インドネシアの最低賃金2025-州別比較と失業率の現状

インドネシアの州別最低賃金は、インドネシア語でUMP(Upah Minimum Provins)と呼ばれています。

インドネシアの州政府は、2024年12月に2025年の州最低賃金を正式に引き上げ、2025年1月1日から施行されています。

本コラムでは、インドネシアの最新(2025年版)の州最低賃金と失業率についてご紹介します。

目次

インドネシアの地方別最低賃金(UMP)とは

UMPは、インドネシアの各州が独自に定める最低賃金のことです。

企業は従業員への給与支払いにおいて、この基準を遵守する義務があります。

設定の目的は、労働者の搾取防止と、生活に必要な収入の確保です。

日本では最低賃金を時給で算出しますが、インドネシアでは月額で設定されます。

UMPとUMKの違い

UMP(Upah Minimum Provinsi)

州政府が設定する州単位の最低賃金。

インドネシアでは全国一律の最低賃金はなく、経済状況や生活費などに応じて州ごとに異なります。

UMK(Upah Minimum Kabupaten/Kota)

県や市など、州より細分化された地域単位の最低賃金。

適用範囲が狭いため、UMPより低く設定されるケースが多く見られます。

インドネシアの地方別最低賃金(UMP)2025年

2025年のインドネシアにおける地方別最低賃金増加率は、前年と比較し6.5%増加しました。

以下は、インドネシアの各州における地方別最低賃金と州ごとの順位です。

順位州名UMP前年比上昇率
1ジャカルタ首都特別州Rp5,396,760(約48,571円)6.10%
2南パプア州Rp4,285,848(約38,573円)6.10%
3パプア州Rp4,285,848(約38,573円)6.10%
4中部パプア州Rp4,285,848(約38,573円)6.10%
5山岳パプア州Rp4,285,848(約38,573円)6.10%
6バンカ・ブリトゥン州Rp3,876,600(約34,890円)6.10%
7北スラウェシ州Rp3,775,425(約33,979円)6.10%
8アチェ州Rp3,685,615(約33,171円)6.10%
9南スマトラ州Rp3,681,570(約33,135円)6.10%
10南スラウェシ州Rp3,657,527(約32,918円)5.86%
11リアウ諸島Rp3,623,653(約32,613円)6.10%
12西パプア州Rp3,615,000(約32,535円)6.13%
13南西パプア州Rp3,615,000(約32,535円)6.13%
14北カリマンタン州Rp3,580,160(約32,222円)6.10%
15東カリマンタン州Rp3,579,313(約32,213円)6.10%
16リアウ州Rp3,508,775(約31,579円)6.10%
17南カリマンタン州Rp3,496,194(約31,466円)6.10%
18中央カリマンタン州Rp3,473,621(約31,263円)6.10%
19北マルク州Rp3,408,000(約30,672円)6.10%
20ジャンビ州Rp3,234,533(約29,111円)6.10%
21ゴロンタロ州Rp3,221,731(約28,995円)6.10%
22マルク州Rp3,141,699(約28,276円)6.10%
23西スラウェシ州Rp3,104,430(約27,940円)6.10%
24南東スラウェシ州Rp3,073,551(約27,662円)6.10%
25バリ州Rp2,996,560(約26,969円)6.00%
26西スマトラ州Rp2,994,193(約26,948円)6.10%
27北スマトラ州Rp2,992,599(約26,933円)6.10%
28中部スラウェシ州Rp2,914,583(約26,231円)6.10%
29バンテン州Rp2,905,119(約26,146円)6.10%
30ランプン州Rp2,893,069(約26,038円)6.10%
31西カリマンタン州Rp2,878,286(約25,905円)6.10%
32ブンクル州Rp2,670,039(約24,030円)6.10%
33西ヌサ・トゥンガラ州Rp2,602,931(約23,426円)6.10%
34東ヌサ・トゥンガラ州Rp2,328,969(約20,962円)6.10%
35東ジャワ州Rp2,305,984(約20,754円)6.10%
36ジョグジャカルタ特別州Rp2,264,080(約20,377円)6.10%
37西ジャワ州Rp2,191,232(約19,721円)6.10%
38中部ジャワ州Rp2,169,348(約19,524円)6.10%
TEMPODaftar UMP 2025 di Seluruh Provinsi Indonesia(インドネシア全州の最低賃金2025)を基に弊社作成(2025年8月10日)
※レートは2025年8月10日時点
https://id.jobstreet.com/id/career-advice/article/daftar-lengkap-ump-terbaru-setiap-provinsi-indonesia

インドネシアの2025年の地方別最低賃金は、前年に比べ平均6.5%増加しました。

州別ではジャカルタ首都特別州が最も高く、2位以下はパプア地域が上位を占めています。

一方、最も低いのは中部ジャワ州で、ジャカルタとの賃金差は約3,227,412ルピア(約29,047円)に達します。

同じジャワ島内でも、大きな賃金格差が存在していることがわかります。

地方別最低賃金(UMP)決定要因

州政府はUMPを決定する際、以下の要素を総合的に考慮します。

適正生活必需額(KHL)

住宅、食費、教育、医療など、その地域で生活するために必要な費用です。

地域の生産性と経済成長

GDPや生産性の伸びに応じて賃金水準を調整します。

労働市場の状況

求職者数と求人数を見て、賃金を考慮します。

求職者数より求人数が少ない場合、賃金が上がらない傾向にありますが、求職者数より求人数が多い場合、賃金は上がります。

インフレと人々の購買力

インフレ率が高い場合、人々の購買力が低下する傾向にあります。

そのため、購買力を維持するために、最低賃金を向上する動きがあります。

州政府は上記のことを考慮して、最低賃金を定めています。

参考WEBサイト:https://id.jobstreet.com/id/career-advice/article/daftar-lengkap-ump-terbaru-setiap-provinsi-indonesia

インドネシアの失業率(2025年)


インドネシア中央統計局(BPS)の発表によると、2025年2月時点の失業者数は728万人に達しました。

失業率は同年3月時点で4.76%となり、2月の4.82%からはやや改善したものの、ASEAN諸国の中では依然として最も高い水準です。

また、失業者のうち約16%は24歳未満の若者が占めています。

若年層を中心とする失業率の高さは、インドネシア経済にとって深刻な課題です。

最低賃金の上昇だけでなく、雇用創出や人材育成など総合的な対策が求められています。

参考WEBサイト:https://www.detik.com/edu/detikpedia/d-8051881/urutan-negara-dengan-pengangguran-terbanyak-di-asean-indonesia-nomor-satu#:~:text=Persentase%20Pengangguran%20Terbanyak%20di%20Asia,Asia%20Tenggara%20menurut%20Trading%20Economics.

まとめ

若者の失業率が問題になる中で、海外での就労を促すことは、失業率問題の解決の一つになると弊社は考えています。

弊社インドネシア総研では特定技能・技能実習生を育成するための日本語学校の運営代行を行っており、渡日前に言語・文化・生活面で十分な準備を整えることで、日本での早期定着とスキル習得を促進します。

この取り組みにより、インドネシアの若者は高い技能と国際的な経験を得ることができ、現地経済の活性化にもつながります。

一方、日本にとっても、労働力不足が深刻化する高齢化社会において、インドネシアからの人材は重要な戦力となります。

ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

詳細は以下のリンクからご確認いただけます。

今回のコラムでは、2025年のインドネシアにおける最低賃金と失業率の最新動向をご紹介しました。

最低賃金の上昇や失業率の変化は、労働市場だけでなく、企業の投資判断や進出戦略にも大きな影響を与えます。

弊社インドネシア総研では、現地市場の動向調査からビジネス展開のご支援まで、幅広いサービスを提供しております。

インドネシア市場へのご関心やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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