【ビジネスマン必見】インドネシアで英語は通じる?英語力やビジネスでの使用状況を解説

💡3分でわかる!この記事のポイント

インドネシア人に英語は通じますか?

インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、ジャカルタなどの都市部や外資系企業、海外企業との取引が多い企業などでは、英語でコミュニケーションを取れる人も多くいます。一方、地方や国内企業同士のやり取りなどではインドネシア語が中心となる場合もあり、英語の通じやすさは地域や相手によって異なります。

インドネシア人の英語力は世界的にどのくらいですか?

EF Education Firstが発表した2025年版「EF英語能力指数(EPI)」では、インドネシアは123カ国・地域中80位、アジアでは12位でした。EPIスコアは471点で、英語習熟度は「低い」カテゴリーに分類されています。ただし、国内でも地域差があり、ジャカルタはインドネシア国内で最も高いEPIスコアとなっています。

インドネシアでビジネスをする際、英語は必要ですか?

外資系企業や海外企業との取引など、国際的なビジネスでは英語が重要なコミュニケーション手段となっています。EF Corporate Learningの調査では、インドネシアの人事担当者の87%が、従業員の英語力不足が企業に経済的な損失をもたらすと考えています。一方、すべてのビジネスシーンで英語が通じるわけではないため、相手や地域に応じてインドネシア語と英語を使い分けることが重要です。

インドネシアではどのような英語教育が行われていますか?

現在、小学校では学校の受け入れ体制に応じて英語が選択科目として実施されていますが、2027/2028学年度から必修科目となる予定です。必修化に向けて、インドネシア政府は英語を指導する小学校教員の能力向上にも取り組んでおり、今後、幼少期から英語を学ぶ機会がさらに広がることが期待されています。

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インドネシアでは、インドネシア語が公用語として使われており、その他800以上もの地方言語が存在し、家庭内や地域社会などで日常的に使用されています。

「BHINNEKA TUNGGAL IKA(多様性の中の統一)」という国是を掲げるインドネシアでは、インドネシア語に加えて地方言語を話すなど、複数の言語を使い分けて生活している人も少なくありません。

そんなインドネシアですが、ビジネスや教育では英語も広く使用されているのをご存知でしょうか。

ジャカルタなどの都市部のビジネスパーソンや、名門大学に通う学生などは、海外の人々と商談や議論を行うのに十分な英語能力を持っています。

今回のコラムでは、世界ランキングから見たインドネシア全体の英語力や、ビジネスシーンにおける英語の重要性についてご紹介します。

目次

インドネシアの公用語

インドネシアの公用語はインドネシア語で、英語は公用語ではありません。

インドネシア語はマレー語を基礎として発展した言語で、1928年10月28日に開催された「第2回青年会議(Kongres Pemuda II)」で採択された「青年の誓い(Sumpah Pemuda)」において、統一言語としてインドネシア語を使用することが宣言されました。

また、インドネシア語は国内の共通語としてだけでなく、国際的な普及も進められています。2018年10月にジャカルタで開催された第11回インドネシア語会議では、インドネシア語の国際化に向けた取り組みについても議論されました。

参考WEBサイト:KOMPAS公式サイト「インドネシア語誕生の簡潔な歴史」

インドネシアの英語能力指数

世界的な語学教育企業であるEF Education Firstは、2025年版英語能力指数(EPI)レポートを発表しました。

EF EPIは、英語を母国語としない国・地域の成人を対象に実施された英語テストの結果をもとに、英語力を指数化したものです。

リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をスコア化し、順位づけとともに、英語の習熟度を以下でカテゴリ分けしています。

  • 非常に高い:EPIスコア600点以上
  • 高い:EPIスコア550〜559点
  • 標準的:EPIスコア500〜549点
  • 低い:450〜499点
  • 非常に低い:448点以下

最新の2025年のレポートでは、インドネシアは123カ国中80位となり、英語習熟度は「低い」カテゴリーに分類されています。

2024年の468点からスコア自体はわずかに上昇したものの、世界ランキングでは前年より順位を下げており、平均を下回る結果となりました。

アジア各国との比較

アジアの他の国々と比べてみると、インドネシアの英語力はどの程度なのでしょうか。
EPIレポートに含まれるアジア24ヶ国中、第1位はマレーシアで(世界24位)で、EPIスコアは581点と、習熟度が高いカテゴリに属しています。

続いてフィリピン、香港がアジアランキング2位と3位(それぞれ世界28位、39位)と続き、何れも英語力の面では「標準的な習熟度」の国に分類されています。一方インドネシアはアジア地域で12位と、同じ東南アジアの上述の国々にやや劣る結果となりました。
また、日本はインドネシアより25点低く、世界96位、アジア18位という結果になりました。

インドネシアのEPIスコアと特徴

以下はインドネシアのEPIスコアと内訳です。

リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングのうち、特にスピーキングのスコアが低く、インドネシアの英語力における課題の一つであることが分かります。
インドネシアのスコアは471で英語習熟度は「低い」とされており、以下のようなレベル感になります。

  • 観光客として英語を話す国を旅することができる
  • 同僚とちょっとした会話ができる
  • 同僚からの簡単なメールを理解できる。

また、インドネシア国内でEPIが最も高い地域は首都であるジャカルタであることがわかります。

参考WEBサイト:EF公式サイト「EF英語能力指数」

インドネシアのビジネスシーンにおける英語

インドネシアではインドネシア語が公用語として使用されていますが、グローバル化や外資系企業の進出に伴い、ビジネスシーンにおける英語の重要性も高まっています。

EF Corporate Learningによる調査では、インドネシアの人事担当者(HRD)の87%が、従業員の英語力不足は企業に経済的な損失をもたらすと考えていることが明らかになりました。

また、英語力の不足は海外の取引先や顧客とのコミュニケーションだけでなく、社内の業務効率や従業員のキャリア形成にも影響を及ぼす可能性があります。

そのため、国際的に事業を展開する企業を中心に、英語力は重要なビジネススキルの一つとして捉えられています。

一方で、インドネシア国内のすべてのビジネスシーンで英語が使用されているわけではありません。
ジャカルタなどの都市部や外資系企業、海外企業との取引が多い企業では英語を使用する機会が比較的多い一方、国内企業同士のやり取りや地方では、インドネシア語が中心となるケースもあります。
そのため、インドネシアでビジネスを行う際には、英語だけで十分と考えるのではなく、取引先や事業を展開する地域に応じてインドネシア語と英語を使い分けることが重要です。

参考WEBサイト:KOMPAS公式サイト「インドネシアの人事担当者の87%が、英語力の低さが企業に悪影響を与えると考えている。

インドネシアで広く学ばれている外国語

多言語国家であるインドネシアでは、インドネシア語や各地域の地方言語に加え、さまざまな外国語が学ばれています。その中でも、国際的なコミュニケーションで広く使用されている英語は、インドネシアでも重要な外国語の一つとして位置付けられています。

英語以外では、日本語、中国語(マンダリン)、アラビア語なども学ばれています。日本語は英語に次いで人気の高い外国語の一つとして紹介されています。
インドネシアには多くの日系企業が進出しており、日本語を学ぶことが就職やキャリア形成につながるケースもあります。

また、中国語(マンダリン)は、中国との経済的な結びつきなどを背景に学ばれているほか、アラビア語はイスラム教の影響から、イスラム系教育機関などを中心に学ばれています。

このようにインドネシアでは、国際的なコミュニケーションで広く使用される英語だけでなく、ビジネスや就職、宗教など、それぞれの目的や背景に応じて多様な外国語が学ばれています。

参考WEBサイト:Sapos.co.id公式サイト「インドネシアで最も広く学習されている外国語」

インドネシアにおける英語教育の現状

インドネシアでは、英語力の向上に向けて学校教育における英語教育の強化が進められています。

現在、小学校(SD)における英語は、学校側の受け入れ体制に応じて実施される選択科目となっていますが、インドネシア教育省は2027/2028学年度から小学校で英語を必修科目とすることを決定しています。

必修化に向けて、インドネシア政府は英語を指導できる教員の育成にも取り組んでいます。2026年には、小学校で英語を教える教員の能力向上を目的とした「PKGSD-MBI(小学校英語指導教員能力開発プログラム)」を実施し、第1段階では34州177県・市から5,777人の教員が研修に参加しています。

これまでインドネシアでは、中学校や高校で英語教育が行われてきた一方、小学校における英語教育は学校によって実施状況に違いがありました。
今後、小学校での英語教育が必修化されることで、幼少期から英語を学ぶ機会が広がり、インドネシア全体の英語力の底上げにつながることが期待されています。

参考WEBサイト:Rumah pendidikan公式サイト「小学校教員向け英語能力開発プログラムとは何ですか?」
教育基準・政策センター(PSKP)公式サイト「小学校の英語カリキュラム」

本コラムの冒頭でも触れたように、ジャカルタなどの都市部では、国際的な教育環境で英語を学ぶ機会に恵まれている人も多く、名門大学に通う学生やビジネスパーソンの中には、高い英語力を持つ人も少なくありません。

そのため、日本人が留学やビジネスを通じて接するインドネシア人に対して、「英語力が高い」という印象を持つことも多いと考えられます。

一方で、地域や経済状況によって教育環境には差があり、英語教育へのアクセスにもばらつきがあります。こうした背景も、インドネシア全体の英語能力指数が世界平均を下回る要因の一つと考えられます。

グローバル化が進む中、英語は国際的なビジネスコミュニケーションにおいて重要な役割を担っています。
特に人口規模が大きく、今後さらなる経済成長が期待されるインドネシアでは、英語力の向上は海外企業との取引や人材の活躍機会の拡大にもつながると考えられます。

また、日本企業がインドネシアでビジネスを展開する際にも、英語でのコミュニケーションが求められる場面は少なくありません。
一方で、相手や地域によってはインドネシア語が中心となる場合もあるため、ビジネスの相手や状況に応じて、英語とインドネシア語を使い分けることが重要です。

弊社インドネシア総合研究所では、言語や現地でのコミュニケーションを含め、市場調査や現地調査、進出支援など、皆様のインドネシアビジネスを幅広くサポートしております。インドネシアへの進出や現地での事業展開をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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