【コラム】インドネシアの伝統工芸品と人気ブランド
インドネシアには様々な伝統工芸品があります。
インドネシアの工業省は、バティックなどの工芸品を含むスタートアップ起業家の育成を行っており、インドネシアにおいて伝統工芸品は国の経済に貢献する大切な産業です。
今回のコラムでは、インドネシアの伝統工芸品と、伝統工芸品を販売しているブランドについてご紹介します。
参考WEBサイト:https://www.stabilitas.id/kemenperin-giat-cetak-startup-inovatif-di-sektor-kerajinan-dan-batik/
バティック
バティックは、インドネシアのジャワ島中部ソロが発祥の伝統的なろうけつ染めの布です。
バティックは全て手作業で作られているものからプリントまで様々で、モチーフも地域によって異なります。
また、長袖のバティックシャツはインドネシアの正装で、会社や学校の制服として使用されています。
バティック産業はインドネシアにおいて何百万もの雇用を生み出しており、インドネシアにとって重要な産業です。インドネシア政府はバティックの輸出に力を入れており、近年は積極的に海外に輸出を行っています。2022年のバティック製品の輸出額は6,400万ドルを超え、2021年と比較して30%輸出額が増加しました。2023年の輸出額は最大1億米ドルに到達することを目標としています。
以下はインドネシアで有名な老舗バティックブランドです。
Danar Hadi(ダナールハディ)
価格帯:Rp65,000〜1,215,350(613〜11,462円)
https://www.instagram.com/danarhadi_id/
1967年にインドネシアのソロで設立されたバティックを販売する老舗のブランドです。
今では、ジャカルタ、スマラン、ジョグジャカルタ、スラバヤ 、バンドン、メダンに店舗を構えています。
参考WEBサイト:https://www.danarhadibatik.com/id/location
Batik Keris(バティッククリス)
価格帯:Rp85,000〜1,500,000(801〜14,147円)
https://www.instagram.com/batikkerisonline/
こちらもバティックの老舗ブランドで1946年に中部ジャワのスコハルジョで設立されました。現在はバリ、ジョグジャカルタ、メダン、スラバヤ などの主要都市をはじめとし20都市以上に展開しています。
洋服だけではなくバテックの小物や鞄なども販売しています。
インドネシアンジュエリー
インドネシアのジュエリーの装飾品は、伝統衣装になくてはならないもので、古くからインドネシアの伝統工芸品として知られています。
シルバーやゴールドに緻密な線を施す線細工(フィグリー)は、インドネシアの伝統的な技法です。
また、ランプンやマルク、スラウェシ島で養殖されているマベーパールという真珠も有名なインドネシアンジュエリーのひとつです。
以下はインドネシアの伝統工芸の要素を取り入れた、インドネシアのジュエリーブランドです。
Tulola Designs(トゥロラデザインズ)
https://www.instagram.com/tuloladesigns/
デザイナーのSri Lucne Rusnaと、インドネシアの女優Happy salmaによって設立されたバリに拠点を置くジュエリーブランドです。
インドネシアンジュエリーの技術を持つ職人と提携し、伝統的かつモダンで高級なジュエリーを販売しています。
また、伝統的な職人のレベルを高めることにも重点を当て、インドネシア伝統のモチーフやデザインを取り入れつつも、現代的な視点も取り入れることを大切にしています。
参考WEBサイト:https://thehoneycombers.com/bali/indonesian-jewellery-brands/
https://shoptulola.com/pages/our-story
かご製品
かご製品は、主にインドネシアのロンボク島、バリ島、その他西スマトラなどの地域を中心にインドネシア各地で販売されている伝統工芸品です。
地域によって使用する材料は異なりますが、藤(ラタン)、パンダンリーフ、アタなど様々な天然の素材を使用しています。
以下は日本人の駐在の方に人気のかごバックブランドです。
binTik
店舗は構えておらず、お家の一室で販売しているかごバックの店です。
様々な色、形のかごバックを販売しており作りも頑丈で、日本人の駐在妻たちに人気があります。
参考WEBサイト:https://lililife-indonesia.com/bintik/
日本人発のインドネシアの伝統工芸品を扱うブランド
以下は、日本人が携わっているインドネシアの伝統工芸品を販売しているブランドです。
ROU BATIK(ロウバティック)
日本人の金井愛美さんが立ち上げたバティックブランドです。
インドネシアの伝統的なモチーフを取り入れつつも、日常的に着こなしやすい柄やデザインのバティックを提供しています。
店舗は、インドネシアの南ジャカルタにあり、オンラインショッピングでの販売もしています。
参考WEBサイト:https://rou-batik.com/
MATHER HOUSE
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、途上国の職人の手によってるくられるレザー製品や、小物、アクセサリーなどを日本で販売している会社です。
インドネシアの製品としては、ジョグジャカルタの線細工の技術を生かしたジュエリーを販売しています。
参考WEBサイト:https://www.motherhouse.co.jp/pages/about
上記より、インドネシアの伝統工芸品は日本人にとっても魅力的な存在であると言えます。
伝統工芸品はインドネシアにとって欠かせない存在です。
しかし、伝統工芸の後継者がおらず職人が不足している問題を抱えており、伝統文化を守るため早急な対策が必要です。
このような問題を解決しながら、インドネシアの伝統工芸を守っていくビジネスは、今後需要が高まるのではないでしょうか。
参考WEBサイト:
https://www.indonesia.travel/sg/en/trip-ideas/7-handicraft-center-s-you-must-visit-when-visiting-indonesia
https://www.expat.or.id/info/artshandicrafts-indonesia.html
弊社では、インドネシアの現地調査から、現地での会社設立や視察手配など様々なサポートを行なっております。
インドネシアビジネスについての困りごとがございましたら、まずは弊社、インドネシア総合研究所にご相談下さい。
関連コラム:【コラム】魅力あふれるインドネシアの伝統工芸品
関連コラム:【コラム】バティックのトレンド
株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-6804-6702