【コラム】インドネシア総合研究所のフォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)手法によるインドネシア進出支援

2億7000万人の人口と消費拡大期にあるインドネシア経済は魅力的な市場であると言えます。近年インドネシアはビジネスの対象国として非常に注目されていますが、ビジネスを行うためには必ず事前調査をすることが重要です。

弊社インドネシア総研では、フォーカス・グループ・ディスカッションという手法を用いた市場調査及び満足度調査を行うことで皆様のインドネシア進出を成功に導くお手伝いを行っています。

フォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)について

フォーカス・グループ・ディスカッションは、質的調査方法の一つで、あらかじめ設定したテーマについて焦点が定まった議論をしてもらうために明確に定義された母集団から少人数の対象者を集めて行うディスカッションのことです。その目的はディスカッションの中で、設定されたテーマに対する参加者の感情, 態度, 考え、等を引出すことです。

この調査手法の特徴は、モデレーターが事前に作成されたフローに基づいてディスカッションを進行させますが、その様子を調査実施者が調査対象に知られないようにモニタリングすることができます。モデレーターを通じたディスカッション中に追加質問や議題の深掘りなど、必要な情報を得るための調整をその場で行うことが可能です。

図1 フォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)の概要(弊社作成)

インドネシア総合研究所が実施した大手自動車メーカーによる顧客ニーズ等調査事例

弊社で対応させて頂いたこの案件は自社製品の現地の消費者レビューを把握し、次のプロダクト開発に役立てたいという案件でした。6名のグループを3グループ作り、それぞれに対して「満足点」「不満点」「生じた問題と修理するための費用」「アフターサービス」「追加して欲しい機能」等についてのテーマでフォーカス・グループ・ディスカッションを行いました。

この調査によって「加速が遅い」「サスペンションの向上」など注力すべき技術開発部分を特定し、自社プロダクトにおける課題解決の方向性をFDGによる消費者目線の議論から導き出すことが出来ました。

デザインシンキングを用いたフォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)

新たにインドネシアへ進出する場合や新製品のリリースを行う際に実施する市場調査では、デザインシンキング(※)のテイストを取り入れたフォーカス・グループ・ディスカッションを実施します。そこではカスタマー(消費者)自身も知り得ないニーズを特定し、カスタマーに即したプロダクト構築のサポートを行うことができます。

※デザインシンキング:消費者の視点に立ち、サービスやプロダクトの本質的な課題・ニーズを発見し、ビジネス上の課題を解決する思考法。「共感」「問題提起」「概念化」「試作」「検証」という5段階のプロセスがある。

図2 デザインシンキングの概要(弊社作成)

フォーカス・グループ・ディスカッションではモデレーターの手腕がその調査結果を左右します。
弊社のジャカルタオフィスにはリサーチチームがあり、インドネシアの消費者の感覚を持ち、ハイレベルなモデレーターとして迅速に質の高い市場調査や顧客調査を行い、皆様の将来のインドネシアビジネスを成功に導くお手伝いを行っております。

弊社インドネシア現地法人には多様な専門性を持ったスタッフと現地での独自の外部パートナーのネットワークを持っています。
それらメンバーのノウハウと本コラムで紹介申し上げたFGD等の分析技術を効果的に用いて「インドネシアへの進出」又は「インドネシアでの事業拡大」を目論んでおられる皆様のビジネスを成功に導くためのお手伝いを行っています。

インドネシアにおける市場調査にご興味がある方は是非お気軽にお問い合わせください。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

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