【コラム】インドネシアのコロナ感染者数推移と年末年始
インドネシアにおける新型コロナウイルス感染者数はすでに45万人を越え、4月からジャカルタで導入されている「大規模な社会的規制(PSBB)」は一時期規制緩和がされていましたが、感染者が一向に減らないことから9月14日から10月11日の間再度PSBB規制の強化が行われ、10月12日以降は再度PSBB移行期間とされています。
当初PSBB移行期間は10月12日から10月25日までの2週間の予定でしたが、感染者数の増幅が続いていることから、現在も移行期間は継続されています。
現時点では、11月22日までのPSBB移行期間継続が発表されています。
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インドネシア国内の現在のコロナ感染者数の推移は以下の通りです。
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年12月21日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
インドネシア並びにジャカルタの1日当たりの新感染者数についても徐々に増加をしており、現時点ではまだまだ減少の兆しは見られていません。
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年12月21日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年12月21日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
また、インドネシア国内の州別新型コロナウイルス感染者数は以下の通りです。
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年12月21日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
7月頃までは、ジャカルタ州と東ジャワ州がインドネシア国内で最もコロナ感染者が多い州でしたが、現在はジャカルタ州の感染者数は東ジャワ州の感染者数の倍以上多く、ジャカルタ州がインドネシア国内で最もコロナ感染者が多くなっています。
インドネシアでも、新型コロナウイルス感染者が確認されて以来、手洗いやマスクの着用、消毒液の利用、ソーシャルディスタンスの実施などが呼びかけられてきました。
インドネシアでコロナ禍で行われた調査では、ソーシャルディスタンスの実施、手洗い、マスクの着用などコロナ対策を80%以上の人が実施しているという結果となりました。
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このようにインドネシアではまだまだコロナ感染拡大が落ち着いておらず、政府はソーシャルディスタンスの実施やマスクの着用、手洗いや消毒液の利用を呼び掛けていますが、ジャカルタの風景は以前とほとんど変わりないようなところも多く見受けられます。
クリスマス休暇と年末年始
インドネシアは元々、日本ほど年末年始の休暇は長くとらず、2,3日のみ休暇を取得するのが一般的です。
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今年は、当初予定されていた5~6月にかけての断食明け大祭の休暇が、新型コロナ感染拡大の影響により12月末に変更されていたため、通常よりも少し長い年末年始の休暇となる予定でしたが、上記の通りインドネシア国内ではまだまだ新型コロナウイルス感染者が増加し続けているため、2020年12月24日から2021年1月3日までとされていた休暇が、12月28日、29日、30日の3日間のみとなりました。
また、ジャカルタで4月より導入されているPSBB(大規模な社会的規制)について、ジャカルタ州のアニス知事は、PSBB(大規模な社会的規制)の適用期間を2021年1月3日まで正式に延長することを発表しました。
当初、ジャカルタのPSBBの移行期間は12月21までとされていましたが、2週間延長されることになります。
インドネシア政府は国民に対し、やむを得ない緊急の状況を除いて、クリスマスから年末年始にかけて、帰省や旅行のみでなく、外出自体をできるだけ控えるよう強く呼びかけています。
アニスジャカルタ州知事も同様にジャカルタ在住の人々に対して同様の呼びかけをしており、アニス知事によると、12月7日から12月13日までの間に、家族間クラスターが3,821例、オフィスでのクラスターが313例確認されたため、年末年始の休暇中の家族単位での移動を極力抑えたい意向です。
旅行や帰省のみでなく、自宅から外出することもできるだけ控えるよう強く呼びかけています。
インドネシア政府は公務員とその家族に対して、年末年始は居住エリアをまたいでの移動をしないよう要請するとしています。
その他、ショッピングモールや飲食店、オフィスなども定員の50%以下となるように調整が必要となります。また、礼拝所も利用時間の制限が行われます。
参考WEBサイト:
弊社では、インドネシアにおける新型コロナウイルス最新状況のセミナーや、オンラインでの調査・視察・ヒアリング代行などを実施しております。
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