【コラム】「最高の雇用主」トップ500にランクインしたインドネシアの企業
米誌「フォーブス」は2017年から「最高の雇用主」世界ランキングを発表しています。
ランキングは全500社からなり、2018年の上位5位には以下のようなアメリカのグローバル企業が連なりました。
1位 「アルファベット」 コンピューター・関連サービス
2位 「マイクロソフト」 ソフトウェア・プログラミング
3位 「アップル」 コンピューター・ハードウェア
4位 「ウォルト・ディズニー」 放送・ケーブル
5位 「アマゾン」インターネット・カタログ小売
Forbes JAPANによると、調査方法は以下のようになっています。
フォーブスは調査会社スタティスタの協力を得て、各国で働く43万人以上にそれぞれの勤務先に関する評価を依頼。「友人や家族に自社で働くことを勧めるか」「現在の勤務先以外で高く評価している企業はどこか」などについても質問し、得られた回答に基づきランキングを作成した。
調査対象とした企業は、フォーブスが6月6日に発表した「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」に入った世界60カ国の公開会社だ。
Forbes JAPAN『「最高の雇用主」500社リスト、首位は今年もアルファベット』(https://forbesjapan.com/articles/detail/23375/2/1/1)より引用
グーグルの親会社「アルファベット」は2017年に引き続き2年連続で首位を獲得しています。
日本企業としては、計21社がランクインしています。
100位以内にランクインしている日本企業の一部をご紹介しますと、以下のような企業がランクインしています。
12位 日本取引所グループ
37位 LIXILグループ
47位 J-POWER 電源開発株式会社
53位 大林組
73位 任天堂
98位 オリエンタルランド
ランクインしたインドネシアの企業は
トップ5に選ばれた企業は世界で名だたる有名企業ですが、では一体インドネシアの企業は何位にランクインしたのでしょうか?2018年の同ランキングには、以下のようなインドネシアの企業が6社ランクインしています。
11位 「マンディリ銀行(Bank Mandiri)」
画像:マンディリ銀行公式ホームページより
1997年のアジア通貨危機後に4つの銀行の合弁で設立された国営銀行です。従業員は約3万8千人です。
32位 「セントラル・アジア銀行(BCA:Bank Central Asia)」
画像:BCA公式ホームページより
インドネシア4大銀行で唯一の民間銀行です。
1998年のインドネシア通貨危機の際にインドネシア政府に国有化されましたが、その後国有化を脱却しました。従業員は約25万人です。
109位 「グダン・ガラム(Gudang Garam)」
画像:Gudang Garam公式ホームページより
1958年に設立された大手のタバコ会社です。従業員は約3万6千人です。
112位 「テルコム・インドネシア(Telkom Indonesia)」
画像:Telkom Indonesia公式ホームページより
1856年に設立されたインドネシア最大の通信企業です。従業員は約2万3千人です。
157位 「ヌガラ・インドネシア銀行(BNI:Bank Negara Indonesia)」
画像:BNI公式ホームページより
1946年に設立された国営銀行で、もとは通貨発行権を持つ中央銀行でしたが現在は商業銀行として運営されています。従業員は約2万5千人です。
186位 「インドネシア国民銀行(BRI:Bank Rakyat Indonesia)」
画像:BRI公式ホームページより
1895年に設立された歴史の長い国営銀行です。従業員は約9万3千人です。
参考:Global 2000: World's Best Employers https://www.forbes.com/world-best-employers/list/#tab:rank
インドネシアにおける「最高の雇用主」ランキングでは、ランクインをした6社中4社が銀行という結果になりました。なお、この銀行4社は、インドネシアの4大銀行と言われている銀行です。
インドネシアは現在目まぐるしく成長を遂げており、来年以降はまた新たなインドネシア企業がランクインしているということも十分考えられるでしょう。
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