【コラム】インドネシア・バリで噴火したアグン山
2017年11月27日に、インドネシアの東部のバリ島のアグン山で小規模の噴火が確認されました。
このアグン山の噴火は、インドネシアにどれくらいの影響があるのでしょうか?
今回はアグン山の噴火についてまとめました。
アグン山とは
アグン山(Gunung Agung:インドネシア語表記)とは、バリ島の北東部にある火山のことです。
アグン山の標高は3014メートルで、バリ島で最も高い山のひとつです。
1963年には大規模な噴火があり、1000人を超える犠牲者がでました。
2017年9月から、アグン山に噴火の兆候があることが確認され、警戒態勢が続いています。
そして、2017年11月27日は、小規模ではありますが、噴火j活動が確認されました。
アグン山の場所
アグン山は、バリ島の北東部にあり、バリのデンパサール国際空港とは、約70キロの距離があります。
ちなみに、アグン山の北西部には、バトゥール山という別の火山もあります。
バトゥール山は、キンタマーニという観光エリアにあり、多くの日本人が訪れる場所です。
アグン山の火山活動の影響で、バトゥール山の噴火にも影響があるともいわれており、バリ島北部全域で、警戒状態が続いています。
アグン山の麓には、ヒンドゥー教の総本山であるブサキ寺院があります。
アグン山の中腹に位置しており、現在はアグン山の噴火活動により、観光客の立ち入りが制限されています。
日本人に馴染みのあるバリのビーチリゾートエリアである、クタエリアはいまのところアグン山の火山活動による直接的な影響はありません。
アグン山の火山活動による観光への影響は
アグン山の火山活動が活発になっているため、2017年9月から、周辺住民の約8万人に対して避難を呼びかけており、いまなお警戒状態が続いています。
また2017年11月28日には、バリ島のデンパサール国際空港が、火山灰により一時的に航空機の離発着を見合わせる状況となりました。
インドネシアのフリーペーパー『Lifenesia』によれば、アグン山の火山活動により、バリ島へ訪問予定の外国人観光客の約7万人ほどが、バリ島への渡航を延期するとの見通しがあるようです。
参考: ライフネシア
以上のように、アグン山の火山活動によるバリ島の観光業へのダメージは大きい、と考えられます。
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