【コラム】インドネシアのゲーム事情

子供から大人まで世界中で楽しまれているゲームですが、インドネシアのゲーム人口はどのくらいの規模なのでしょうか。また、どのようなジャンル、プラットフォームに人気があるのでしょうか。
今回のコラムでは、インドネシアのゲーム事情についてご紹介していきます。

インドネシアのゲーム業界

インドネシアのゲーム業界は、現在成長著しい業界のひとつです。
2020年のインドネシアのゲーム産業は、Rp.24兆8,800億(約215億円)に達し、インドネシアのGDPの内2.19%に貢献しました。
また、インドネシアはゲーム人口の世界順位が第16位です。

参考WEBサイト:https://zekadigital.com/industri-game-di-indonesia/

インドネシアで人気があるプラットフォーム

ゲームプラットフォーム(ゲームソフトを動かすため土台となる環境)は、ゲーム機やゲームソフトを使用する「コンシューマゲーム」、スマホを使用する「スマホゲーム」、PCを使用する「PCゲーム」、ゲームセンターなどのアミューズメント施設に置かれる「アーケードゲーム」の4種類に分類されています。
インドネシアでよく利用されているプラットフォームは、「スマホゲーム」と「PCゲーム」で、インドネシアのスマホゲーム利用者の人口は、1億3,380万人、PCゲーム利用者の人口は5,340万人に達しています。

インドネシアのゲーム人口の分布

インドネシアのゲーム人口の分布は以下の通りです。

地域ごとの分布

インドネシアでゲーム利用者の人口が一番多い地域はジャワ島で、全体のうち38%を占めています。
次に多いのはスマトラ島とカリマンタン島で、この2つの島合わせると、その割合はインドネシア全体の47.8%を占めます。

年齢の分布

インドネシアでゲームをしている人の年齢は、24〜29歳の層が全体の約半数の46.8%を占めています。次に多いのが、30〜35歳の層で、インドネシアでゲームをしている年齢層は高校生以下の子供ではなく、大人の割合が多いという特徴があります。

参考WEBサイト:https://tekno.kompas.com/read/2022/10/15/17000057/kominfo-klaim-industri-game-di-indonesia-semakin-moncer

ゲーム開発者の分布

ゲームをプレイする側ではなく開発する側の地域分布としては、これもジャワ島が一番多く、全体の55.4%を占めています。
ゲーム開発者の数は毎年増えており、今後も彼等がインドネシアのゲーム業界を牽引していくことが期待されています。

インドネシアで人気のあるゲーム

スマホゲーム
インドネシアで人気の無料スマホゲームは以下の通りです。
※Google Play Storeのアプリダウンロードランキングより。

1位 Correction Tape X Racing:修正テープのレースゲーム

2位 Free Fire:世界的に有名なサバイバルシューティングゲーム

3位 Fashion Famous:テーマに沿って衣装の組み合わせを作るファッションゲーム

4位 Higgs Domino Island:インドネシアのドミノゲーム

5位 Cat Time:猫の育成を楽しむパズルゲーム

これらインドネシアでの上位5位のゲームには、日本で上位5位以内に入っているゲームはありませんでした。
インドネシアと日本で人気のあるスマホゲームは異なっているようです。

参考WEBサイト:https://www.similarweb.com/apps/top/google/store-rank/id/games/top-free/

PCゲーム
インドネシアで人気のあるオンラインPCゲームは以下の通りです。

GTA online:マルチプレイヤーアクションアドベンチャーゲーム。ストーリーを進めながらミッションをクリアしていくゲーム。

Audition Ayodance:韓国で開発されたダンスシングゲーム。話題の曲が使われることも多く、音楽を楽しみながらプレイできる点も人気が高い。

Minecraft:ブロックを設置して冒険に行くゲームで、日本でも人気が高い。

Borderlands3:シューティングRPGゲーム

Call of Duty:パーソンシューティングゲームで日本でも人気が高い。

PCゲームはスマホゲームとは異なり、日本でも人気が高いゲームもあり、両国の共通点が見られます。

参考WEBサイト:https://review.bukalapak.com/techno/24-game-pc-online-terbaik-di-2023-106141

インドネシアのeスポーツ

上記でご紹介したゲーム以外に、近年は日本と同様、インドネシアでも「eスポーツ」に注目が集まっています。
2021年の東南アジアのeスポーツプレイヤーのうち、約43%をインドネシアの人々が占めており、今後も増加が見込まれています。
ゲーム人口が多いインドネシアで、なかでもこの「eスポーツ」には関心を持つ人が多いです。

今回のコラムでは、インドネシアのゲーム事情について紹介させて頂きました。
ゲーム人口が多く、eスポーツなどの最新のゲームに関心が高い人が多いことから、インドネシアのゲーム業界の今後の見通しは明るいでしょう。

また、インドネシア政府はインドネシアのクリエイティブ産業の成長のための施策として、2015年に「クリエイティブ産業庁(Badan Ekonomi Kreatif)」を設立し、ゲームをはじめとするクリエイティブ産業の開発に注力しています。

世界的に人気が高いゲーム業界は、インドネシアに対するビジネスをするうえでも注目すべき分野であることがわかります。

弊社インドネシア総合研究所では、様々な分野における皆様のインドネシアビジネスをサポート致します。
これらインドネシアに関わる弊社サービスにご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-6804-6702

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次