インドネシア大学付属病院とインドネシア総研

JICA大学附属病院

インドネシア大学付属病院が建設されるという事で、弊社代表のアルビーが現地で対談を行いました。

インドネシアの医療事情やインドネシア大学の付属病院の設置経緯、そして弊社の取り組みについてご紹介します。

目次

インドネシア大学 付属病院について

インドネシアの医療事情

現在インドネシアには国や自治体が所有する医療施設が多く存在します。公営の医療機関では業務上の責任は国が担う為、経営において採算の合わない地域でも医療施設を展開することが出来るのです。

インドネシアでは公営の病院にランクが与えられています。施設の規模や設備、専門医や病棟の数、対処可能な疾病等、様々な条件に基づき与えられます(他にも諸条件有り)。A、B、C、Dに分類され、Aクラスは多くの専門科を有し高度な診療を行う最高峰レベルの病院、以下B、C、Dと続き、Dクラスは総合診療科が中心の病院となります。

インドネシア大学の付属病院の設置の経緯

インドネシア大学では卒業生の多くが医療関連の職に就き、講師派遣やカリキュラムの共有などを通じて多くの新設医学部の支援などを行ってきました。インドネシアにおける医学教育の指導的な役割を担ってきたのです。この実績が認められ、インドネシア大学にて国内初となる大学付属病院の設置を実施することが決定しました。

これまでもインドネシアの医療発展に大きく貢献してきたインドネシア大学ですが、今後は地方大学との連携し地方大学における医学・医療教育の質の向上にも期待が寄せられています。

インドネシア大学の付属病院で可能になること

現在インドネシア大学の医学部生は、国立委託病院に指定されているAクラスのRSCM病院にて実習を行っています。

この病院は治療の難易度が非常に高い患者が多いことに加え、医学実習を目的に開設された病院でない為、実習生にとって基本を学ぶ実習の場として最適とは言えませんでした。

これまでは国立病院に依存した実習を行っていましたが、この度インドネシア大学敷地内に大学付属病院が設立されることにより、より実用的な医学実習生の教育を実現することが可能となります。様々な疾病の対処や治療を、自身の大学付属病院にて学ぶことが出来るようになるのです。

医者の卵である彼らをあらゆるケースに対応出来るよう教育すべく、実習では高度な治療のみならず、現場で基本から広く網羅して学べるようにする方針です。

インドネシア総研との関係

JICAのプロジェクトのもと大学付属病院が建設されるという事で、インドネシア大学付属病医院長のジュリアノ医師、サヒッドサヒルマン記念病院CEOのタウフィック医師(兼弊社医療コンサルタント)、Pt. Daya Makara UI CEOのドニー氏(ジョコウィ大統領諮問会員)、そして弊社代表のアルビーが現地で対談を行いました。

対談ではインドネシア大学の資産活用や、日本との提携を模索する中で日本の医療制度や高い医療の質が注目を集めているという話も挙がりました。新社会保障機関BPJSの定めた国民皆保険制度や医療機器の調達の為のeカタログのあり方を含め、様々な議論がなされました。

人口の多いインドネシアでは医療機関や医療知識の需要も必然的に高まります。医学の発展は多くの人々の生活に恩恵をもたらすと同時に、インドネシアには医療関連ビジネスのチャンスや日系企業進出の余地があるとも言えます。

日本の医療技術や製品のヒントをお持ちの方、日本とインドネシアの架け橋となってみませんか。

インドネシア総研では医療関係の支援をしています

インドネシア総研では、インドネシアの医療に関する情報もございます。

ご質問等ございましたらお気軽にお問い合せください。

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

JICA大学附属病院

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