【アルビー日記】インドネシアと沖縄の類似点~沖縄民謡安里屋ユンタってインドネシア語なの?~

こんにちは。インドネシア総研代表のアルビーです。
来日したときより、インドネシア語と沖縄の言葉の不思議なつながりを感じておりました。
有名な言葉ですと「チャンプル」という言葉でしょうか。
沖縄の定番料理の『ゴーヤ・チャンプルー』に表されるように、沖縄のことばで「チャンプルー」は“ごちゃまぜ”という意味となります。
インドネシア語を学習されている方はすでにご存じかもしれませんが、インドネシア語でも「チャンプル」(campur(v))は“混ぜる”という意味になります。
私が日本語を学習する中で、他にもインドネシア語と沖縄の言葉が似ているなと思ったのは、他にも「安里屋(あさどや)ユンタ」という沖縄の民謡があります。
安里屋ユンタに『マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ』というのがあります。少し音の区切りを整えて行くと、マタハリヌ // チンダ // ラカヌ // シャマヨ となります。インドネシア語の単語に似た単語が浮かび上がって来ました。
1.マタハリ matahari(太陽)
2.チンダ cinta(愛する)
3.ラカ rakyat(?) (国民)
4.シャマ semua(全て)
5.ヌ/ンヨ -nya(主格標識・所有格標識)
そうすると
マタハリヌ // チンダ // ラカヌ // シャマヨ。
Mataharinya cinta rakyatnya semuanya.
主語 述語 目的語 副詞
太陽はね、愛するんだよ 国民を 全て
=太陽は万民を愛する
もし仮に安里屋ユンタの歌詞の由来がインドネシア語だとすれば、これは非常に面白いですね。
インドネシア人は赤道直下で暮らしているため、四季を知りません。
時の変化は、環境の変化に伴われない。一年中、常に同じ。そして、毎日、暮らしを支えているのは、matahari(mata=目、hari=曜日・日)なる太陽である。その太陽は、良き人のためにも、悪い人のために、照らし続けます。
安里屋ユンタの歌詞も、インドネシア語が由来と言ってもおかしくないぐらい類似していますが、残念ながら言語学的な資料が無いため、現時点では断定は出来ません。
更にルーツを探っていくと、もしかするとインドネシアと沖縄の更なるつながりが浮かび上がってくるかもしれませんね。
他にも、類似点を見つけたらぜひご紹介したいと思います。
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