【コラム】インドネシアの伝統的な踊り
インドネシアは34の州で構成されており、州や地域によって文化が異なります。
今回は、インドネシアの文化の中のひとつ「踊り」についてご紹介していきます。
伝統的な踊りとその特徴
以下はインドネシアの各地域の伝統的な踊りです。
インドネシア語で踊りは「Tari」と言い、踊りの名前には全て「Tari」という言葉が入っています。
インドネシアで有名な伝統的な踊りのひとつで、アチェ州のガヨ民族が起源とされています。
特別な行事やお祭りで披露されることが多く、数千人規模で踊る一体感のあるダンスは圧巻です。
Tari Tor-Tor(タリトルトル)
北スマトラ州の伝統的な踊りで、かつては亡くなった人を弔う儀式のひとつとして行われていましたが、現在では結婚式や歓迎の際の式典等で披露されています。
また、伝統的な楽器から奏でられる音楽がつくりだす独特な世界観はとても見応えがあります。
Tari piring(タリピリン)
西スマトラ州の伝統的なダンスで、piring=皿を使って踊るのが特徴です。
元々は子宝成就の儀式として行われていましたが、今では様々な行事の場で踊られています。
お客さんを歓迎する踊りとしてもよく披露されています。
両手に陶器の皿を持ち、皿を手の上に載せたまま見事に落とさず踊りきる姿は圧巻です。
また、クライマックスでは、砕いた皿の上を裸足で歩くというパフォーマンスは、観客を釘付けにします。
Tari Kecak(タリケチャ)
バリ州の伝統的なダンスのひとつで、バリへ観光で訪れたことがある人は見たことがあるのではないでしょうか。
上半身裸の男性が炎を囲み、楽器は使わず「ケチャ」という掛け声を発しながら展開されていく合唱舞踏です。
元々は儀式として行われていたようですが、今では芸能ダンスとして観光客によく知られています。
特にバリのウルワツ寺院で鑑賞できるケチャダンスは、夕陽の景色とも相まって圧巻です。
Tari Cokek(タリチョケック)
ジャワ島西部に位置するバンテン 州の伝統的な踊りです。
中国の要素が融合した踊りで、中国風の衣装が華やかです。
お祝いの場で披露されることが多く、踊るだけではなく、宴会でのゲストへのお酌や配膳等のサービスをし、場を盛り上げます。
上記で紹介した他にもインドネシアには地域ごとに様々な踊りがあり、イベントや式典で目にする機会も多いです。
インドネシアでは、学校に地域の伝統的な踊りを踊る部があり、各地域で大会も行われています。また、幼いの頃から地域で伝統的な踊りを習う文化があります。
このように、インドネシアでは伝統的な踊りが現在になっても継承され、人々に親しまれていると言えます。
自分の住む地域の伝統を大切にし、愛着や誇りを持って暮らしているインドネシアの人々の姿勢は、私たちも見習っていきたいものです。
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