新型コロナウイルス禍のインドネシアにおけるムハンマド生誕祭について
2021年10月20日は、ムハンマド生誕祭なのでインドネシアでは祝日です。
インドネシアの建国5原則「パンチャシラ」の一つに唯一神への信仰が挙げられますが、唯一神を信仰する宗教として認められているのがイスラム教、カトリック、プロテスタント、ヒンドゥー教、仏教、儒教です。
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インドネシア国内で信者が最も多いのがイスラム教で、ムハンマドはイスラム教の創唱者です。
ムハンマド生誕祭をどのように祝うかは、国や地域によって異なりますが、一般的にはムハンマドの生涯を読み上げたり、任意で喜捨を行ったり、断食したりするようです。
新型コロナウイルスのパンデミック以前は、お祝いのために人々が集まり、イベントが開催されていました。
しかし、昨年は「新型コロナウイルスのパンデミック下においてもムハンマド生誕祭のために集まるのは本当に必要なのか」が議論の的になり、人々の意見が分かれました。最も大切なのは、神への愛だという意見もありますね。
https://kemenag.go.id/read/perayaan-maulid-dan-muhasabah-cinta-nabi-lma3o
ムハンマド生誕祭の日付ですが、イスラム教は太陰暦を使用しているのでイスラム暦の1年は354日です。
そのため、我々が日常的に使用しているカレンダーとは1年で11日ずつずれていきます。
もちろんムハンマド生誕祭の日は、会社、学校、公官庁が閉まります。また、祝日が予定より前後することもあります。
実際、2021年のムハンマド生誕祭も10月19日に予定されていましたが、6月18日大臣決定により、10月20日に変更になりました。
この変更は、新型コロナウイルスの影響によるものです。
インドネシアでビジネスを行う際は、政府が毎年発表する祝日を確認し、変更がないかをチェックしておきましょう。
また、インドネシア国内で信者が最も多いイスラム教のマナーやアポイント日時設定についても、配慮する必要があります。
インドネシアのビジネスシーンで覚えておくべきイスラム教の豆知識はこちらです。
宗教や文化が多様性に富むインドネシアでは、その分、ビジネスシーンで配慮すべき点も多々あります。
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