【コラム】インドネシアの地域の代表的な飲み物

一年を通して温暖なインドネシアでは、水分補給として水を飲むのはもちろんのこと、甘い飲み物も好んで飲まれています。
インドネシアはコーヒーや紅茶が有名ですが、その他ユニークな地域の飲み物も多数存在します。
インドネシアの人々はどのような飲み物を好んで飲んでいるのでしょうか。
今回のコラムでは、インドネシアの各地域の代表的な飲み物についてご紹介します。

インドネシアの甘い飲み物の消費量

インドネシアでは日本で好まれているような、砂糖が入っていないお茶や、ブラックコーヒーを飲む人は少なく、砂糖入りの甘い紅茶やコーヒーを好む人がほとんどです。

インドネシアの調査会社Jakpat の2022年の調査によると、インドネシアの人々は1日に平均して8杯の甘い飲み物を飲んでいることがわかっています。
また、甘い飲み物の中でも紅茶、コーヒー、チョコレートドリンクの摂取が多く、その他牛乳やヨーグルトも人気があります。

参考WEBサイト:https://dataindonesia.id/ragam/detail/sederet-minuman-manis-favorit-masyarakat-indonesia-apa-saja

インドネシアの地域の代表的な飲み物

以下は、インドネシアの地域で代表的な飲み物です。

Es Cendol(エスチェンドル)

Es Cendol は、Es=氷 Cendol=インドネシアの伝統的なお菓子の名前を指します。
Cendol(チェンドル)は米粉で出来たお餅のようなインドネシアの伝統的なお菓子で、そのCendol(チェンドル)とココナッツミルク、ゼリー、黒糖を混ぜた飲み物がEs Cendolです。
インドネシアの屋台でよく販売されており、暑いインドネシアには欠かせない冷たくて甘い飲み物です。

Bajigur(バジグル)

Bajigurは、インドネシアの西ジャワ州の代表的な飲み物です。
ココナッツミルクに、パームシュガー、生姜、スパイスが入っており、チャイのような茶色い見た目をしています。
西ジャワ州はインドネシアの中でも比較的涼しい気候で、夜は肌寒く気温が18℃に下がることもあるため、体を温めるためにBajigurを飲むことも多いようです。

Wedang Uwuh(ウェダンウーフ)

Wedang Uwuhは、インドネシアの中部に位置するジョグジャカルタ発祥の飲み物です。
Uwuhはジャワ語で「ゴミ」を意味しており、直訳すると「温かいゴミの飲み物」という少し変わった名前の飲み物です。
葉や木の皮が入っており見た目がゴミのように見えるという意味で名付けられたようですが、生姜、クローブ、シナモンの葉など様々なスパイスが入っており、健康に良い飲み物としても知られています。

Sarabba(サラバ)

Sarabbaは、インドネシアの南スラウェシ州のマカッサルの代表的な飲み物です。
ココナッツミルクに生姜、砂糖に加え、卵黄を入れて作られています。
日本では、卵黄を飲み物に入れることは大変珍しいですが、インドネシアでは日本ほどは珍しくないようです。
Sarabbaは風邪を予防する効果も期待されており、インドネシアの健康ドリンクとも言えます。

Kawa Daun(カワ ダウン)

Kawa Daunは、インドネシアの西スマトラ州のパダンの代表的な飲み物です。
Kawaは、ミナンカバウ語(西スマトラ州の地方言語)で「コーヒーの木」、Daunはインドネシア語で「葉」という意味です。
その名の通り、乾燥させたコーヒーの葉っぱを使用しており、コーヒーの葉っぱにシナモンと砂糖を加えて作られている、飲み物です。
コーヒーほど味は濃くないですが、コーヒーのほのかな香りと葉の香りを楽しむことができます。

その他にも、くるみを使った「Air Guraka(アイルグラカ)」や、カルダモン、レモングラスなどのスパイスを混ぜて作られているノンアルコールの「Bir Pletok(ビルプレトック)」など代表的な飲み物が沢山あります。

参考WEBサイト:https://www.tokopedia.com/blog/minuman-khas-indonesia-tvl/?utm_source=google&utm_medium=organic
https://info.populix.co/articles/10-brand-minuman-kekinian-yang-paling-digemari-masyarakat/
https://goodstats.id/article/prambanan-jazz-festival-2023-bangun-ekosistem-music-tourism-di-yogyakarta-O7A0l?utm_campaign=read-infinite&utm_medium=infinite&utm_source=internal

上記より、インドネシアには地域ごとに代表的な飲み物があり、
また、上記で紹介したほとんどの飲み物に砂糖が入っており、インドネシアでは甘い飲み物が好まれ日常的に広く飲まれていることが分かります。

現在インドネシアは、加糖飲料の消費量が東南アジアで3位で、一人当たりの年間消費量は20.23ℓとなっており、インドネシア政府がインドネシア国民の加糖飲料の大量摂取を危惧しているのも現状です。
インドネシアでは甘い食べ物、甘い飲み物が大変好まれて消費されていますが、近年は加糖飲料の消費量が増加しています。
インドネシアでビジネスを展開する際は、このようなインドネシアの課題を知ったうえで展開することが非常に重要であると言えます。

参考WEBサイト:https://fkkmk.ugm.ac.id/indonesia-konsumen-minuman-berpemanis-tertinggi-ke-3-di-asia-tenggara/

弊社インドネシア総合研究所では、日本の企業様のインドネシア進出をサポートさせて頂いているほか、現地最新情報をご提供するアドバイザリーサービスも承っております。
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