【コラム】インドネシアトップ5の大学(2022年発表最新版)

イギリスの大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ(QS)が公表した2023年版世界QS世界大学ランキングが発表されました。同ランキングにおけるインドネシアの大学ランキングトップ5の正式名称、略称、本部所在地、日本語名、世界ランキングは以下の通りです。

参考サイト
https://databoks.katadata.co.id/datapublish/2022/06/13/5-universitas-terbaik-di-indonesia-versi-qs-wur-2023-ugm-juaranya

  1. Universitas Gadjah Mada /UGM/ ジョグジャカルタ特別自治州(ガジャマダ大学) 231位
  2. Institut Teknologi Bandung /ITB/ 西ジャワ州バンドゥン(バンドン工科大学) 235位
  3. Universitas Indonesia /UI/ ジャカルタ首都特別州(インドネシア大学)248位
  4. Universitas Airlangga /UNAIR/ 東ジャワ州スラバヤ (アイルランガ大学) 369位
  5. Institut Pertanian Bogor /IPB/ 西ジャワ州ボゴール (ボゴール農科大学) 449位

本コラムではこれらトップ5の大学を第5位から順にご紹介します。ちなみにInstitutは1つの分野でさまざまな学部がある専門大学、Universitasはさまざまな分野における学部がある総合大学です。
なお、大学生の学生生活については弊社コラム「インドネシアの大学と大学生事情(https://www.indonesiasoken.com/news/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%80%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A8%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E4%BA%8B%E6%83%85/)」をご覧ください。

参考サイト
https://edukasi.kompas.com/read/2019/12/10/14564111/ini-beda-universitas-institut-sekolah-tinggi-politeknik-dan-akademi?page=all#:~:text=Sekolah%20tinggi%20ternyata%20hampir%20sama,melihat%20Sekolah%20Tinggi%20Ilmu%20Komunikasi.

第5位 ボゴール農科大学

ボゴール農科大学はオランダ統治時代の1940年、インドネシア初の農業専門高等教育機関として設立されました。その後日本による占領を経て、独立後にインドネシア大学の農学部と獣医学部となり、1963年から現在の大学の形になりました。ボゴール農科大学の有名な卒業生にはSBYの愛称で親しまれた第6代インドネシア共和国大統領スシロ・バンバン・ユドヨノ氏がいます。彼は農業経済学の博士号を持っています。
日本の大学との関わりでは、筑波大学、茨城大学、北海道大学、千葉大学と単位互換協定を結んでいます。

参考サイト
https://ipb.ac.id/page/about/history/
https://ipb.ac.id/page/future-student/studentexchange/

第4位 アイルランガ大学

東ジャワ州スラバヤ市にある国立アイルランガ大学医学部はPT Biotis Pharmaceutical Indonesiaと協力し、インドネシア国産の新型コロナウイルス用ワクチン「ワクチン・メラプティ」を開発中です。そして治験第3フェーズの承認がBPOM(国家医薬品食品監督庁)から得られたとして、6月22日(水)に式典を行ったばかりです。今回のワクチン開発を通して、ワクチン製造の研究から開発まで様々な技術や知識、設備が整いました。これらを活かして新型コロナウイルス以外のワクチンの国内製造へ大きな一歩になりそうです。「ワクチン・メラプティ」治験第3フェーズ入りのニュースは、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けているインドネシア国内産業界をはじめ、様々な分野に同大学の研究・開発が大きく貢献できる期待が膨らむとても明るいニュースでした。
元は第3位にランクインしたインドネシア大学の分校でしたが、1954年にアイルランガ大学として改組されました。そして2006年には日本文学科が設立されました。

参考サイト
https://www.republika.co.id/berita/re4qu9330/unair-mulai-uji-klinis-vaksin-merah-putih
https://www.unair.ac.id/2022/06/27/uji-klinis-fase-3-bpom-siap-dukung-vaksin-merah-putih-hingga-tahap-produksi/

https://sasjep.fib.unair.ac.id/

第3位 インドネシア大学

インドネシアで最も古い大学で、その歴史は1849年にまで遡ります。日本における東京大学のような存在で、各国のトップクラスの大学との協定を結んでいます。世界銀行専務理事を務めたスリ・ムルヤニ・インドラワティなどを輩出しています。人文学部には日本文学プログラムがあります。
1960年から外国人向けインドネシア語習得コースBIPA(ビパ)プログラムも提供しております。ここでインドネシア語を習得なさった日本人も多いことでしょう。

参考サイト
https://www.ui.ac.id/tentang-ui/sejarah-universitas-indonesia/
https://fib.ui.ac.id/akademik/program-sarjana-s1/
https://lbifib.ui.ac.id/

第2位 バンドン工科大学

バンドン工科大学はインドネシア初の技術系高等教育機関として設立されました。インドネシアを代表する理工系大学で、オランダや日本との学術交流が盛んです。第3代インドネシア大統領バハルディン・ユスフ・ハビビ氏は最も有名な卒業生の一人です。弊社代表アルビーも、来日前にはここITBで情報工学を専攻していました。
ちなみに2022年1月18日のdetik.comの記事によると、ITBの教授18人が、ビジネスマネジメント分野における世界的研究者に選ばれました。

参考サイト
https://www.itb.ac.id/tentang-itb
https://www.detik.com/edu/perguruan-tinggi/d-5903348/18-dosen-itb-jadi-peneliti-terbaik-dunia-bidang-bisnis-manajemen-keren

第1位 ガジャマダ大学

堂々の第1位に輝いたのはガジャマダ大学です。UGM本部があるジョグジャカルタはインドネシアにおける古都・京都のような街です。分かりやすく例えると、UGMは日本でいう京都大学でしょうか。ジョコウィドド現インドネシア共和国大統領の母校でもあります。
ガジャマダ大学にもインドネシア大学同様に外国人向けインドネシア語習得コースがあります。名称はINCULS(インクルス)です。弊社もINCULSでインドネシア語を習得したスタッフが何人もおります。INCULSで習得したインドネシア語を使って、ジャカルタ現地スタッフとインドネシア語でコミュニケーションを取ったり、インドネシア語のニュースから情報を得たりしています。

いかがでしょうか。
インドネシアにも世界的に優秀で歴史もある大学は他にもまだあります。
経済的にも成長しているインドネシアは中間所得層も子供の教育に投資をするようになりました。
また、本コラムでご紹介した以外の素晴らしい大学とも、弊社は協定を数多く結んでおります。そして、それら協定を結んだインドネシアの大学との協業で日本に優秀なインドネシア人労働者を輩出するための「人材育成・送出機関」を設立する事業に取り組んでおります。
この事業を通じて日本企業の皆様の

  1. 人材不足の課題解消
  2. 収益を生み出す教育事業による収益事業化
  3. 独自の教育プログラムをお持ちの日本企業の皆様のプログラムをインドネシアの大学を始めとした教育機関への提供

など、教育に切り口から皆様の事業発展のお手伝いしております。
インドネシアの教育ビジネスまたはインドネシアの優秀な学生達の雇用にご興味がおありの方は、是非一度お気軽に弊社までご連絡ください。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-6804-6702

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