【コラム】インドネシアの祝日（2022年）

日本は世界の中でも祝日が多い国と言われており、ゴールデンウィークやシルバーウィークなど大型連休となる祝日も多いですが、インドネシアの祝日はどうなのでしょうか。
今回のコラムでは、インドネシアの祝日についてご紹介していきます。

2022年インドネシアの祝日

2022年のインドネシアの祝日は下図の通りです。

※赤字は毎年固定の祝日となります。

出典：インドネシアの祝日2022年版 を基に弊社作成（閲覧日：2022年5月14日）
https://newssetup.kontan.co.id/news/daftar-terbaru-hari-libur-nasional-cuti-bersama-2022-ada-perubahan

インドネシアでは毎年固定で祝日が決まっているのは上の表の赤字で記載している4日間のみで、その他の祝日はそれぞれの暦により毎年西暦上の日が異なります。
また、宗教に関連する祝日が殆どの割合を占めていることが分かります。
中でも、イスラム教に関する祝日が多く、断食の終わりを祝う「イドゥル・フィトリ」の時期は毎年大型連休となります。

政令指定休日は（Cuti bersama）は、インドネシア政府が国民の有給休暇取得を推奨するために指定している休日ですが、実際にその日を各会社が休日にするかはその会社によって異なります。

インドネシアの各祝日は何を祝う日？

前述で紹介したインドネシアの祝日の中から、日本とは一味違うインドネシアの祝日についていくつか、詳しくご紹介します。

イドゥル・フィトリ
イスラム教徒の断食明けを祝う日で、イスラム教徒の人々にとって特別な日です。
この日に合わせて新しい洋服を仕立てたり、購入し、その服を着て御馳走を食べながら家族で過ごすのが一般的なこの休日の過ごし方です。
またイドゥル・フィトリの後が政令指定休日になることが多く、この休暇の間に里帰りをする人が多いため、1年を通して最も交通機関が混雑する時期でもあります。

ニュピ（サカ歴正月）
主にバリで祝われるニュピは、バリヒンドゥー教のお正月です。
ニュピの前日は、パレードが行われ、町中が賑やかな雰囲気となりますが、ニュピ当日は外出が禁止され電気や火を使うことも禁止されます。
ニュピの日は、バリで一番静寂な日と言われています。

パンチャシラの日
パンチャシラの日とは、インドネシアの国家5原則「パンチャシラ※」を記念する日です。
2016年に、ジョコ・ウィドド大統領により祝日に制定された新しい祝日で、当日は、外務省で式典が行われます。
※パンチャ＝５　シラ＝原則　で1945年スカルノ大統領時代に国の5大原則として定められたもの

第1原則　唯一神への信仰
第2原則　公正で文化的な人道主義
第3原則　インドネシアの統一
第4原則　合議制と代議制における英知に導かれた民主主義
第5原則　全インドネシア国民に対する社会的公正

インドネシア独立記念日
この日は、大統領官邸で盛大な独立式典が行われます。
また、独立記念日に合わせて各町内や学校で運動会が開催されるのが恒例となっており、町では賑わいを見せます。
日本にも建国記念の日がありますが、インドネシアと日本では過ごし方が異なるようです。

このように、インドネシアでは、インドネシア独自の祝日が多く存在します。
インドネシアの祝日は宗教的な意味合いがあり、神様に祈りを捧げるための祝日が多く、また毎年西暦上の確定した日ではなく、別の暦で日程が決められる祝日が多いため、インドネシアの会社にアポイントを取る際は、事前に祝日を把握しておく必要があります。
また、毎年政令指定休日も異なるため、そちらも併せて把握しておくと良いでしょう。

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