【コラム】インドネシアの住宅不動産販売インデックス動向

急速な経済成長と都市化が進むインドネシアでは住宅供給が喫緊の課題です。インドネシアは全土で「住宅のバックログ」が深刻で、約1300万戸の住宅が不足しています。特にジャカルタ、スラバヤ、バリックパパン、マカッサルなどの大都市では経済成長が速く、一般市民が手ごろな価格の住宅や住宅用地を手に入れることが困難な状況です。具体的な情報をさらに知りたい方に向けて今回のコラムではインドネシアおよびジャカルタ近郊の都市圏「ジャボデタベック地域」の住宅不動産概要をお伝えします。

インドネシア全土における住宅不動産概況

インドネシアでは住宅不足が深刻であることから、同国政府は国家戦略事業としてインフラ事業(居住用不動産、公営住宅、飲料水配給システム、ダム、橋、道路)などの強化を続けています。

インドネシアにおける地域別国家戦略プロジェクトの数


※地図中、緑色の〇内の数字は国家戦略事業およびプログラムの投入総額と事業件数

(出典:「Rumah.com Indonesia Property Market Report Q3 2022 – Powered by PropertyGuru DataSense」より弊社作成)

上の地図は国家戦略事業およびプログラムを示しており、これらの事業がインドネシア全土で実施されていることが分かります。主要プログラムは住宅不動産または公営住宅(交通機関、電機、清潔な水、エネルギー供給などのインフラも含まれる)です。プログラムがもっとも多く実施されている地域はジャワ島です。


(出典:「Rumah.com Indonesia Property Market Report Q3 2022 – Powered by PropertyGuru DataSense」より弊社作成)

上のグラフは2019年から2022年のインドネシア全土の不動産販売インデックスです。このインデックスは2022年までの間に継続的な増加傾向を示していることがわかります。マーケットにおける不動産需要の急上昇に伴い、不動産価格も前年より上昇しています。インドネシアの住宅不動産価格は土地付きの戸建住宅価格が上昇している一方で、アパート(マンション)の価格は停滞している傾向があります。

不動産種別の需要

(出典:「Rumah.com Indonesia Property Market Report Q3 2022 – Powered by PropertyGuru DataSense」より弊社作成)

消費者側の需要としては、戸建住宅同様、アパート(マンション)の需要も増加傾向にあります。しかし、現状では戸建住宅の需要が93%、アパート(マンション)の需要が7%であるため、アパート(マンション)の需要の増加が全体に及ぼす影響は大きくはありません。

ジャボデタベック地域における不動産概況

インドネシアで地域別に住宅プロジェクトの数を見ると、首都ジャカルタとその周辺の都市である「ジャボデタベック」と呼ばれる地域のプロジェクト数が多いです。ジャボデタベックとは「ジャカルタ、ボゴール、デポック、タンゲラン、ブカシ」という都市の頭文字からとられた呼び名です。

ジャボデタベック地域は、設備やインフラが整備されており、特に交通インフラに関しては継続的に開発されています。カリマンタンへの首都移転が計画されていますが、ジャボデタベック地域は今後もビジネスの中心地として機能することが期待されています。ジャボデタベック地域の詳細に関しては、関連記事「【コラム】インドネシアの首都圏「ジャボデタベック」とは?」をご覧ください。

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(出典:弊社資料より引用)

(出典:弊社資料より引用)

ジャボデタベック地域はインドネシアの大都市圏であり、投資と産業の中心地であることからインフラ開発が進んでいます。このことから、ジャボデタベック地域における住宅の需要は依然として高い状態が続いています。

2022年ジャボデタベック地域の住宅供給インデックスが最も高いのはジャカルタ市内でしたが、弊社が現在手掛けているプロジェクトの中心地である南タンゲランでも高い指標を示しています。特に、需要インデックス、価格インデックスともに南タンゲラン地域はジャボデタベック地域内で高水準となっています。

この南タンゲラン地域はジャボデタベック地域の中でも中間層から富裕層の間で最も人気のあるエリアであり、10億ルピア(日本円で約862万円)以上の不動産を求める人達が多いです。

参考:https://www.rumah.com/panduan-properti/rumah-com-indonesia-property-market-report-q3-2022-powered-by-propertyguru-datasense-69193

今回のコラムでは、インドネシア全土の不動産概況および大都市圏であるジャボデタベック地域の不動産概況についてインデックスを用いて紹介させて頂きました。インドネシアでは住宅供給が不足しており、価格が上昇傾向であることから、供給者側に楽観的な状況が続いています。

また、大都市圏のジャボデタベック地域ではインフラ開発が進められており、住まいの利便性を求める人たちからこの地域の住宅への需要が高まっています。弊社でもジャボデタベック地域の南タンゲラン地区で住宅プロジェクトを実施しています。

また、弊社インドネシア総合研究所は有力な地元業者の他、大手ディベロッパーと親密な提携関係があります。「Blue Lake on Red Ocean」(=競合の激しい地域からこの様に出てくる高利回りの住宅用地案件)を投資家の皆様にご案内致します。

また弊社では土地の関係者(地主、ディベロッパー、建設業者等)との強い協力関係が築けており、まさに1億円程度の元手でインドネシアに「街」を作る事ができるのです。
住宅などへの投資にご興味がある投資家の皆様は、是非弊社までお問合せくださいませ。

株式会社インドネシア総合研究所
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Tel: 03-6804-6702

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