【コラム】地震大国インドネシア

インドネシアは中国に次いで世界で二番目に地震が多い国と言われており、かつてインドネシアで起きた大きな地震「スマトラ沖地震」は今でも記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。因みに日本は地震が起こる頻度は世界で5番目です。
今回のコラムでは、インドネシアの地震についてご紹介します。

インドネシアにあるプレートと直近の地震

地震は複数のプレートが接しているところで発生することが多いと言われています。そしてインドネシアはインド・オーストラリアプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレートの3つのプレート に面しています。
そのため地震が頻繁に発生し、小さな地震も含めるとひと月で平均500回の地震が発生していることが分かっています。
マグニチュード5以上の地震の状況を見ても1日置きに発生しており、そのことからもインドネシアでは頻繁に地震が発生していることが分かります。

参考WEBサイト:https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/jishin/about_eq.html
https://www.liputan6.com/global/read/4413902/9-negara-paling-rawan-gempa-sedunia-indonesia-nomor-2

インドネシアに大きな被害をもたらした地震

これまでにインドネシアに大きな被害をもたらした地震の中でも、その規模や被害が大きかった地震は以下の通りです。

スマトラ島沖地震(2004年)
2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震は、マグニチュード9.1を観測し1990年以降に世界で発生した地震の中でも3番目に規模の大きな地震です。
地震の後に発生した津波は最大30mの高さに達し、インドネシアだけでなくタイ、スリランカ、インド、モルディブ、ミャンマー、マレーシアなど14か国に被害が及びました。
この地震での死者数は約23万人と、甚大な被害をもたらしました。
また、3ヶ月後にもスマトラ島沖で地震が再度発生し、その時はマグニチュード8.6を観測し、死者数は1,346人に及びました。

参考WEBサイト:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html#:~:text=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E4%B8%80%E7%95%AA%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%AA,%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

ジャワ島中部地震(2006年)
2006年5月27日に発生したジャワ島中部地震は、インドネシアの中部ジャワジョグジャカルタ付近を震源とし、マグニチュード6.2を観測しました。
死者数は6,234人、負傷者約9万人の他、数十万戸の家屋が倒壊しました。
この地震で亡くなった人の多くは、家屋の下敷きになったことが原因です。
この地震では津波は観測されませんでしたが、スマトラ沖地震のイメージから地震の後に津波がくるという噂が広まり人々がパニックに陥りました。
また、この地震の経験から、耐震性の強い家屋の重要性が叫ばれるようになりました。

参考WEBサイト:https://www.kompas.com/tren/read/2022/05/27/073358965/hari-ini-dalam-sejarah-mengenang-16-tahun-gempa-yogyakarta-27-mei-2006?page=all

インドネシア・パル地震(2018年)
2018年9月28日に発生したインドネシア・パル地震は、インドネシアの中部スラウェシドンガラ・パルを震源としマグニチュード7.5を観測した地震です。
また、この地震では最大3mの津波が発生しました。津波に加えて液状化現象による大規模な被害も発生し、死者数2,113人、行方不明者1,309人、負傷者は4,612人に及びました。

参考WEBサイト:https://news.detik.com/berita/d-4361370/sore-di-palu-dan-donggala-gempa-tsunami-dan-likuifaksi
https://www.tribunnews.com/nasional/2022/01/22/bmkg-catat-sudah-terjadi-726-kali-gempa-bumi-selama-januari-2022

日本では「地震が来たら机の下に隠れろ」と教えられますが、インドネシアでは家が倒壊する危険性が高いため、家の外にでるよう教えられます。
それ程インドネシアの一般家屋の耐震性は弱く、今後地震が起きた際も家屋倒壊による被害が多数発生する危険性があります。
日本の耐震技術や地震対策のノウハウは世界でもトップクラスであるため、このような技術や知識をインドネシアへ伝え実践することができれば、地震大国として両国の地震による被害を減らすきっかけになるのではないでしょうか。

弊社で今回の様な耐震性の強い建築物提供を目的とした日本の建築業者様のインドネシア進出を事前調査によりバックアップを行う等。皆様のインドネシアビジネスをバックアップ致します。
また、弊社では、調査や現地視察や業界キーマン、当局キーマンのご紹介、アポイントなど様々な方法で皆様のインドネシアビジネスのサポートも行なっております。
インドネシアに関することでお困りの方は是非、弊社にご相談下さい。

株式会社インドネシア総合研究所
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Tel: 03-6804-6702

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