【ニュース】インドネシアの介護人材の質と量を高める、産学連携で直面する問題解決を目指す:パジャジャラン大学への訪問)

去る4月4日、弊社インドネシア総合研究所の企画として、北海道で介護・医療事業を展開されている株式会社ライフデザイン代表の佐々木史子氏、鈴木裕一氏がバンドンに拠点を置くパジャジャラン大学(Universitas Padjajaran)への視察訪問を実施しました。

弊社インドネシア総合研究所は昨年11月にパジャジャラン大学とのMOUを締結しております。日本の事業者の方々の同校への訪問は、今回が初めてとなります。弊社インドネシア総合研究所とパジャジャラン大学とのMOU締結につきましては、2021年12月に掲載しました「【ニュース】インドネシア総合研究所とパジャジャラン大学とのMOU締結」で詳しく紹介させて頂いておりますので、こちらも是非ご一読ください。

佐々木氏と鈴木氏は、現在インドネシアのバンドンで日本語学校『J wind』の設立に取り組まれています。人材不足が深刻化する日本の高齢者介護の現場では、インドネシアをはじめとする東南アジア諸国からの特定技能実習生や介護留学生の受け入れを促進しています。

本件につきましては、2022年4月に掲載しました「【ニュース】不足する人材供給に寄与するインドネシアの日本語学校の設立:(サンガブアナ大学への訪問)」でも詳しく紹介させて頂いておりますので、こちらも是非ご一読ください。

介護の仕事について説明をする佐々木氏(右)、鈴木氏(中央右)
(弊社スタッフ撮影)

今回のパジャジャラン大学訪問で、佐々木氏と鈴木氏が感じ取られたのは「日本とインドネシアの間で人々が介護に対して持つイメージや位置づけが大きく異なる」という点でした。ディスカッションの場でパジャジャラン大学の教授から「介護と看護の違いは何ですか?」という質問を頂いたことからも平均年齢27歳の若い国家であるインドネシアでは、介護という仕事が一般的に認知されていないことがわかります。

佐々木氏は「入浴、食事、着替えなど身体的介護だけでなく、医療的な介護や心の介護がある」ことを説明し、質問された教授も納得のご様子でした。このようなディスカッションを踏まえた上で、パジャジャラン大学からは「インドネシアでは社会問題としての高齢化についての研究を見たことがない。」とその点について現状の人口ボーナス期を迎えているインドネシアを象徴するようなコメントを頂いた反面、「将来的には高齢化社会に直面することが予想されるインドネシアにおいて正しい介護人材育成カリキュラムを策定できるよう共同研究を行いたい」というお言葉も同時にいただきました。

今後、共同研究していきたいと話すパジャジャラン大学
(弊社スタッフ撮影)

またパジャジャラン大学は西ジャワ州に多くの分校があり、これら分校とも協力し、共同研究を踏まえて介護人材育成の量と質を高めていきたいと話がありました。

産学連携で日本・インドネシア両国の課題解消に取り組むこの活動は、パジャジャラン大学と弊社インドネシア総合研究所とのMOU締結の効果と言えます。高齢者介護という社会的課題に対処するこの産学連携によるこれらの活動は日本・インドネシア両国家の発展に大きなメリットをもたらす活動になり得ます。

弊社インドネシア総合研究所は、今後も日本とインドネシアの介護関係者・教育関係者の交流を深め、日本における介護人材不足問題の解決、及びインドネシアへの介護業界の発展に寄与して参ります。また人材不足に悩む日本の事業関係者、経営者の皆様、日本での就業を望むインドネシアの優秀な人材受け入れにご関心をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

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