行)5つです。

BRI銀行(Bank Rakyat Indonesia):国営銀行

(画像:https://bri.co.id/)

1895年に設立され、インドネシア全土に10,000以上の支店を持っています。

2023年第三四半期で44兆2,100億ルピアの利益となり、インドネシアの商業銀行の中で一番利益額が大きい銀行です。

また、総資産は1,851兆9,700億ルピア となり、前年比+9.93%の成長となりました。

マンディリ銀行(Bank Mandiri):国営銀行

(画像:https://bankmandiri.co.id/

マンディリ銀行は1998年に設立され、インドネシア全土に2,500以上の支店を持っています。

また、総資産は2,007兆ルピアに達しました。

2022年末までは、マンディリ銀行がインドネシアで最も総資産を持つ銀行でしたが、BRI銀行に抜かれ現在は2番目となりました。

BCA銀行(Bank Central Asia):民間銀行

(画像:https://www.bca.co.id/id/tentang-bca/media-riset/pressroom/Brand-Assets

BCA銀行は、1955 年に前身のNV Semarang Knitting Factory Trade and Industrial Companyが設立されて以来、インドネシア全土に1,000以上の支店を持っています。

2023年第三四半期で36兆4,000億ルピアの利益となり、前年の同時期と比較すると25.8%増加しています。また、総資産は1,381兆9,800億円ルピアに達しました。

民間銀行の中では一番の総資産を誇ります。

参考WEBサイト:https://www.bca.co.id/en/tentang-bca

BNI銀行(Bank Negara Indonesia):国営銀行

(画像:https://www.bni.co.id/

BNI銀行は、1946年に設立され、インドネシア全土に2,000以上の支店を持っています。

インドネシア政府が設立し所有する最初の銀行で、インドネシアの銀行の中では唯一、日本に支店があります。

2023年第三四半期で15兆8,000億ルピアの利益となり、前年の同時期と比較すると15.1%増加しています。また、総資産は671兆4,000億円ルピアに達しました。

参考WEBサイト:http://www.ptbni.co.jp/bni/company/

CIMB銀行(CIMB Niaga):民間銀行

(画像:https://www.cimbniaga.co.id/id/

CIMB銀行はインドネシアに400を超える支店を持ち、民間銀行ではインドネシアで2番目の総資産となります。

2023年第三四半期で4兆9,000億ルピアの利益となり、前年の同時期と比較すると27.6%増加しています。また、総資産は205兆5,800億円ルピアに達しました。

また、CIMB銀行はJCBのタッチ決済対応カードが発行されており、日本の企業や銀行とも提携をしています。

参考WEBサイト:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2109/06/news064.html

その他にBTN銀行、BSI銀行なども大手銀行のひとつです。

また、インドネシアで総資産が多い銀行のうち、3行は国営で2行は民間であることがわかります。どの銀行も前年比より利益が増加していており、今後の成長に期待が持てます。

参考WEBサイト
https://money.kompas.com/read/2023/11/05/131400726/daftar-5-bank-dengan-laba-tertinggi-hingga-kuartal-iii-2023?page=all
https://pgbayarind.id/Blog/5-Bank-Terbesar-Yang-Ada-di-Indonesia
https://cnbcindonesia.com/market/20230903145728-17-468602/daftar-5-bank-terbesar-di-indonesia-nilai-asetnya-fantastis

今回のコラムでは、インドネシアの大手銀行5選を紹介しました。

インドネシアの経済の動きをを把握するうえで、インドネシア大手銀行の業績や動向を知る事は非常に重要であると言えるでしょう。

弊社はインドネシアの銀行と業務提携契約を交わしております。

インドネシアにおけるビジネスにご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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