【コラム】ムスリマ(女性のイスラム教徒)のスポーツ用ヒジャブ

昨年ジャカルタで開催されたアジア大会2018で、インドネシアは98個のメダル(全体4位)を獲得し大いに盛り上がりました。その中で、活躍した女性選手の中には「ヒジャブ」を被って競技にのぞむ選手もいました。
実はそのヒジャブ、スポーツ用に販売されているものなのです。
今回は、スポーツ用ヒジャブを取り扱うブランドをいくつかご紹介いたします。
NOORE(ヌーレ)
ヌーレの店舗外観
弊社撮影
NOOREは、インドネシアのバンドゥン発祥のブランドで、2016年設立当初はオンラインショップとしてそのビジネスを開始しました。
2017年からはムスリム向けファッションブランドとして有名なElzattaを運営する、株式会社Elcorpsの手を借りて、オフラインの市場にも進出しています。
Nooreの製品の特徴は以下の通りです。
引用:NOOREホームページ( https://nooresporthijab.com/collections/hijab/Sport-Hijab )より弊社作成
昨年のアジア大会においては公式スポーツヒジャブに選ばれ、インドネシア人ムスリマアスリートたちはこのスポーツヒジャブを着用して大会に出場しました。
アジア大会2018のスポーツクライミングにおいて金メダルを獲得したアリエス・スサンティ選手はNOOREのヒジャブを着けています。
画像引用:Aries Susanti選手のインスタグラムより ( https://www.instagram.com/p/BrSFAAclKYH/ )
Asiya
画像引用:asiyaホームページ( https://www.asiyasport.com/ )より
asiyaは、宗教や文化の価値観を尊重しつつ、ムスリマたちのスポーツへの参加を促す、という目的の下2017年に設立されたアメリカ発祥のブランドです。
創設者のFatimah氏は、asiya設立以前から若いムスリマたちが女性だけでスポーツを楽しむ時間を作る活動に取り組んでいました。
Asiyaの製品の特徴は以下の通りです。
引用:asiyaのホームページ( https://www.asiyasport.com/ )より弊社作成
NIKE
スポーツメーカーとしてグローバルに展開するNIKEも、NIKE Pro Hijabというスポーツヒジャブを売り出しました。
NIKEも、NOOREやasiyaと同じように通気性や軽さ、伸縮性を強みとしてスポーツヒジャブを売り出しているようです。
引用:NIKEホームページより( https://www.nike.com/ae/en_gb/c/women/nike-pro-hijab )より弊社作成
2017年12月に販売開始されたこのヒジャブは、多くのムスリマのオリンピアンに愛用されています。
2016年のリオオリンピックにおいてフェンシングアメリカ代表だったIbtihaj Muhammad選手もナイキのスポーツヒジャブを着用してます。
Ibtihaj Muhammad選手のインスタグラム( https://www.instagram.com/p/BujtD1-n-6-/ )より
この他にも、AhiidaやLiaWearなど多くのムスリマ向けスポーツウェアのブランドがあり、その数は、ムスリマのスポーツへの参加増加とともに、近年増えています。
その中でも、世界最大のムスリム人口を保持するインドネシアは、最も注目すべき市場の内の一つであると、弊社は考えています。
しかしながら、ヒジャブをデザインする際は、ムスリマならではの悩みやニーズに合った製品のデザインでないといけません。
弊社は、インドネシアの事情に精通した日本人スタッフと、日本語が堪能なインドネシア人スタッフが貴社をサポートいたします。
現地への進出をお考えの際は、是非弊社にご相談くださいませ。
株式会社インドネシア総合研究所
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