【コラム】バリ島でビジネスを行う上で知っておくべきこと

バリ島はインドネシア有数の観光地です。「インドネシアという国は聞いたことが無いけれど、バリ島は聞いたことがある」という方も多いでしょう。本コラムではそんなバリ島でビジネスをする魅力をお伝えします。

目次

1.時差はたったの1時間

インドネシアには3つのタイムゾーンがあり、バリ島はインドネシア中部時間(Waktu Indonesia Tengah : WITA)に属します。日本時間とインドネシア中部時間との時差はたったの1時間なのでバリ島到着後も時差ボケがしにくく、日本とのウェブ会議を行う際も時間調整が比較的簡単です。

2.ヒンドゥー教圏なので酒や豚肉も扱える

インドネシアの人口の8割以上がイスラム教を信仰していますが、バリ島に限ってはヒンドゥー教徒が8割以上を占めます
(https://bali.bps.go.id/statictable/2018/04/13/112/banyaknya-pemuka-agama-menurut-agama-dan-kabupaten-kota-di-provinsi-bali-2019-2020.html より弊社算出)
そのため、イスラム教では禁忌とされている酒や豚肉も販売されています。もちろんイスラム断食月中の配慮は欠かせませんが、首都ジャカルタに比べると日常生活におけるイスラム教の影響はとても少ないと言えます。

3.建築物の高さ制限

前述の通りバリ島はヒンドゥー教圏であるため、ヒンドゥー教の価値観に沿った地域の規制があるのもまた事実です。バリ島では、ヤシの木よりも高い建物を建ててはいけないというルールがあります。正確には高さ15mまでと定められています。バリ島で建築物を建設する際には充分に注意しなければなりません。

4.地域の祭礼はとても重要

バリ島では、我々がカレンダーで使用しているグレゴリオ暦の他に、ヒンドゥー教に基づいたウク暦とサカ暦も併用しています。また、それらの暦に従ったヒンドゥー教の祭礼も頻繁に行われます。この祭礼は地域や家族にとってとても大切なので、現地スタッフが参加できるように勤務シフトにも配慮が必要です。また、祭礼の際は道路を封鎖して行われることも多々あるため、移動ルートを複数確認しておき、移動時間に余裕を持った行動も大切です。

5.産休期間が短い

産休期間の短さはバリ島に限らずインドネシア全土にその傾向はみられますが、産休期間は一般的に出産前に1か月、出産後に2か月の計3か月程度です。復職後は職場に生まれたばかりの赤ちゃんを連れて出勤する母親も決して少なくありません。職場のスタッフも赤ちゃんを可愛がり、まさに職場全体で産休復帰後の母子を支える雰囲気があります。

このように、バリ島は首都ジャカルタと異なる文化があります。バリ島在住のジャワ人でさえ「バリ島での掟を知らないと、バリ島ではきっと上手くビジネスをすすめることができない」と言うほどです。バリ島の文化については弊社コラム「今日のバリ島文化を創り上げた人物とは?」も是非併せてご覧ください。
弊社はインドネシアのビジネスに特化したリサーチコンサルティング会社です。バリ島で会社設立をお考えの皆様、是非一度お気軽に弊社までご連絡ください。御社のビジネス展開がバリ島で上手く進むよう、御社のニーズに合わせた調査をピンポイントで行います。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次