【コラム】インドネシアにおけるスーパーマーケット事情(続編)
インドネシアでは、面積が400〜2,500m2の小売店がスーパーマーケットとして定義されており、2021年時点で全国約1,400店舗のスーパーマーケットが存在しています。
インドネシアには地元の市場で食料を購入する文化も残っていますが、一つの場所に食料品や日用品が集約されているスーパーマーケットも、人々の生活に不可欠な存在となっています。
本コラムは以前紹介させて頂きましたコラム「インドネシアにおけるスーパーマーケット事情」に引き続き、インドネシアのスーパーマーケットのコロナ禍における動向やスーパーマーケットを展開する各社の特徴に着目して、それら諸事情をご紹介致します。
新型コロナウイルスで受けた影響
インドネシアのスーパーマーケットは新型コロナウイルスの影響を受けているのでしょうか。
以下は2017年から2021年のインドネシアのスーパーマーケットの店舗数の推移です。
出典:Supermarket dengan Gerai Terbanyak di Indonesia 2021を基に弊社作成
(閲覧日:2022年10月9日)
https://goodstats.id/article/supermarket-dengan-gerai-terbanyak-di-indonesia-2021-QVGHG
上記より、2017年から2020年にかけて店舗数は増加し続けていることが分かります。
新型コロナウイルスの行動制限の影響を受けながらも、店舗数はさほど減少していません。
勿論、新型コロナウイルスの影響を全く受けていない訳ではないですが、アジア各国と比較しても減少の割合が低いことが分かっています。
インドネシアでは他の国に比較して人口が増加しており、また都市化が急速に進行していることがコロナ禍においてスーパーマーケットの店舗の減少を抑制できている理由のひとつとして考えられています。
インドネシアで店舗数が多いスーパーマーケット
1位 Super Indo
画像:https://www.superindo.co.id/(Super indo公式HPより引用)
インドネシアで最も店舗数が多く、180店舗を展開しています。
店舗は、その殆どがジャワ島に集中していて、その他の地域は南スマトラ島に数カ所存在しています。
つまり人口の多いジャワ島の都市部を中心に展開しているスーパーマーケットです。
1997年に開店して以来25年間の間成長を続けており、後に紹介する2つのスーパーマーケットと比較しても老舗のスーパーマーケットと言えます。
2位 Hypermart
画像:https://www.hypermart.co.id/(Hypermart公式HPより引用)
インドネシアで2番目に店舗数が多く、2004年の開店以来、現在の店舗数は約100店舗です。
Super Indoとの違いはジャワ島集中型ではなく、パプアやカリマンタンやスラウェシなどジャワ島以外の島にも分散して店舗を構えています。
ターゲットはインドネシアの中産階級としており、商品の質にもこだわりがあります。
参考WEBサイト:https://www.hypermart.co.id/lokasi-toko/
3位 Carrefour(カルフール)
画像:http://bunda.carrefour.co.id/id/shop/carrefour/(Carrefour公式HPより引用)
カルフールはフランスに本社を置く世界的に有名なスーパーマーケットで、1996年にインドネシアに進出して以来、インドネシア国内に約70店舗展開しています。
インドネシアの大規模ショッピングモールである、Transmartの中に入っており、前述のHypermartと同じ中産階級をターゲットに展開しています。
食料品だけでなく、文房具から家電まで幅広い種類の商品が購入できる程大規模なスーパーマーケットです。
参考WEBサイト:https://goodstats.id/article/supermarket-dengan-gerai-terbanyak-di-indonesia-2021-QVGHG
https://www.ansoriweb.com/2022/01/5-supermarket-terbaik-di-indonesia.html
上記で紹介したスーパーマーケット以外にも、インドネシアには様々な種類のスーパーマーケットがあり、その地域にしか存在しないスーパーマーケットも数多く存在しています。
また、インドネシアのスーパーマーケットでは、「プロモ」と呼ばれる割引やお得なキャンペーンを行ったり、スーパーマーケット内で料理イベントなどを開催するといった戦略で、更なる集客を行っています。
最近ではジャカルタやジャカルタ近郊地域において、富裕層向けの高級スーパーマーケットが増えています。
その特徴は様々で、オーガニックやグルテンフリーなど健康的な食材を扱っているお店、地元の質の高い新鮮な食材を取り扱ったお店、輸入品を多く取り扱っているお店など多様なスタイルのスーパーマーケットがあります。
健康に気を使い、普段の生活の質を向上したいインドネシアの富裕層にとって値段は効果なものでも健康面への効果が期待できる商品を扱っている高級スーパーへの関心が高まっているようです。
今後、更なる伸び代に期待ができるインドネシアの富裕層マーケットを狙ったビジネスについてのサポートは、弊社インドネシア総研が得意とし、且つ実績がある分野のサービスです。
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