【アルビー日記】インドネシアと日本の会議の仕方の違い

皆さん、こんにちは。インドネシア総研代表のアルビーです。
皆さんの中には、海外の方と会議をされた経験がある方も多いのではないでしょうか。
インドネシア人の会議の仕方は、日本人の会議の仕方と異なります。

日本では事前にアジェンダを決めて会議にのぞむことが多いですが、インドネシアはアジェンダを用意することもあれば用意しないことがあります。また、インドネシアでは会議の際に軽食が用意されますが、インドネシアの人々は、会議ではブレインストーミングにおいて互いの意見がぶつかることを前提としているため、雰囲気を和らげるためにも会議で食べ物を用意すると言われています。


↑実際にインドネシア現地の企業との打ち合わせで出された軽食

日本では基本的に会議中に軽食が出されることはありません。
このように、インドネシアと日本では会議の仕方が違うので、インドネシア人スタッフと会議をすることがある場合、社内では会議のルールを決めておくことが円滑な会議のために大事です。
そして、会議のルール設定はもちろん、大前提として異文化理解のための社内研修が必要です。

日本流のやり方で会議を進めたくなることもあると思いますが、異文化理解に基づいたコミュニケーション方式がとても大切です。それによって、社内の雰囲気や居心地が改善し、離職率にも影響するでしょう。

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そのほか社内での頼み方についてのルールを作成することも大切です。
技能実習生など、インドネシア人スタッフに対する注意や指導が必要なときは、インドネシア式で食べ物を用意するなどすると効果的です。

日本は、ハイコンテクスト文化と言われています。ハイコンテクスト文化とは、コミュニケーションの内容が文脈や背景に依存することで、あいまいな表現でも共有することができます。実はインドネシアもハイコンテクスト文化で、直接的なはっきりした表現でなく、割とあいまいな表現を使う傾向にあります。インドネシアは多民族国家であり、民族によっても性格は大きく異なりますが、特に日本の方がビジネスで多く関わることになるであろうジャワ人は、日本人に似てあいまいな表現を使用する傾向にあります。

ですので、明確な指示をしないと、インドネシア人スタッフには伝わらないこともあります。例えば、「コピーをとって」と頼むと、日本人の感覚だとコピーをとって印刷物を依頼者のところに持っていきますが、弊社のスタッフで、指示通りコピーだけとって、印刷したものはコピー機に置いたままにした人がいました。

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的確な指示を通すために、インドネシア人スタッフに対する頼み方も社内で統一しておくと良いでしょう。

弊社は、渡航前の駐在スタッフや、外国人を迎え入れた日本企業、また在インドネシアの企業に対する異文化研修の実績がございます。

ご興味がある方はお気軽にお問合せください。

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株式会社インドネシア総合研究所
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Tel: 03-6804-6702

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