歴代最年少のジャカルタ特別州環境局長と会談しました

ジャカルタ特別州環境局長の環境局長Isnawa Adji氏と弊社代表アルビーが、先日ジャカルタで3度目の会談を行いました。
今回は史上最年少でジャカルタ特別州環境局長になった Adji氏の実績について紹介します。
ジャカルタ特別州環境局長Adji氏とは
今年5月で任期を終えたAhok氏がジャカルタ特別州知事在任中に、西ジャカルタ市タンボラ郡長を務めていたのがAdji氏です。
当時、特別諮問機関のメンバーがAdji氏を、次期ジャカルタ特別州環境局長として推薦し、2013年当時41歳であったAdji氏は、歴代最年少でジャカルタ特別州環境局長に着任することとなりました。
オレンジ隊というジャカルタ清掃局の清掃隊員
ジャカルタにはオレンジ隊というジャカルタ清掃局の清掃隊員がいます。彼らは文字通り、色鮮やかなオレンジ色のユニホームに身を包み、街の清掃やごみの回収業務を手掛けています。ごみで溢れかえった河川などを積極的に清掃し、首都の景観を美しく蘇らせるべく邁進しています。
これまではジャカルタ特別州内各地に存在するマフィアや自警団の様な組織、名ばかりのNGP、NPO団体が政府側にオレンジ隊のメンバーリストを提出し、そのリスト内の人数に応じた費用を各団体に支払っていました。
そこでAdji氏の意向で実際にリストに登録されている人物をしらみつぶしに確認したところ、その多くが実在しない、架空の人物だったそうです。
当初オレンジ隊員は5000名程いると言われていましたが、実際は半分にも満たなかったとAdji氏は言います。
Adji氏の実績
Adji氏は各組織の代表者に直接話を持ち掛け、実在する隊員のみの登録を訴えかけました。政府はこれまで架空の請求をしていた組織を大目に見ることにし、またオレンジ隊員の最低賃金を保証し直接雇用の体制をとるいうことで両者が合意しました。
そしてAdji氏は「其々の組織がジャカルタの衛生面を保つことに大いに貢献している」という意識を植え付け、やり甲斐や達成感を持たせることにも成功し、結果的にリストの信憑性を取り戻すことに繋がりました。
こうして現在、オレンジ隊は最低賃金が保障されたジャカルタ特別州清掃局の清掃員となったのです。
ジャカルタ首都特別州の活動
以前ジャカルタ首都特別州は独自のごみ収集車所有しておらず、ごみ収集を行う際、車両を外部からレンタルしていました。
レンタルしたごみ収集車は古びた炭鉱用トラックやリヤカーなどばかりで、老朽化が進んでおり、燃費も悪く非効率的でありました。
増加する一方であるごみに対応できる状態ではなかったジャカルタ特別州ですが、Adji氏は打開策としてジャカルタ特別州による数百台のごみ収集車の購入を決定しました。
以降、自身のごみ収集車を所有することになったジャカルタ特別州は、ごみ収集において大きく効率化を図ることに成功したのです。
インドネシアの環境関連は弊社に
弊社は現在、ジャカルタ特別州環境局長のAdji氏と、複数の案件に取り組んでおります。
先日ご紹介した、インドネシアのごみ処理産業についても、ジャカルタ特別州環境局長のAdji氏との取り組みの一部です。

環境に優しいエコ素材やごみ処理、環境関連などや、ジャカルタ特別州環境局長のAdji氏にご興味のある方は、弊社までお問い合わせください。
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