【コラム】インドネシアの独立記念日
みなさんは、インドネシアに独立記念日があることをご存知ですか?
インドネシアは、1945年8月17日に独立を宣言しました。
インドネシアは約300年にわたりオランダの支配を受け、第二次世界大戦中の1942年には、日本軍の軍政下におかれました。
日本が敗戦した翌々日、1945年8月17日に独立を宣言しましたが、オランダはこれを認めず、再び植民地化しようとしたことから、オランダとの独立戦争が始まりました。
独立戦争は4年も続き、最終的には、1949年12月にオランダがインドネシアの独立を認めるかたちで、インドネシアが独立国家となりました。
ジャカルタを訪問された方の中には目にした方も多いと思いますが、ジャカルタの有名なモナスは、インドネシア語ではMONAS=MonumenNasional、「独立記念塔」を意味します。
また、モナスがある広場の名称はMerdeka(ムルデカ)広場、「独立広場」と名付けられています。
ジャカルタ中心地にそびえたつモナス
独立記念日である8月17日はインドネシアでは祝日とされており、街中は白と赤の国旗やテープ、飾りなどが施され、お祝いムードに包まれます。
ジャカルタにある大統領官邸では、毎年8月17日に盛大な独立記念式典が行われ、大統領も式典に出席します。
各地でイベントやパレードなども行われており、近年ではアイドルグループJKT48も独立記念日を祝福するイベントを開催しているようです。
今年2019年8月17日にインドネシアは74回目の独立記念日を迎え、恒例となっているイベントが各地で開催されました。大統領官邸で行われた式典ではジョコウィ大統領も出席しました。
また、各町内会では地域の人たちで協力し合いながら運動会が開催され、綱引き、せんべいの早食い競争、ムカデ競争などが行われますが、一番の目玉は、“Panjat Pinang”と呼ばれる棒登りです。
棒には油が塗られとても登りにくくなっていますが、棒の最長部には景品がぶら下がっており、会場は景品を目指して棒登りに奮闘する人々で盛り上がります。
独立記念日の周辺にインドネシアに滞在する予定がある方は、いつもと違った雰囲気が楽しめるでしょう。ビジネスでご渡航をされる方は、独立記念日は祝日のため会社や学校は休みになりますのでご注意ください。
株式会社インドネシア総合研究所
お問い合わせフォーム
Tel: 03-5302-1260