【コラム】インドネシアのフリーランスについて
日本で「フリーランス」という働き方を耳にする機会が増えましたが、インドネシアでも会社に属さずにフリーランスとして働く人が増えています。
今回のコラムでは、インドネシアのフリーランスについてご紹介します。
インドネシアの働き方のトレンド
以前はインドネシアでも日本と同じように特定の法人や団体に属し、企業との雇用関係を結んで働くことが一般的でした。
しかし、最近では特定の法人や団体に属さず、業務を行う「フリーランス」として働く人が増えています。
参考WEBサイト:https://www.saisoncard.co.jp/credictionary/bussinesscard/article226.html
インドネシアの中央統計局(BPS)によると、フリーランス、または中小企業の経営者として働く人は2020年の8月時点で、3,334万人に達しています。
この数字は、前年比432万人、26%の増加となります。
一方で、フルタイムで会社に属して働く人の数は前年より946万人も減少していることがわかっています。
インドネシアでフリーランスが増加している理由としては、新型コロナウイルスの影響による在宅で出来る仕事の増加や、「自分のペースで自由に働きたい。」「仕事で時間を束縛されたくない。」と考える若者が増えていることが挙げられます。
参考WEBサイト:https://www.roojai.co.id/article/gaya-hidup-kesehatan/tantangan-freelancers-indonesia/
インドネシアでフリーランスとして人気がある仕事
インドネシアで増加しているフリーランスとして働く場合の、人気がある仕事は以下の通りです。
ビジネスアナリスト、コンサルタント
ビジネスアナリストは、会社組織内に存在する課題を発見し解決する職種です。
組織上のありとあらゆるデータと情報を収集し、分析します。
専門的な知識は必要ですが、仕事のスケジュールは比較的自由に調整が可能な様です。
ナレーター
ゲームの音声、オーディオブックの音声、e-Learningの音声など様々な音声の収録を行います。
声優などのレベルではなく、企業の製品や企業のイメージに合っている声であるかが重要になるようです。
データ入力
簡単な入力作業は社会人経験を問わずできる仕事なので、インドネシアの大学生や新卒の若者に人気の高い仕事です。
グラフィックデザイナー
ロゴ、イラスト、パンフレットの作成など、グラフィックデザインの専門的なスキルが求められる仕事です。
Webデザイナー
PhotoshopやIllustlatorなどのデザインソフトを使用したデザインだけでなく、HTMLやCSS、Javascriptなどのプログラミング言語の習得が必要な仕事です。
デジタルマーケター
データを活用したマーティング戦略の立案や施策を手掛けることで、企業と顧客の関係を深める仕事です。
参考WEBサイト:https://www.bigdata-navi.com/aidrops/4644/
その他、WEBライター、プログラマー、データーサイエンティスト、ファイナンシャルプランナー なども人気がある仕事です。
上述より、フリーランスとして働くには、専門的な知識を持っている必要がある職種が多いことがわかります。
また、働く場所を選ばない職業が多いのもフリーランスの特徴であると言えます。
参考WEBサイト:https://www.ekrut.com/media/10-profesi-freelancer-yang-paling-banyak-dicari
フリーランスとして働くために必要なこと
フリーランスとして働くために以下のようなことが必要であると言われています。
・自分の持っているスキルを活かして働く
これはインドネシアに限ったことではありませんが、収入を得るには自分のスキルや知識を伸ばし、それを活かすことが必要です。
・様々なプラットフォームで自分を宣伝する
SNSやLinkedInなどのプラットフォームを使用し、自身ができる仕事について発信をすることが非常に大切であると考えられています。
LinkedInは、ビジネス特化型のSNSとして世界中で利用されていますが、インドネシアのフリーランサーの間では定番のツールです。
その他、「クライアントに推薦状を書いてもらう」ことや、「同じ職業の繋がりを増やす」ことなどもフリーランサーが仕事を得るために重要であると言われています。
参考WEBサイト:https://www.ekrut.com/media/10-profesi-freelancer-yang-paling-banyak-dicari
インドネシアのクラウドソーシングサイト
インドネシアにも、フリーランサーと依頼者を繋ぐクラウドソーシングサイトが数多く存在します。
特定の繋がりや実績がない場合は、このようなサイトを利用して、そこから仕事の受注に繋げることができます。
以下はインドネシアで人気のあるクラウドソーシングサイトです。
Freelancer Indonesia
インドネシアで最大のクラウドソーシングサイトで、登録者は3,200万人に及びます。
オーストラリアの企業が運営しており、世界中の人に利用されているプラットフォームであるため、様々な種類の案件を受注することができます。
報酬は、クレジットカード又は仮想通貨での受け取りとなります。
Sribu/Sribulancer
インドネシア市場に特化しているクラウドソーシングサイトで、2021年に株式会社マイナビ の子会社となりました。
類型登録ワーカーは、Sribu(デザイン専特化)、Sribulancer(様々な職種)合わせて55万人で、クライアント数は5万社に達しています。
また、支払い方法が銀行振り込みも可能で、クレジットカードの保有率が低いインドネシアにおいて利用しやすいプラットフォームです。
参考WEBサイト:https://www.mynavi.jp/news/2021/12/post_32688.html
Project.co.id
ITに特化しているクラウドソーシングサイトです。
WEBサイトのデザイン、プログラミング、マーケティングなどITに関する様々な仕事を登録することが可能です。
また、オンラインで商品を販売できる機能もあります。
参考WEBサイト:https://www.rumah.com/panduan-properti/11-situs-freelance-buat-tambahan-dp-rumah-25532
https://www.hostinger.co.id/tutorial/situs-freelance
上記以外にも、インドネシアには20個以上のクラウドソーシングサイトが存在しています。
このことからも、インドネシアでの働き方が変化していることが読み取れます。
今回のコラムでは、インドネシアのフリーランスについてご紹介しました。
日本でも若者を中心に働き方は変化していますが、それはインドネシアでも同じです。
今後、インドネシアへビジネスを展開する場合も、日本からインドネシアのパートナーとのビジネスに臨む場合も、この様なインドネシアのフリーランサーとタッグを組み仕事を進めていくという選択肢もあるのではないでしょうか。
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