【コラム】人と企業は別!?のんびりしていないインドネシアビジネス

インドネシアでビジネスを検討する際に必ず必要になるのが、現地企業との付き合いです。

外資100%で会社を設立したとしても、パートナーや外注先など、なんらかの形でインドネシア現地の企業との取引なども発生するでしょう。

インドネシアではJam Karet=ゴム時間という言葉があり、インドネシアでは時間は伸び縮みすると言われています。

インドネシア人は時間に対する焦燥感がなく、遅刻なども当たり前のため、全てのんびりだと思っている方も多いのではないでしょうか?

実はインドネシアはビジネスにおける決断のスピードが非常に早く、インドネシアの企業と日本の企業の間でスピード感に乖離が出てくるケースが非常に多いのです。

日本では部長や課長、プロジェクトリーダーや案件の担当者となっても、何かを決断するためには上長への確認や、稟議制によって社内での決済がおりるまで時間を要することが多いのが現状です。

しかし、インドネシアでは担当者に決断兼が任されており、商談のその場で結論を出すことができますので、その場で結論を出してすぐに話を進めたいインドネシアからすると、一度話を持ち帰り上長の承認を得てからでないと進められない、というのは大きなタイムロスに感じられます。

インドネシア人から見ると、「何度も打合せをしているのに情報交換ばかりで話が進まない」といった印象を持たれることもあるようです。

弊社スタッフが聞いた話でも、日本サイドのお客様はすでにインドネシアでパートナー候補を見つけ一緒にプロジェクトを進めていくつもりでいましたが、インドネシアサイドが日本サイドの決断を待つことができず痺れを切らしてしまい、「あの企業はやる気がないのではないか、他のパートナーを探そう」と言って破談となってしまった、というエピソードが多数ございます。

ビジネスの進め方についてもインドネシアと日本の間で異なる点があり、日本はリスクの洗い出しに時間がかかり慎重になる傾向に有りますが、基本的にインドネシアは機会(オポチュニティ)を優先させるため、多少のリスクがあってもプロジェクトを進める傾向があります。

担当者の権限の範囲だけでなく、リスクとオポチュニティのどちらを優先させるかという考え方の違いも、インドネシアと日本のビジネスの進め方においてスケジュールに差が出てくる要因と考えられるでしょう。

また、ビジネスシーンでの決断のみでなく、インドネシアはキャッシュフローも非常に早く、手付金などは商習慣として一般的であることと、更に日本のように月末締め翌月末払いではなく、案件終了後にすぐに請求をしてすぐに支払い、といったタームが一般的です。

この辺りは交渉を行いながら双方ができるだけ歩み寄る必要がありますが、やはり現地の慣習などに詳しいコンサルタントをつけるのが良いでしょう。

弊社は、現地での商談や交渉の実績がございますので、何かありましたらお気軽にお問合せください。

下記はインドネシア人の働き方を理解するために、ご参考までに。

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