【コラム】(5月11日更新)インドネシアにおける新型コロナウイルス最新状況
インドネシアにおける新型コロナウイルス感染者数は5月10日(日)時点で14,000人を超えています。
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年5月11日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年5月11日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年5月11日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
現在インドネシア国内の18の地域で実施されている「大規模な社会的規制(以下、PSBB)」ですが、インドネシア世論調査研究所(LSI)によると、「大規模な社会的規制(PSBB)」の効果はまだ最大限に発揮されている状態とは言えないようです。
LSIは状況分析のために、「大規模な社会的規制(PSBB)」を実施している地域を、実施前と実施後の1日当たりの新型コロナウイルス感染者発症数を元に、以下の通り4つに分類をしています。
カテゴリーの内容 | インドネシア国内の該当地域 | |
カテゴリーA | 新たな感染者数が劇的に減少している | 無し |
カテゴリーB | 概ね良好 | ジャカルタ特別州、ボゴール市、ボゴール県、西バンドン県 |
カテゴリーC | 変化なし | バンドン市、バンドン県、スメダン県、南タンゲラン市、タンゲラン県 |
カテゴリーD | 改善の余地あり | 西スマトラ州、デポック市、ブカシ市、ブカシ県、チマヒ市、プカンバル市、スラバヤ市、バンジャルマシン市、タンゲラン市 |
LSIは、インドネシアの上記18の地域で「大規模な社会的規制(PSBB)」の成果が最大限に発揮されていない理由として、「宗教活動」や「公共エリアでの活動」、「公共交通機関の利用」などを挙げています。
特に宗教活動や公共エリアでの活動に関して、上記18の地域で違反が多く見受けられました。
参考:https://www.beritasatu.com/kesehatan/630593-hasil-survei-lsi-denny-ja-efek-psbb-belum-maksimal
4月10に首都ジャカルタ州で「大規模な社会的(PSBB)」が実施開始されてから1か月が過ぎ、ジャカルタだけを見た場合の新型コロナウイルス1日当たりの感染者数の推移は、徐々に緩やかになりつつあります。
しかしながら、インドネシア全体で見た場合の新型コロナウイルス感染者数は、まだまだ増加傾向にあると言えます。
今後「大規模な社会的規制(PSBB)」を新たに実施し始める地域が、インドネシアでは増えると予測されます。
ジャカルタの「大規模な社会的規制(PSBB)」の期限は5月22日までとされており、その他地域も多くが5月末ごろまでとなっていますが、期限を目前にして更なる延長措置がとられるのか、緩和となるのか、インドネシアの人々の注目が集まっています。
インドネシアの最新情報については、どうぞ弊社までお問い合わせください。
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