【ニュース】インドネシアで幼児教育セミナーを行いました

去る3月9日水曜日、浅利教育学園理事長の浅利健自氏によるWebセミナーが開催されました。テーマは『これからの幼児教育を考える:Memikirkan masa depan pendidikan anak usia dini』です。(参考写真①)。

本セミナー会場はインドネシアのバンドンにあるYayasan Bakti Asih BandungでZoom形式で行われ、多くのインドネシア人教育関係者及び日本人教育関係者が参加しました(参考写真②)。

参考写真①セミナーのインドネシア語版パンフレット

浅利氏はセミナーの前後に現地の幼稚園やその他教育機関等を視察され、現地の教育関係者との交流を深められました(参考写真③④)。

浅利氏はこれまで、幼稚園から大学院の様々な学種の学校経営のマネジメント業務などを経験し、教育業界で20年以上の経歴を持つ、正に日本の教育業界を牽引されてきたエキスパートです。

また浅利氏は1999年より、首都圏に本部を置く大規模学校法人(学生数訳10,000人、教職員数訳800人)の新設や定員増、施設の増改築等企画管理業務を担われた他、2005年、少子化が進行した北海道の一地域にて私立幼稚園を引き継がれ、その後計13園を運営し、総園児数1,100名、教職員数は訳300名までの業容拡大に成功されています。

参考写真②セミナーの開催地である学校で歓迎される浅利氏(弊社インドネシアスタッフ撮影)

今回のセミナーで浅利氏は、子供達が急速に変化する現代社会を生き抜くうえで求められる次世代の幼児教育を日本の幼児教育事情を明らかにしつつ、また浅利教育学園で実践している事も紹介しながら、ご自身の見解を述べられました。

日本の教育業界では、これまで知識量の増大に重点を置いた「詰込み型教育」や、学習時間や内容を大幅に削減した「ゆとり教育」など学習指導要領の改訂が度々行われてきました。
今日では、過去の反省と未来の予測を基に、AI化社会に向け教育のあり方を「ゆとりでも詰め込みでもない『生きる力』を育む教育」へと移行するべく、「脱ゆとり教育」を方針に据え学習指導要領見直しが行われています。

インドネシアでも、かねてより日本の「詰込み型教育」のような軍隊式教育が行われておりました。5歳~9歳が人口に占める割合が最も高いインドネシアでは2065年にかけて総人口が増加の一途をたどると予想されています。このことからも、従来の教育からの変革を図り、次世代社会に対応できる人づくりが必要不可欠というわけです。

参考写真③現地の幼稚園を訪問し授業を視察される浅利氏(弊社インドネシアスタッフ撮影)

セミナーの中で浅利氏は、AI化・情報化社会の中で生き抜くことができる資質・能力を備えた人を育成するためには、幼少期からの人格形成が重要であると繰り返し強調されました。

そのためには、主体的且つ対話を通して深い学びを実現するアクティブラーニングの活用、また意欲・自信・忍耐・自立・自制・協調・共感・適応などの非認知能力の育成のための環境作りが大切です。

早くからこうした教育方針を取り入れている浅利教育学園では、好奇心を持ってやり抜く力のある子を育成、そして一人一人の「自分らしさ」の育成と発見に繋がるような空間作りを実践しています。

具体的には、子供がとことん遊べる環境作り、識字や数字の概念を意識させるような遊び環境作り、絶えず見守り、肯定する保育の徹底などを取り入れています。

セミナーでは、こうした先進的な取り組みの他、園の教育を家庭教育に繋げるために意味のある園での活動について保護者への情報提供をすることの重要性なども、インドネシア・日本の教育関係者の聴衆に熱を込めて説明されました。

参考写真④浅利氏と現地の幼稚園教師たち(弊社インドネシアスタッフ撮影)

今後浅利教育学園は弊社インドネシア総合研究所と連携し、日本とインドネシア其々の教育者・研究者・経営者を巻き込み、各業界の垣根を越えて両国の幼児教育の発展を目指して参ります。

その他に弊社は大学や研究所等のインドネシアの学術機関ともMOUを締結しておりますので、これら大学や研究所との親密な関係を活かし、皆様のビジネス、特に「人材」や「研究開発」に関するお悩みに対応させて頂きます。

浅利教育学園を筆頭に、学種を問わずインドネシアの教育業界や教育ビジネスにご関心をお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

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