【ニュース】ガルーダ・インドネシア航空の代表と面談を行いました

先日、インドネシア総研代表のアルビーとスタッフが、インドネシア・ジャカルタにあるガルーダ・インドネシア航空本社を訪問し、同社代表取締役社長 Wamildan Tsani Pandjaitan 氏と面談を行いました。

Wamildan社長と弊社代表アルビーは、同じインドネシア国軍付属高校の出身というご縁があります(Wamildan氏:第6期生、アルビー:第7期生)。

アルビーの母校については、こちらのコラムも併せてご覧ください。

今回の面談では、以下の5つの重要テーマについて意見交換を行いました。

目次

【会談の主な議題】

日本に渡航するインドネシア人労働者の増加と支援策

特定技能制度や技能実習制度を通じて日本へ渡航するインドネシア人の増加トレンドを受け、両社がどのように支援・貢献できるかについて意見を交わしました。

日本を訪れるインドネシア人観光客の動向把握と情報提供

観光目的で日本を訪れるインドネシア人旅行者のトレンドと傾向を分析し、弊社のリサーチ・コンサルティングサービスを活用した定期的なデータ提供の可能性を検討しました。

インドネシアへの訪日観光客誘致と共同商品開発

日本からインドネシアへの観光誘致強化について、どのような旅行者層をターゲットとすべきか、また弊社とインドネシア現地の旅行代理店が提携を結び、オリジナル旅行商品の共同開発の可能性についても協議しました。

ガルーダ・インドネシア航空の戦略的パートナーシップ構築

ガルーダ・インドネシア航空は業績が上向きにも関わらず債務超過の会社でもあるので、今後、既存のリソースを活用しながら日本の会社と戦略的に組みたいとのご意向もあるそうです。

ガルーダ・インドネシア航空は、国家ファンドであるダナンタラと、約5億米ドルの資金提供について協議を進めていると報じられています。

ダナンタラについてはこちらの記事もぜひご覧ください。

関連コラム

インドネシアから日本の航空業界への人材供給

日本の航空業界で深刻化する人材不足への対応として、グランドハンドリングや航空機整備分野で、ガルーダが提携する専門教育機関との連携を視野に、日本との人材協力の可能性が話し合われました。

今後、弊社インドネシア総合研究所は、ガルーダ・インドネシア航空とさらなる業務連携を進め、上記5項目に関する詳細調査とリソースマッピングを共同で実施してまいります。

また、ガルーダ・インドネシア航空の最近の取り組みについて簡単にご紹介いたします。

JALとの提携

2025年4月より、日本航空(JAL)とガルーダ・インドネシア航空(GA)が、日本=インドネシア間および両国の国内線における共同事業を正式に開始しました。

共同事業の主な内容としては、コードシェアの大幅拡大(計34路線)、マイレージプログラムの相互利用、共同運賃と特別プロモーションなどが挙げられます。

JALとガルーダ・インドネシア航空の共同事業により、両国間の航空ネットワークを強化し、乗客にとっての利便性と選択肢を大幅に向上させるものとなるでしょう。

航空燃料

主な取り組みと成果

1. SAF「Bioavtur J2.4」の導入と商業運航

2023年10月27日、ガルーダ・インドネシア航空は、プルタミナが開発したSAF「Bioavtur J2.4」を使用した初の商業運航を実施しました。この燃料は、精製漂白脱臭パーム核油(RBDPKO)を原料とし、2.4%のバイオ成分を含むジェット燃料で、ジャカルタからスラカルタ(ソロ)までの約550kmのフライトで使用されました。

2. 使用済み食用油からのSAF生産プロジェクト

プルタミナは、使用済み食用油(minyak jelantah)を原料としたSAFの生産プロジェクト「USAF(Used Cooking Oil to Sustainable Aviation Fuel)」を推進しています。このプロジェクトは、中央ジャワ州のチラチャップ製油所で開始され、現在はリアウ州のドゥマイ製油所と西ジャワ州のバロンガン製油所にも拡大されています。この取り組みにより、年間100万リットルの使用済み食用油を活用し、環境負荷の低減と経済的価値の創出が期待されています。

3. 国家戦略としてのSAF導入

インドネシア政府は、航空業界の温室効果ガス排出削減を目指し、SAFの導入を国家戦略として位置づけています。国際航空運送協会(IATA)の予測によれば、インドネシアは今後数十年で世界第4位の航空市場になるとされており、SAFの開発と導入はその成長に不可欠です。政府は、2030年までに航空燃料需要が7,500トンに達すると見込んでおり、SAFの国内生産と利用拡大を進めています。

https://indonesiabusinesspost.com/

 今後の展望と課題

ガルーダ・インドネシア航空は、SAFの導入を通じて、環境への配慮と持続可能な航空業界の実現を目指しています。今後の課題としては、SAFの生産コストの削減、供給体制の強化、国際的な認証取得などが挙げられます。また、使用済み食用油やパーム油などの原料供給の安定化も重要な要素となります。

持続可能な航空燃料(SAF)の導入

ガルーダ・インドネシア航空は、国営エネルギー企業プルタミナ(Pertamina)と連携し、持続可能な航空燃料(SAF)の導入を進めています。2023年10月には、パーム核油を原料とした「Bioavtur J2.4」を使用した商業運航を実施し、ジャカルタからスラカルタ(ソロ)までのフライトで成功を収めました。この取り組みは、インドネシア政府の2060年までのネットゼロエミッション目標に貢献するものです。

ガルーダ・インドネシア航空は、航空業界の脱炭素化と持続可能な航空燃料(SAF: Sustainable Aviation Fuel)の導入に積極的に取り組んでいます。同社の主な取り組みは、インドネシア国営石油会社プルタミナ(Pertamina)との協力により進められています。

これらの取り組みを通じて、ガルーダ・インドネシア航空は、環境に優しい航空会社としての地位を確立し、持続可能な未来の実現に貢献しています。今後も、さらなるGX施策の展開が期待されます。

インドネシア現地の企業訪問や、政府機関との商談などにご興味のある方は是非お気軽に弊社までお問合せください。

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