【コラム】インドネシアの最新コメ事情

インドネシアの食文化においてにコメは欠かせない食材で、料理はもちろん、お菓子にもよく使用されます。

また、インドネシアは、中国、インドに次ぐ、世界第三位のコメの生産国でもあります。

2017年の国別コメの生産量は以下の通りでした。

順位 生産量(トン)
中国 212,676,000
インド 168,500,000
インドネシア 81,382,000
バングラディシュ 48,980,000
ベトナム 42,763,682
タイ 33,383,382
ミャンマー 25,624,866
フィリピン 19,276,347
ブラジル  12,469,516
10 パキスタン 11,174,700

出典:Faostat,FAO統計データベースより弊社作成(閲覧日:2019年10月10日)
http://www.fao.org/faostat/en/#data/QC

上位はほとんどアジアの国ですが、インドネシアは東南アジアの国々の中でもコメの生産量が最も多い国となっています。

 

インドネシア国内のコメ事情

では、インドネシア国内のコメの生産量や価格はどのように推移しているのでしょうか?

以下は、1995年以降のインドネシアにおけるコメの推移です。

出典:インドネシア中央統計庁(BPS)、“州別にみたコメの生産量”より弊社作成(閲覧日:2019年10月10日)
https://www.bps.go.id/linkTableDinamis/view/id/865

 

インドネシア国内で見ると、インドネシアの主要なコメの生産地は以下の通りです。

大多数の米がジャワ島内で生産されていることがわかります。

出典:Databoks,“2017年最もコメの生産が多かった地域トップ10”より弊社作成(閲覧日:2019年10月10日)
https://databoks.katadata.co.id/datapublish/2018/01/15/inilah-lumbung-padi-nasional

 

インドネシアのコメの価格は、以下のように推移しています。

出典:インドネシア中央統計庁(BPS)、”インドネシアのコメの平均価格”より弊社作成(閲覧日:2019年10月10日)
https://www.bps.go.id/linkTableDinamis/view/id/963

インドネシア政府の取り組み

インドネシア政府は、インドネシアにおけるコメの増産を積極的にサポートしています。

政府の補助金を充てて、優れたコメの品種のイネや肥料を農家に割安で販売しています。

具体的には、2017年、インドネシア政府はグリーンスーパーライス(GSR)のイネを販売し、農家には市場価格9,000ルピア/kgのうち3,050ルピア/kgを政府補助金に充て、農家には5,950ルピア/kgで販売しました。

グリーンスーパーライスは、水や土壌などの栄養素が限られた条件でも育ち、高生産が可能と言われています。

 

その他、トラクターや収穫機、脱穀機などの農耕用機械10万台を農家に配布したり、灌漑設備の開発なども行ったりしています。

インドネシア政府の取り組みや規制、状況については年によって大きく変わる可能性がありますので、最新情報のチェックが大切です。

 

弊社ではインドネシアのコメに関するセミナーを行った実績がございます。

また、市場調査などもご対応可能ですので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 

インドネシアのコメに関する過去のコラムはこちらをご参照ください。

 

株式会社インドネシア総合研究所
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Tel: 03-5302-1260

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