【コラム】インドネシアの市場分析

近年東南アジア諸国へ目を向ける国や企業が増加しました。

特に、2010年以降、インドネシアもビジネス進出の対象国として見られるようになり、マーケットを把握するための調査が活発に行われるようになりました。

弊社インドネシア総研は、2011年の設立以降、このようなニーズに応えるための調査会社として多くの企業、政府省庁の調査案件を請け負ってまいりました。

「インドネシアは中国や他のASEAN諸国と比較し、マーケットを捉えるのが難しい」と言われることも多くあります。

その背景は、インドネシアが数百もの民族を抱える多民族国家であること以外に、急激な経済発展を遂げている中、数年で様子がガラリと変化していることも大きな要因と言えるでしょう。

もちろん業種や産業分野によって差はありますが、インドネシア進出をご検討されている場合、一度そのマーケットを分析するために最新の情報を入手されることをお薦めいたします。

今回のコラムでは、インドネシア総研が行っている「調査の種類」と「方法」についてご紹介いたします。

目次

市場調査/Marketing Research

市場調査については上図の通り大きく分けて、「デスクリサーチ」と「現地調査」の二通りの方法で調査を進めます。

デスクリサーチ

基本的には導入としてデスクリサーチを行い、マーケットの概要、傾向及び競合プレイヤー等に関する情報を収集し、報告書にまとめます。

情報源はインターネットからアクセスできるデータやインドネシアで入手できる学術誌、専門誌、調査機関が発行するレポート(場合によっては電話による簡易インタビューも含む)となり、これらは大部分がインドネシア語または英語のものとなります。

弊社では東京オフィスの社員、及びジャカルタに常駐している現地インドネシア人スタッフが情報を収集いたします。

マーケットの基本情報からさらに踏み込み、具体的なコンセプトや提案についてインドネシアで受け入れられるかを知りたい場合、または、デスクリサーチだけでは十分な情報が得られない産業について理解を深めたい場合は、現地調査を行う必要がございます。

現地調査

弊社で行っている現地調査は、少ない人数を集めて深く議論を行う定性調査と、より多くの人の意見を集める定量調査の二種類があります。

現地調査ではインタビュー、フォーカス・グループ・ディスカッション、エスノグラフィー調査、アンケート調査の中から、各調査目的に最もふさわしい手法を選択し実施することとなります。

定性調査

・インタビュー調査/Interview

製品の評判や消費者行動などを1対1のインタビューを通して調査する手法のことです。

 

・フォーカス・グループ・ディスカッション/FGD

少人数のグループでディスカッションを行い、意見交換することを通して定量調査では捉えきれない消費者の深層心理を把握できる調査方法です。

純粋な回答を得たい場合はミラールームで実施し、被験者の方から見えない場所から見学することも可能です。

 

・エスノグラフィー調査/Ethnography

消費者の行動を詳しく分析し、同じ目線から消費者心理を捉える調査手法のことです。

クライアント様にはインタビューの様子を見学して頂くこともできますが、現地調査員が集めた回答を弊社から報告することも可能です。

また、上記の手法につきましてはインタビューフローの作成、被験者のリクルーティング、モデレーター業務、結果分析、報告書の作成においてご支援が可能です。

見学をご希望の場合は通訳手配、車両手配も承ります。

 

定量調査

・アンケート調査/Questionnaire

現状の市場がどのような傾向があるのかを把握するために、実際に調査員が家庭訪問をしてアンケートを取る調査手法のことです。

アンケート調査実施の場合は弊社で質問票の作成、対象者のリクルーティングや、ローデータ、クロス集計表、結果分析、報告書作成を行うことが可能でございます。

ローデータ:全回答者(縦軸)及び全質問項目(横軸)を載せ、回答者の基本情報(性別、年代等)及び回答内容が全て確認できるようExcelでローデータを作成致します。

クロス集計表:ローデータの内容を基に、質問項目ごと、性別・年代・所得層等の条件ごとに回答結果をまとめたデータを作成致します。

 

【産業調査/Industrial Research】

主にB to C目線から消費者を対象とする市場調査とは異なり、産業調査では各業界に従事する専門家を対象として調査を実施致します。

産業調査の場合、最も多く使用される手法はインタビューとなります。

ご支援可能な業務は専門家のリクルーティング、アポイントメント取得、ヒアリングの同行、報告書の作成となります。

 

インドネシア総研には300件以上の調査実績がございます。

インドネシアにおける調査実施をご検討の際は、是非ご気軽にお問い合わせ下さい!

 

株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260

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