【コラム】インドネシアにおける日焼け止めトレンド予想(2023年)

一年を通して温暖な気候のインドネシアでは、日中強い日差しにあたる機会が多いです。
今回のコラムでは、インドネシアで人気のある日焼け止めについてご紹介します。

インドネシアにおける日焼け止めの使用率

2019年に資生堂が行なった調査によると、インドネシアの日焼け止め使用率は非常に低く、調査対象の僅か2%であることがわかっています。
インドネシアの人々が日頃日焼け止めを使用しない理由として、日焼け止めを使用する際のベタつきや油っぽくなることへの不快感が挙げられています。
現在、韓国や日本で肌のケアに対する意識が高い女性の多くが日焼け止めを使用しており、今後インドネシアでも肌へのケアの意識が高まってくると、美意識が高い人々の使用率が上がってくることが予想されます。

参考WEBサイト:https://lifestyle.kompas.com/read/2021/10/08/204238520/kesadaran-orang-indonesia-pakai-sunscreen-rendah

インドネシアで売れている日焼け止めブランドTOP3(2022年5月)

2022年5月17日〜31日の間でインドネシアの大手オンラインショッピングサイトShopeeとTokopediaで最も売れた日焼け止めブランドは以下の通りです。

1位 Azarine
2022年5月17〜31日の期間に購入された日焼け止め商品の49.33%の割合をAzarinの日焼け止めが占めています。
ヒット商品であるAzarine Hydrasoothe Sunscreen Gelは、ハラル認証もされており多くの人々に知られています。
また、Azarineはインドネシア国内外のインフルエンサー を起用し、商品を宣伝することで多くの売上を獲得しています。

2位 emina
eminaは10代の若者に人気のコスメブランドとして知られており、可愛いパッケージデザインが人気です。
eminaの商品は、2022年5月の17〜31日の期間に購入された商品の19.73%を占めています。
また、若者向けの製品のためSNSマーケティングに力を入れています。

3位 Madame Gir
Madame Girは”Cantik Ekonomis(美しく、かつ経済的に)”というキャッチコピーの通り、コストパフォーマンスが良い商品を展開しています。
Madame Protect Me Let’s Glow Tinted Sunscreenという日焼け止めは、Shopeeでベストセラー商品に選ばれています。
Rp29,000(約280円)で購入できるお手頃な価格帯と、日焼け止め効果もしっかり実感できる点が人気の理由なようです。

参考WEBサイト:https://compas.co.id/article/10-top-brand-sunscreen-lokal-terlaris-2022/

この他にも、Wardah、Carasun、Somethincなどのブランドが人気です。

インドネシアにおける日焼け止め商品のトレンド予想(2023年)

以下は、2023年におけるインドネシアの日焼け止め商品のトレンド予想です。

emina Sun Protection

(写真参照:emina公式ページ)
https://www.eminacosmetics.com/sun-protection-spf-30-

価格:Rp32,500(約310円)
eminaは上述で人気の日焼け止めブランドにもランクインしている国内ブランドです。
この商品はハラル認証を受けており、イスラム教徒の人々も安心して使用することができます。
お手頃な価格帯で、かつ日焼け対策ができるため以前から人気があります。
テクスチャは少しとろみがありますが、浸透が早く重さを感じない日焼け止めです。

Wardah Sunscreen Gel

(写真参照:Wardah公式ページ)
https://www.wardahbeauty.com/en/product/skincare/uv-shield-essential-gel-sunscreen-serum-spf-35-pa

価格:Rp37,500(約360円)
Wardahもインドネシア国内のコスメブランドです。
ヒジャブをかぶった女性が広告でよく起用されており、インドネシア国内の女性に馴染みの深いハラル化粧品ブランドでもあります。
スキンケアから、ヘアケア、ボディーケアまで様々な商品を販売しています。
このWardahの日焼け止めは、テクスチャが濃厚なため乾燥肌の人におすすめです。

innisfree Intensive Triple Care Sunscreen

(写真参照:innisfree公式ページ)
https://www.innisfree.com/id/en/product/productView.do?prdSeq=30629&catCd01=UA

価格:Rp213,000(2,050円)
innisfreeは日本でも人気の高い、韓国のコスメブランドです。
インドネシアでは、K-POPやファッション以外に、コスメについても韓国人気高まっています。
一部ハラル認証を受けている商品もありますが、こちらの商品はハラル認証を受けていません。
innisfreeの日焼け止めは、インドネシア国内の日焼け止めと比較すると料金が倍以上することがわかります。
全ての肌への使用に適しており、化粧下地としても使用することができます。

Biore UV Aqua Rich

(写真参照:花王インドネシア公式ページ)
https://www.kao.com/id/id/products/biore/bio_uv_aquarich_essence_00/

価格:Rp145,000〜(1,400円〜)

こちらは日本でもお馴染みのビオレの日焼け止めです。
ハラル認証は受けておりませんが、インドネシアの様々なオンラインショッピングサイトで購入することができます。
紹介した他の日焼け止めと比較しても、SPFやPA が高く、かつ毛穴につまりにくいため脂性肌の人から注目されています。

Cetaphil UVA/UVB Defense

(写真参照:Cetaphilインドネシア公式ページ)
https://www.cetaphil.co.id/moisturizers/cetaphil-uva%2Fuvb-defense-spf-50%2B%2Fuva-28/ID_3499320003063.html

料金:Rp330,000〜(3,186円〜)
Cetaphilはドイツのスキンケアブランドで、インドネシアのスーパーマーケットや薬局にも商品が並んでいます。
こちらの商品はハラル認証されていませんが、低刺激のため敏感肌の人に人気があります。

参考WEBサイト:https://berita.99.co/rekomendasi-sunscreen-terbaik/
https://www.ihwal.id/hiburan/6828731785/jangan-asal-pilih-ini-24-daftar-sunscreen-halal-telah-terbukti-dan-tersertifikasi

今回のコラムでは、インドネシアで人気のある日焼け止めブランドをはじめとし、2023年のインドネシアにおける日焼け止めのトレンド商品をご紹介しました。

インドネシアでは、まだ日焼け止めの使用率が高くないですが、韓国文化の流入や健康意識の高まりにより、美意識が高まると予想されます。
そのため、日焼け止めを使用する人も今後増えていくのではないでしょうか。

インドネシアで日焼け止めを販売する際は、ハラル認証について知っておく必要があります。また、インドネシアにおける宣伝の方法としてSNSでのマーケティングの知識も必要であると言えます。

日本とインドネシアに拠点を持つ弊社では、インドネシアビジネスにおいて専門的なアドバイスが可能です。インフルエンサー を活用したビジネスの実績もございます。
インドネシアへの進出についてのご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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