【コラム】インドネシアで利用できるバスの種類について

インドネシアでは、人口の増加や渋滞の悪化などから、特に都市部のジャカルタでは近年MRTも開通するなど、公共交通機関への需要が高まっています。
インドネシアはバスの運賃が安いため、飛行機に比べ移動時間はかかりますが、多くの人々が里帰りや大型連休の移動の際に長距離バスを利用しています。
また、ジャカルタ市内のバスも渋滞を避けることができ、他の一般的な移動手段と比較すると圧倒的な安さで乗車が可能なことから長距離バス同様多くの人が利用しています。
日本人がインドネシアを訪れた際、バスを利用する機会はなかなかないかもしれませんが、バスはインドネシアの人々にとって大変身近な公共交通機関です。今回のコラムでは、インドネシア国内で運行されているバスの種類についてご紹介します。
ジャカルタ市内のバス
ジャカルタ市内は、“トランスジャカルタ”というバスが走行しています。
過去のコラムでもご紹介しましたが、ジャカルタを走行する市バスであるトランスジャカルタの利用者数は増加傾向にあります。
トランスジャカルタは一般道路にバス専用レーンが設けられており、レーンに沿って走る為基本的には渋滞の心配は必要ありません。
但し、一部の地域では専用レーンが無い場所もある為、注意が必要です。トランスジャカルタの運賃の安さも魅力の1つで、以下の運賃で利用が可能です。
トランスジャカルタ運行時間 | 時間別運賃 |
5:00~7:00 | Rp 2.000(約15円) |
7:00~24:00 | Rp 3.500(約25円) |
24:00~5:00 | Rp 3.500(約25円) |
https://harga.web.id/cara-membeli-dan-tarif-tiket-busway.info
トランスジャカルタを利用するためには、ICカードRp400.00(約290円)を購入後、ATM、インターネットバンキング、コンビニ、券売窓口のいずれかで運賃のチャージをする必要があります。
また乗り降りは市バス専用のプラットホームのみです。
その他、インドネシアでは以下のようなバスも走行しています。
女性専用バス
引用元:Transjakarta公式Twitter
https://twitter.com/pt_transjakarta/status/919759811587096576
本数は少ないですが、ブロックM地域では女性専用バスも走行しています。
こちらのバスは2016年に導入され、女性の方も安心して乗車することが可能です。
エアポートバス/ダムリ社
Photo by Tni fans111
https://id.wikipedia.org/wiki/Berkas:Damri_Airport_Bus_6136.jpg
スカルノハッタ国際空港からジャカルタ市内へはバスの利用も可能です。
中央ジャカルタ方向はガンビル駅、ケマヨラン、タムリンシティモールのルートがあり渋滞が無い場合ジャカルタ市内までは約30~45分程で到着します。
東ジャカルタ方向はプロゲバン、ラワマングン、カンプンランブタン、グリンプラムカシティのルートがあり、渋滞が無ければ到着までの所要時間は45~60分程度です。
その他、南ジャカルタや北ジャカルタへのバスも出ており、料金はRp50.000(約370円)です。
これ以外にも、インドネシアでは長距離バスも走行しており、帰省時の移動など、インドネシアの人々に重宝されています。
以下はインドネシアの走行している長距離バスの種類についてご紹介します。
エコノミーバス
Photo by AsekArba
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Karunia_Bakti.jpg
エコノミーバスにも様々な種類があり、エアコンの有無や、トイレ有無などにより値段も変わってきます。
最安値のエコノミーバスは場合、出発時間が曖昧で、乗客が少ない場合は席が埋まるまで待たされる場合もあります。
停留所も何か所かあり、目的地に到着するまでに時間がかかるので時間に余裕が無い人にはお勧めできません。
しかし、中には清潔感や広々とした座席、時間に正確かつ食事も提供してくれるエコノミーバスも存在します。
エクスプレスバス
エクスプレスバスは出発地点から直接目的地に向かう為、エコノミークラスより早く目的地に到着することが可能です。
また、リクライニングチェアなど、車内設備もエコノミーバスより整っています。
以下は、インドネシアのバス事業会社であるPAHALA KENCANA社が提供している
エクスプレスバスで提供されるサービスの一例です。
PAHALA KENCANA社が運行する長距離バスの料金については、西ジャカルタからジョグジャカルタまでの以下の運賃で乗車が可能です。
走行距離約581㎞(東京駅から姫路駅約580㎞)を、2,000円以下という安さで乗車する事が可能です。
バイクを乗せて移動できるバス
インドネシアでは2017年10月27日にMotobus(モトバス)という新たなサービスが導入されました。
これは、ジャカルタからバンドゥンまで、乗客が所有しているバイクと一緒にバスに乗車することが可能なサービスです。
その他、バイクのみをバスに乗せてバンドゥンで友人や親せきなど別の人が受け取ることも可能です。
必ずしもバイクを乗せる必要はありませんが、バンドゥン市内は観光スポットが多々ありバイクを利用した方が効率的にかつ安く移動費を済ませることができることから、バイクを利用する観光客にも人気があるようです。
参考WEBサイト:https://www.pikiran-rakyat.com/ekonomi/pr-01286784/berapa-harga-tiket-motobus-410477
いかがでしょうか。
インドネシアにおける交通インフラに関する調査や視察、またオペレーター企業としての市場参入に興味がある方はぜひ弊社までお問い合わせください。
株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260