【コラム】インドネシアの主要都市の一つ、マカッサルの魅力とは?

みなさんは、マカッサルを訪れたことがありますか?

マカッサルは、スラウェシ島最大の都市で、かつて香辛料の貿易拠点となるなどの歴史があり、現在も漁業を中心に機能する魅力ある街です。

今回のコラムでは、マカッサルについてご紹介します。

 

水産業が盛んなスラウェシ島最大の都市

マカッサルは、漁業が盛んなことで有名で、マカッサルの位置する南スラウェシ州はインドネシア全34州のうち5番目に多い漁獲高を誇ります。

また、この南スラウェシ州を含むスラウェシ島全体で見ると、その漁獲量は100万トンを超えます。

 

2016年の州ごとの漁量(トン)


出典:BPS “Produksi Perikanan Tangkap Menurut Provinsi dan Subsektor (ton), 2000-2016”
(政府統計局 “2000~2019年の州ごとの漁獲高”)より弊社作成
https://www.bps.go.id/statictable/2009/10/05/1705/produksi-perikanan-tangkap-menurut-provinsi-dan-jenis-penangkapan-2000-2016.html

 

南スラウェシは、2000年代前半には現在の1.5倍ほどの漁獲高を誇っていましたが、それから2010年ごろまで衰退を続けました。

しかし、2010年ごろから再び漁獲量を増加しています。過去に500万トン近い漁獲高を誇ったそのポテンシャルを鑑みると、インドネシアにて水産ビジネスを行う上で今後も南スラウェシは見逃せない地域であると言えるでしょう。

南スラウェシの漁獲高

出典:BPS “Produksi Perikanan Tangkap Menurut Provinsi dan Subsektor (ton), 2000-2016”
(政府統計局 “2000~2019年の州ごとの漁獲高”)より弊社作成

https://www.bps.go.id/statictable/2009/10/05/1705/produksi-perikanan-tangkap-menurut-provinsi-dan-jenis-penangkapan-2000-2016.html

 

漁業が盛んなこともあり、マカッサルはインドネシアでも有数の都市としても知られています。

なお、インドネシアの主要都市については以前こちらの記事でご紹介しています。

 

香辛料貿易の中心地

現在は漁業が盛んなマカッサルですが、過去にはオランダの植民地政府の下で、主に香辛料をやり取りする港町として栄えました。

香料貿易をする中で、スマトラのミナンカバウ人や、マレーシアのムラユ人、華人などたくさんの民族がマカッサルの地を訪れました。

 

多様な民族

マカッサルは海洋貿易を行う上で要所だったこともあり、マカッサル人だけでなく、ブギス人やマンダル人など様々な民族がマカッサルの街には混在しています。

インドネシアは民族によって異なる言語を話すため、マカッサルでも同じ民族同士ではインドネシア語ではなくその民族独自の言語で会話します。

主な民族 Makassar, Bugis, Toraja, Mandar
宗教 イスラーム
カトリック
プロテスタント
仏教
ヒンドゥ
儒教
983,006(人)
114,631
66,581
9,129
16,886
3,264
主な言語 Indonesia, Melayu, Makassar, Bugis など

出典:BPS “Jumlah Penduduk Menurut Kabupaten/Kota dan Agama yang Dianut di Provinsi Sulawesi Selatan, 2015”
(政府統計局”南スラウェシで信仰されている宗教と町ごとの人口”)より弊社作成

https://sulsel.bps.go.id/dynamictable/2016/08/15/291/jumlah-penduduk-menurut-kabupaten-kota-dan-agama-yang-dianut-di-provinsi-sulawesi-selatan-2015.html

 

コーヒーが美味しい

マカッサルには、トラジャコーヒーという美味しい地産コーヒーがあります。日本でも広く出回っているので、トラジャコーヒーという名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ほのかな酸味とフルーティーな味わいで有名なトラジャコーヒーは、マカッサルと同じ南スラウェシ州に位置する伝統的な村「トラジャ」を中心に、スラウェシ島各地で生産されています。

 

トラジャコーヒーの豆

マカッサルでは、カフェや路上の屋台でコーヒーを飲みながらおしゃべりをする人々を多く見かけます。また、マカッサルに旅行に行った際のお土産としても最適です。

なお、インドネシアのコーヒー事情については以前、こちらの記事でご紹介しましたので併せてご覧ください。

 

観光地

マカッサルには人気の観光地もたくさんあります。歴史的な建造物や昼夜問わず活気があるビーチ沿いや市場など、何日滞在しても足りないほど訪れるべき魅力的な場所がたくさんあります。

そんなマカッサルで特に観光地として有名なのが、ロッテルダム要塞です。

 

ロッテルダム要塞の内部

1545年に建設されたロッテルダム要塞は、時には要塞として、時にはオランダ統治下で香料の貯蔵庫として、マカッサルの要所として機能してきた歴史的に重要な建造物です。

エリア内には博物館もあり、マカッサルの歴史なども学ぶことができます。

また、ロサリビーチでは綺麗な海沿いの景色とともに、近くの屋台で安くて美味しいマカッサル料理を食べることができます。中でもみなさんにオススメしたいのがマカッサル名物チョトマカッサルです。チョトマカッサルとは、牛の内臓スープのことで、様々なスパイスを混ぜ合わせたスープと臭みの取り除かれた牛肉は絶品です。

 

マカッサルの名物料理、チョトマカッサル

弊社スタッフもマカッサルを訪れたことがありますが、ロサリビーチの他にも、マカッサルは綺麗な風景を眺めながら美味しい料理に舌鼓を打つことができる場所も多く、大変満足できるオススメの場所です。

ジャワ島とは異なる雰囲気のひとや街に触れ合うことができます。お時間がある際は是非訪れてみてはいかがでしょうか?

弊社では、ジャカルタ近郊のみでなく、インドネシア全土での視察手配、調査を行っております。気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。

 

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次