【コラム】(4月27日更新)インドネシアにおける新型コロナウイルス最新状況とラマダン・ レバランへの影響
インドネシアにおける新型コロナウイルス感染者数は拡大の一途をたどり、4月24日(金)時点で合計8,000人を超え、あと数日で感染者合計10,000人に達するスピードで増加し続けています。
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年4月27日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
出典:インドネシア国家防災庁、新型コロナウイルス特設WEBサイトより弊社作成(閲覧日:2020年4月27日)
https://www.covid19.go.id/situasi-virus-corona/
先日のコラムでもご紹介いたしましたが、インドネシアでは4月24日(金)より「ラマダン」が始まりました。
ラマダンとはイスラム教徒の義務の一つで、一ヶ月間、日の出から日の入りまでの時間は飲食が禁止となります。
日本語では「断食月」と訳されることも多いですが、ラマダン中は断食以外にも喫煙や悪口を言うなどの行為も禁止されており、あらゆる禁欲を課せられる月といえます。
ラマダンはヒジュラ暦(イスラム暦)での9月を表すため、毎年日にちが異なります。
今年2020年のラマダンは、4月23日から5月23日までとなっています。
通常、ラマダン期間中は日没後の食事の際に家族や友人と集まって会食をし、ラマダン後のレバラン休暇には地元に一斉に帰省をしますが、インドネシア宗教省は新型コロナウイルス感染拡大防止策として、ラマダン中の会食やレバランの帰省をも4月24日以降禁止としました。
お祈りもモスクではなく自宅で済ませるよう呼びかけています。
レバラン休暇時の帰省の禁止について、具体的には下記の事項ををインドネシア運輸省が発表しています。
・物流以外のジャカルタからの人の移動を禁止
・バスや鉄道などの公共交通機関の運行を大幅に減少
・航空旅客輸送の国内線が6月1日まで全面的に禁止
その他、インドネシアの主要都市における外出禁止措置が、ラマダン期間中は変更されます。
現状の午前6時~午後3時(9時間)から、午前9時~午後5時(8時間)に変更となっています。
ラマダン期間中は日中は断食を行うため作業効率が低下すると言われており、さらに、ラマダン期間中や特にレバランは前後で追加の休暇をとり旅行に出かける方も多いため、会議や商談などのアポイントメントの取得が通常より難航する傾向にあります。
しかし、今年は3月より主要都市を中心に在宅勤務が導入されており、以降オンライン会議が特に問題な
く行われている点、上記のように会食や帰省が禁止となっている点から、例年よりも比較的会議のアポイントメントが取得しやすくなっている印象です。
現地企業とのオンライン会議の調整や調査代行など承っておりますので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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